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[即戦力]朝倉兄弟も武器にする?カーフキックの効かせ方(実践編)

現役格闘家、空手家からも力添えいただき記事が書き上げられました。感謝いたします。

大晦日のrizin.26でカーフキックが一躍トレンドワードとなりました。スダリオ剛選手がミノワマン選手をカーフキックで葬り、朝倉海選手までもが堀口恭司選手のカーフキックに翻弄されました。

では、カーフキックはなぜ効くのか、カーフキックの効かせ方、コンビネーションでのカーフキックの活かし方。そしてカーフキックの対処法としてのディフェンス方法などを超徹底的に解説していきたいと思います。明日から使える技も多岐に渡り紹介しました。

空手経験者や格闘技を習っている方、知識を知りたい一般層まで必見の重厚な内容となっています。

1.カーフとは

calf(カーフ)とは日本語では、ふくらはぎ。すねの後ろ側という意味になります。もともと日本人はカーフの筋肉が発達しやすい傾向にあります。ボディービルや陸上選手を見ても欧米人と比べて日本人のカーフは発達していることがわかります。そして、日本人のほとんどはO脚の傾向があるので角度をつけてカーフに蹴り込むとかなり有効な技術になります。

O脚である日本人もデメリットばかりではありません。外側の筋肉が発達すれば横移動に関しては俊敏に動けるので、ボクシングでいえば回り込んでの攻撃などが得意になります。またO脚の場合、外側の筋肉が発達し内側の筋肉が発達していないケースでは直線的な攻撃には弱い傾向になります。

2.カーフキックはなぜ流行ったのか

近年、カーフキックはMMA(総合格闘技)で流行りの技術になりました。すね蹴りと呼ばれることもあります。以前は下半身に向けての蹴りといえばローキック(下段蹴り)が一般的でした。ローキックは簡単にカットされてしまったり、MMAでローキックを狙うとなると距離が近くなってしまうため相手に捕まれるリスクやカウンターのパンチをもらうリスクを背負います。その点では遠距離からカーフをピンポイントで狙うカーフキックは有効になります。

また、最近のMMAファイターはテイクダウン(タックルで倒されること)を防ぐことを意識していることや、MMA自体がボクシングへ傾倒しているのもあって構え方のトレンドがより前傾しスタンンスが広く前重心になっています。なのでカーフキックがより決まりやすい状況になっています。

半身気味で構えて、カーフが横を向いている場合もカーフキックを効かされやすい構えになります。

3.カーフキックの蹴り方

カーフキックの蹴り方を説明します。calf(カーフ)の日本語の意味は、すねの後ろ側という意味がありましたね。そうなんです。カーフキックはすねの後ろ側を狙います。

武道をやらない一般の人にとっては"すね"に硬いものをぶつけたら相当な痛みを感じますよね。弁慶の泣き所とよばれるほどの急所とされています。空手やムエタイなどをやっている人は"すね"が日々の鍛錬によりカッチカチに硬くなっています。ですので"すね"部分は蹴ってもダメージになりません。逆に"すね"は防衛のための武器となっています。

一般的なローキックの蹴り方は股関節と膝関節が連動するような形で蹴りを放ち角度は斜めから"すね"や足の甲をぶつけます。しかし、これでは後ろ側から自分の足をヒットさせることが難しくなります。

なのでカーフキックでは股関節の動きではなく膝関節より下をスナップを効かせるようにして巻き付けるように足の甲で蹴るのがいいです。

巻きつける意識で蹴るので後ろ側から相手の足を刈るように意識して蹴るのがいいです。

4.カーフの狙う場所は2つ(画像解説)

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