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    あとがきのまとめ。

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最近の記事

私は今日も死んでいる

歌を歌っている。 ただ思いつくままに、口をつくままに。 わからぬままに歌っている。 いつから歌っていたんだか。 いつまで歌っているんだか。 気づいたらここにいたような気がする。 誰もいない、寂しい公園。 確か、そう、私のお気に入りの場所。 夕暮れ時。 そろそろ帰らなきゃ。 そう思うけれど、足が動かない。 このまま、歌を歌っていたい。 暗くなったら、帰ろう。 また歌いだす。 この曲は、なんだっけ、ひどく懐かしい。 何度も何度も繰り返し聴いた気がする。 なんだっけ。なん

    • 【プロット版】歌えぬセイレーンに愛の歌を

      『御伽話「人魚物語」』の中にでてくる劇中劇。 ざっくり途中までですがたぶんこんな話です、という話。 いつか書き上げられたらいいなぁ。 原案 海辺で歌う青年に恋をして、人間になるために声を失った人魚が、彼を振り向かせるために歌を作り続ける話 ―――いつか彼が、この愛の歌と同じ想いを私に感じてくれたらいい。 彼に贈る愛の歌が、私のために歌われる日が来ますように。 私は歌えぬかわりに、歌を書き続ける。それしか私にはできないから。 いつまでも、いつまでも、あなたを待っている。

      • 人魚が、報われる話が書いてみたい

        御伽話「人魚物語」のあとがき。のようなもの。 理想と現実の折り合いがうまくつかなくて、しんどい時。どこにもぶつけられないやるせなさで胸がいっぱいの時。飲みこまざるを得ない感情を、人はどう消化していくんでしょう。 消化させないまま体内に石を残すか、自分の中の消化酵素を発達させて時間をかけて消していくか。いっそ吐き出すか。 恐らくこれは、一つの消化の話。 * * * 初めて書いたお話は、たぶん、小学生の時の発表会用の紙芝居。 犬と金魚、猫と蝶など、生き物を2つ掛け合わせ

        • 【初版】御伽話「人魚物語」

          むかしむかし、ではない、 この世界とよく似たどこかのお話。 あるところに、人間の世界に憧れた人魚がいました。 彼女は魔女に相談しました。 「私の自慢の尾ヒレをあげる。どうか私を人間にしてほしいの」 魔女は少し悲しい顔をして、言いました。 「ごめんなさい、尾ヒレだけじゃ人間にしてあげられないの…。でも、二度と人魚に戻れなくてもいいのなら、特別に人間の足をあげましょう」 優しい魔女は、彼女の美しい尾ヒレと引き換えに、人間の足を彼女にあげました。 彼女は人魚界に別れを告げ、人間と

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