見出し画像

現代の感性で読む近代文学: 『魚服記』(前編)

 「夏目漱石」「太宰治」「芥川龍之介」…… 
 名前はよく知る、あの文豪たち。でも教科書以外で読んだことはない。
 しかし、「名作」と言われるからには、それだけの理由があるはず。

 そこで、令和を生きる27歳の私が、近代文学の名作を読んで感じたところを記しました。

 今回は、太宰治『魚服記』です。

20代のときの太宰治

魚服記を書いたときはこんな感じです。

自分よりも3つも歳下の24歳の段階で、既に東大入って芸妓と遊んで2回も自殺未遂してるんだから、すごいもんです。経験値がやばいですね。

・1929年(20歳) 自殺未遂
・1930年(21歳) 東大入学。共産党シンパ活動。料亭の芸妓と心中未遂
・1932年(24歳) 遺書として『魚服記』『思ひ出』を執筆

あらすじ

本州の北端の山脈にある寒村の中でも、さらにほかの小屋からよほど離れたところに、十五歳になるスワとその父が2人で住んでいた。茶店や炭売りを細々と営む2人だが、いつしか「思案深く」なってきた、大人の女になりゆくスワに、事件が起きる。

最初に読んだ感想

普通に意味不明でした
なんかスワが普段と違う行動を取ったな?とは思ったものの、その後ははあ、という感じでした。

しかし、ネットで解説を読んだら、ちゃんと合点がいったわけです。
その内容は後編で。

後編はこちら↓

この記事が参加している募集

#読書感想文

189,685件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?