外国人友人と話していて感じたこと
先日、友人宅でしっぽりお話ししておりました。
その会話の中で、意外だったというか、考えていなかったことがありました。
それは、外国から日本にきている人で「英語を教える仕事」以外のことをしている人は「すごい」ということ。
ALTや子供英語教室など英語を教える仕事をしている外国人の方はたくさんいますが、それ以外の職種は極端に少ないのだそう(アジア圏は別)
その話を聞いて思い出したのは、オーストラリアに留学していたころは、日本人=日本食レストランスタッフというのはイメージとして強いというのはありました。しかしそれ以外の仕事をしている日本人もたくさんいました。
つまり、海外では日本人にとって、いろんな仕事ができて当たり前の環境があったのに対し、
日本に住んでいる外国人にはそれがない・・・または極端に少ないということです。
ジャーナリズムを学んだ女性、音響、撮影、編集などクリエイティブなことが得意な男性、家などの修理や外構工事ができる男性などなど・・・
びっくりするほどプロフェッショナルな方々が、日本に住めば「英語の先生」しか選択肢がない。
もしくは起業する。起業をするにしても、飲食または英語の先生が多いようです。
そもそも、起業はなかなか日本に永住するくらいの気持ちでないと、踏み切れないでしょうね・・・
自分の持ってる興味や、スキル等は、日本ではほぼ無意味であり、使えないものになってしまいます。したいことが仕事につながったとしても英語の先生と比べると収入はガタ落ちなんだそう。(それがたとえアパレル販売員だったとしても叶わず帰国していった人もいました)
できることに目を向けると、良い人材である可能性が高いのに、日本語が完璧ではないということによって、仕事を選ぶという当たり前のことができなくなってしまっています。
私は結局、一か所で長いこと働きませんでしたが、オーストラリアでは英語が不完全であっても、ある程度選択肢があり、働ける環境はありました。
アパレル、飲食、イベント、販売系、農業、工場、いろんな求人がありました。
少しくらい言葉が分からなくても、だんだん覚えてくれるだろうと期待があるのか、ないのかは分かりませんが、本当にいろんな選択肢があったことを覚えています。
それが当たり前だと思っていました。
さて日本はどうでしょう。
私が住んでいる富山のハローワークでは、外国人=英会話教室ということで、英語系の求人が出てきます。
それ以外を希望すると、職員さんに、何言ってんの?みたいな顔をされます。
その現場を横で見ていて、逆に「何言ってんの?」ってハローワークの職員さんに言いたくなりました。
外国人=英語を教えたい、という風にみられることもしばしば・・・
そんな人間に囲まれながらも日本に住み続けたいと思ってくれている人たちがいます。
でも、ずっとこの環境下で過ごしていると、気持ちを保てず、仕事が見つからないから帰国を決めた人も何人も見てきました。
何をもって国際社会と言っているんだろうと、考えさせられるときがあります。ただ外国人がいればそれでいいのか、と日本の姿勢に疑問を抱かずにはいられません。
無くなれば追加できるのが外国人?
この友人との会話を通じ、いろいろ考えさせられました。
かといって、何かできるほどのチカラもなく、一個人の気持ちでしかありませんが、なんか、もっと本当に、いろんな人をいろんなカタチで受け入れられる国際色豊かな日本になっていってほしいと祈るばかりです
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