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バッターボックスに立ち続ける。

緊張して緊張してどうしようもないくらいドキドキするくらいの「本番」ってさいきんあっただろうか。


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今日は小1長男が通っているスイミングの進級テストの日だった。

いまの級は苦戦していて今日でたぶん3回目のテスト。

家を出て歩いていたら息子が「ぼくはプール行きたくないんだよ」とつぶやいた。

「そうなんだ、行きたくないんだね」と答えたら「でも今日はテストだから行かなきゃいけないんだよ」と言う。

すこし前までは、テストはいやだ、テストだから行きたくない!と言うことが多かったのだけど。

「そっか、行かなきゃいけないんだ」とわたしが言うと、「そうなんだよ。ドキドキするからいやなんだよなー」と言う。

そうだったんだ。テストの日に行きたくないない理由、自分で見つけて言葉にできるようになったんだなぁ。

「ドキドキするよねぇ」と言ったら「そうだよ。でも、今日は合格しちゃうかもよ?この前は5回中4回も○もらったから」

突然、自信が顔をのぞかせる。

「そうだね。今日はきっとうまくできるよ」と言ったら「まぁだめかもしれないけどね」と急に弱気になる。

本番前の声のかけ方はむずかしい。


プールについて、ちょっとこわばった表情の息子をハイタッチで見送った。

感染防止で残念ながら見学ができないので終わる時間に迎えに行くと、「合格」のスタンプが押してあるカードをひらひらさせて結果を教えてくれた。

帰り道、アイスを食べる息子はホッとした様子で得意げな表情だった。


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本番は緊張する。

逃げ出したくなるような気持ちになるときだってある。


だけど、そのドキドキの分だけ、できたときの喜びは大きくなる。

これまでの悔しかった分だけ自信になる。



失敗はこわい。

失敗をさける1番の方法は、打席に立たないことだ。

打席に立たなければ、空振りすることもアウトになることもないから。

だけど打席に立たないとヒットもホームランもうまれない。

空振りするかもしれない、それでも打席に立ち続けること。

素振りでは学べない、打席に立ち実践することでしか得られない経験があるのだ。


産育休にはいってはや半年。

noteを書くのは緊張したりはしないけど、書くことにはちょっと勇気が必要で、わたしにとって打席に立つことのひとつなんだろうなと思います。


でも息子みたいにめちゃくちゃ緊張する、みたいな本番。

さいきんあんまりないような気がして、なんだかちょっと息子がうらやましくなるな。



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