小2店長が、毎日新キャラクターを描くようになって変化したこと
息子が自分のお店をはじめて1年5ヶ月。
お店をはじめて1年たったときに、お店の振り返りをして、毎日新商品を出す、と決めた店長(息子)はほんとうに毎日お店の新商品用に新しいキャラクターの絵を描き続けています。
毎日描くようになって、いろんな変化があらわれました。
毎日描くことでの新しい悩み
毎日描きはじめてすこしたった頃、それまではいつも没頭して複数の絵を描くことが多かったけれど、手がとまりなかなか描けなってしまった店長。
それまで嬉々として絵を描いていた店長がはじめて「思い浮かばない」とぼやいていたのが印象的で、なんかもういっぱしのクリエイターな悩み方してるなぁと思いました。
毎日描かなくてもいいんじゃない?わたしがいってみても、描くことはあきらめずに毎日描いていました。
新しく手に入れた武器
そうこうしているうちに、店長は「パターン」を手に入れます。
ひとつめのパターンが「いろいろシリーズ」で、絵の複製機能を覚えた店長は、ひとつのキャラクターを複数の色のバージョンでアレンジするようになります。
もうひとつのパターンが「進化」。これも複製機能をつかって、キャラクターに対して進化前と進化後という種類をつくるというもの。めちゃくちゃポケモンの影響を感じます。
このパターンをうまくつかうことで、たくさんの新しいキャラクターが誕生することになり、多いときは毎日8つの新商品がふえることになりました。すごい。
生まれてくる新しい表現
夏休みに店長のリクエストで彫刻の森美術館へ行ったのですが、新キャラクターたちをみていると色や造形にインスパイアされているような気配があります。
毎日描くという制約とよいインプットがかけあわさって、店長の中に新しい表現が生まれているなぁと感じることが増えました。これからも自主遠足と称して平日ときどき一緒に美術館に行ったりしようと思っています。
また、これまで店長は「かっこいい」がコンセプトになっているキャラクターを多く描いています。
「この絵どう思う?」と聞かれて、「かわいいね」と答えると「かわいいじゃなくて、これはかっこいいでしょ」と訂正されたりしていたのですが、最近は「かわいい」がコンセプトの絵も描くように。
かっこいいを描き尽くしたのか、新しいパターンなのか、はたまたたくさん描いてることで描きたいかわいいが描けるようになったのか。
理由はわかりませんが、これも毎日描くという制約があるからこその変化なのだろうなと見ています。
技術も進化してる
店長はiPad×アイビスペイントで絵を描いてます。
前に比べてツール使い方がうまくなり、拡大したり縮小したりを繰り返して、意外と細かく線の雰囲気や目や口のパーツを何度も修正して整えているようです。
筆の種類や線の太さ、色の選び方にも店長なりのこだわりがあり、その様子を見ていると店長の頭の中に理想イメージがもうできているんだろうなと思います。
やっぱりたくさん描くことで進化してるなーと思います。
店長の変化を見ていて
店長はいま学校に行っていないので、You Tubeやアマプラのアニメをたくさん見ていて。そういう意味では毎日めちゃくちゃたくさんのインプットをしています。ハマると何度も何度も繰り返してみるタイプなので、保育園の頃からとくにポケモンのアニメはもう何周目かわからないくらい見ていて。
メディアに触れる時間が長いことに親としては悩んでいるけれど、絵という形のアウトプットをみてみると、なんかちゃんと蓄積されて発酵して、オリジナルに昇華されてる感もあり。たくさんたくさん見たからこそこんなにオリジナルキャラクターを創作できるのだろうなと思うようになりました。
漫画・宇宙兄弟の編集者である佐渡島さんが、新人漫画家に毎日漫画を描いてSNSにアップするのをおすすめしていて、毎日描くことでの量質転換的な効果をイメージしていたけれど、店長をみていてるとそれでだけではないのだなと。
毎日描くという行為によって、自分がいま持ってるものをまず出し切ることができる。それによって、こだわりや好きが見えやすくなったり、半ば強制的に新しい表現を見つける機会になる。それはクリエイターの器をつくるようなプロセスなのだろうなと思います。
そういう意味で、これから店長がどんな作品を描くのかどんな新キャラクターが出てくるのか、毎日とても楽しみです。
店長ががんばって毎日描いてるにも関わらず、商品アップするお店業務が滞っているので、わたしももうすこしお店のお仕事をがんばろうと思います。
…というわけで最近のおすすめ商品です!
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