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組織開発における「プロセス」とプロセスを観察する方法

今月から組織開発について改めて学び直しをしている。講義だけでなく、毎回事前課題と事後課題があって、学びのサイクルが回る感じ。

初回の講義は組織開発の中で大切な概念の1つである、コンテントとプロセスについて、グループでの体験学習を通して学ぶ形だった。事後課題は、職場でプロセスの観察をした上で、プロセスについて自分の言葉でまとめるというものだったので、課題の内容を編集してまとめておきたい。

組織開発のコンテントとプロセス

コンテントとはなにか

コンテントは人と人とのやり取りで目に見えやすい部分、たとえばそのときの話題や課題、会話や仕事の内容などを指す。

プロセスとはなにか

コンテントの対となる概念として「プロセス」がある。

プロセスとは、人と人との間でやりとりが行われている時に目に見えにくい部分で起きていること。それに目を向けること。

プロセスの中にも見えやすいものから見えにくいものの階層があるので観察する観点として意識したい。

・プロセスデータ
プロセスの中でも見えやすい部分。発言の量やバランスなどのコミュニケーションの様子や意思決定の方法がどのようになっているか。

・タスクプロセス
タスク(コンテント)を進める中での目標や役割、手順などがどのように決まりどのように共有されているか。

・メンテナンスプロセス
雰囲気や風土、グループの関係性(どんな風なつながり方をしているか)がどうなっているか。一番見えにくい層。


組織開発の話の中でたぶんよくでてくる氷山モデル。


「入門組織開発(中村和彦)」より引用

プロセスを観察するときに大切にしたい視点

プロセスを観察するときに、私自身が大切にしたいと思ったことは以下である。

・それぞれの立場やもっている情報にはちがいがあり、だからこそ見えている景色もちがうということを前提にする。

・観察の事実と見立てを分ける。見立てによって相手を決めつけたり評価しない。その上で、可能な場合は見立てについて相手にフィードバックしたり確認したりする。

・プロセスはグループの中で相互に影響しあっている。起きていることを個人のせいにせずグループでおきていることとして扱う。自身もグループの中で影響をつくっているひとりであることに自覚をもって内省する。


ワークショップデザイナーとしてワークショップのファシリテーションを行うときにはプロセスの観察することが大切なので、ふだんから比較的意識をしてみている。
だけど、今回改めて会議でプロセスの観察をしてみて、ファシリテーターと意思決定が重なるとコンテントの意識が強くなりがちだなぁという気付きがあった。

今週は講義があるので楽しみだ。

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