2023年2月に大阪国税局を自主退職した。 公務員の中でも、国税の仕事は特徴的であり、税金に特化したセクションである。 私が専門としていたのは、その中でもさらに特殊な「徴収」の仕事である。 税務署の仕事として、大きく分けると「課税」と「徴収」がある。 「課税」は、いわゆる「税務調査」を企業、個人事業主に対して行うことが仕事である。 一方、「徴収」は、税金を滞納した場合に、納税者(滞納者)から徴収することが仕事である。 公務員の中では、給与水準は高いし、有給休暇も沢山あるし、加
田舎暮らしの始め方の第4回目となりました。 ライジンファームでは、田舎暮らし無料オンラインお話会を開催しております。次回は2024.7.20(土)20:00~21:00です。 本日、東京から、客人が参りました。 私の住む岡山県津山市のライジンファームを見学していただきました。 そこで、いろいろと意見交換しましたが、そこで気づいたことは、都会の方特に首都圏の方は、危機に対しての意識が非常に強いという事です。 確かに都会は、物質的にはなんでもあり、交通も便利であり、文化的にも
今回は、田舎暮らしの始め方3回目です。 まずは、ご縁のあると地域と物件探しから始めます。 自分の興味のある地方を探します。 「地縁」という言葉がありますが、まさに物件選びは「縁」の世界です。「縁」があるかないかで、物件購入も決まるのです。 興味のある地域が決まったら、ネットで検索する。一つの不動産屋のサイトだけでなく、複数の不動産屋が扱っている物件が多数掲載されているサイトをお勧めします。岡山県であれば、「住まいる岡山」(スマイル岡山)というサイトがお勧めです)
片道通勤2時間のサラリーマンライフから、田畑付きの田舎の戸建ての物件を手に入れる方法について。 まずは、物件探しから始まりました。この時ポイントとなるのは、あまり対象を広げすぎないことです。 日本各地にたくさんの不動産があるわけですが、そのすべてを対象とすることは、まず不可能です。 「ここだ!」という地域に、的を絞った方が、結果的にうまくいきます。 不動産を選ぶときは、現地調査が必須となります。 日本各地の不動産を対象とすると、お金と時間に余裕のある方なら、いざ知らず、た
都会生活に行き詰まりを感じている方々も多いのではないでしょうか。 都会の暮らしが窮屈だ、広い土地で、思いっきり農業をしてみたい、とおもったことはありませんか? かくいう私も、関西圏に20年程、在住し、毎日、片道2時間の通勤をしておりまあした。 もともと、我慢強い方であるので、朝6時前に起きて、バス電車等に乗り、出社して、仕事終え、また、2時間かけて帰宅することが当たり前だと思ってました。 2020年ころから、コロナ騒動等で、世の中が少しづつ、おかしくなり始め、都会生活に
2024年の4月は、早くも過ぎようとしている。世界はますます混乱し、日本は、奈落の底に向かっているように見える。 円安は進み、政治は、国民を顧みず、フラフラとさまよい続けている。 新型コロナウイルス対策のmRNAワクチンは、たくさんの副作用による被害者を出し、国賠訴訟が始まった。 これから、さらに多くの人が亡くなるとワクチン権威のウイルス学者であるボッシュ博士は言っている。 世界各地では、戦争、紛争が繰り返され、核の使用の危険性が常にある。 ロシア、ウクライナ、イスラエル
大阪国税局を2023年2月に退職して、1年経過した。 退職のきっかけは、コロナパンデミックに対する強烈な違和感であった。 結局、自分で調べた結果や考え方と周囲との間に溝、ギャップがありすぎることが原因であった。 国税局という職場や、そこに勤務している職員の資質は素晴らしかった。 職員は非常に勤勉で、使命感を持って職務に取り組んでおり、団結力も素晴らしかった。福利厚生も充実しており、職員は、しっかりと守られている。 一つ欠点があるとすれば、国の機関であることの裏返しとしての非
2024年が始まった。 新しい年の初めに、まず、神社に初詣に行った。 神社に行くのは、自分と向き合い、世の中と向き合うため。 祈りを捧げることは、とても気持ちの良いことだ。 初詣から帰宅し、久しぶりに、ビデオで「君の名は。」を見る。 言わずと知れた新海誠監督の代表作であるが、人智を超えた世界が迫ったとき、人はどうすれば良いかのシュミレーションになると思った。 隕石が地球に衝突するということを含め、われわれ人間には、どうしようもない「イベント」が起きることがある。 地震、津
年末が迫ってまいりましたが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。 今年は、いろいろなことがあり、一つ一つのイベントが、遠い過去に起こったことのような錯覚に陥っております。 私事で恐縮ですが、私、雷神個人のことでいうと、今年の2月に大阪国税局を退職し、岡山県津山市に家族で引越し、農村生活を始めました。 「あっさ工房」というブランドで、米粉を使ったお菓子作りや、チンキ、バームの製造、販売も始めました。 なにもかも、手探りのまま、無農薬で米作りをしようと思い立ち、トラク
2023年2月に、国税局を自主退職し、現在岡山県津山市で、米粉のお菓子作りや無農薬の野菜や米作りをしている。 最近の事象に限らないが、歴史を振り返ってみても、人類社会に役立つもの、画期的な発明や製品、理論等が、なぜか広まらない。 たとえば、洗剤の要らない洗濯機、野草ハーブを使った治療法、ニコラ・テスラのフリーエネルギー・・・数えれば、枚挙に暇がない。 なぜ、人類社会にとって必要なものが、広まらないのか。 それは、広まっては、困る人たちがいるからである。 洗剤のない洗濯機が
前回、元国税職員の立場から、国家財政を振り返ってみたが、財務省見解に対立する立場としてMMT(Modern Monetary Theory 現代貨幣理論)に基づく主張があることを述べた。 MMTとは何なのか。簡単に言うと以下のとおりである。 「自国通貨を発行できる政府は赤字国債を拡大しても、債務不履行になる事はない」 「財政赤字でも、国はインフレが起きない範囲で支出を行うべき」 「税は財源ではなく、通貨を流通させる仕組みである」 率直な感想を言うと、MMTの理論は感覚的に
2023年2月に、大阪国税局を自主退職し、現在、岡山県津山市で、米作り、野菜作り、米粉菓子を作っている。 前職について、振り返ることは、自分を整理するうえでも役に立つ。 一方で、ひょんなことから、元国税の立場から、現代の国家財政(税制を含む)について、考えを述べる機会をいただいた。そこで、私なりに、我が国の財政について、調べ、考察したい。 しかしながら、私は、国税、それも「徴収」という特殊な現場の最前線に20年近くいたわけだが、国の財政となると、末端の国税職員では、手に負
2004年から、2023年2月まで、国税の現場で「税金」と関わってきたが、国税徴収事務の中で、大きなウエイトを占める税目といえば、「消費税」である。 消費税、正式名称 「消費税及び地方消費税」であるが、1989年に導入され、当初の税率は3%、1997年から5%にになり、2014年8%、2019年からは10%へ引き上げられている。 わたしたちの国民が負担する税金、社会保険料は年々、増えており、家計を圧迫しているが、国民の大半はサラリーマンであり、所得税等は給料から源泉徴収さ
「夜と霧」という本を初めて読んだ。 名著であるとは聞いていたが、今まで読む機会がなかった。 たまたま、船木威徳さんのブログを見てて、「夜と霧」が無性に読みたくなった。 「夜と霧」の著者であるヴィクトール・E・フランクルは、ユダヤ人の心理学者である。第2次世界大戦中、ナチスドイツにアウシュヴィッツなどの強制収容所に入れられ、死と隣り合わせの生活を強いられたが、無事に生還した。このような状況の中で、フランクルは何を考えたのか。極限状態の中で彼が得たものとは何だったのか。 -第
前回は、元職場について少し述べた。 私自身は、個人課税部門に4年在籍し、税務調査に従事したことがあったが、18年間の国税のキャリアで、「徴収」の現場の経験が長く、専門は、やはり徴収である。 マルサは、査察でイメージがつかみやすい。国税犯則法に基づき、脱税事件を立件し、刑罰を与えることを目的としている。査察が立件したのち、裁判所は、脱税事件に審判を下し、被疑者に対し、懲役や罰金が科されることになる。 徴収は、国税の滞納について、国税徴収法に基づき、徴収するのが仕事である。具
「国税をやめる」というタイトルであったが、話が「国税」から離れてきたので、私の元職場「国税局」について、述べてみようと思う。 「国税」と聞いて、何を思われるだろうか。国税と言われて、私がすぐ思い出すのが伊丹十三監督の映画「マルサの女」である。調べてみると1987年に1作目が公開された独特な雰囲気のある映画で、その世界観は今も脳裏に焼き付いている。 主人公を演じるのは宮本信子、敵役の山崎努、上司の津川雅彦など、素晴らしい俳優が出演している。古き良き昭和の社会と強い権力を持つ怖い