雨の日は非日常
「かっさ、あったよ〜」
2歳次男が、夫のカバンの中から折りたたみ傘を発見して一生懸命ひらこうとしていた。
壊してしまいそうだったから、長男が小さい頃に使っていた小さな傘を次男に出してあげることにした。
黄色くてカエルさんがついた小さな傘。
それをみた次男は興奮し、傘を広げてあげたら「かっさよー!!」と、家族みんなに説明に回っていた。
そこから家の中で楽しそうに傘をさしたまま部屋から部屋へとお散歩を楽しんでいた。
長男もその傘が大好きで、晴れている日もどうしても傘をさしたくて仕方なくって、傘をさして登園していた。
小さい傘だけど、長男のほうがずっと小さくて、小さな手で一生懸命に傘をもっているのに、まっすぐ安定してさせず、わたしが後ろから傘の先っぽをもってバランスをとっていたら、「ママ、さわるのやだよ!やめて!」と怒られたっけ。
わたしはとてもめんとくさがりだから、傘をさすのもめんどくさくてちょっとの雨だったらぬれてもいいやと小走りしてやり過してしまう。
ちゃんと天気予報を確認してリュックに折りたたみ傘をいれていたとしても。
よほど雨が降っていない限り、傘をささなくていいならさしたくない。
書いててめんどくさがり方がひどいなとおもうけど、実際そうなのだ。
でも、息子たちはちがう。
雨が降ってなくても傘をさしたいし、雨じゃなくても長靴はいたりカッパをキテお出かけしたくなったりする。
そのたびにずっと、めんどくさいことするなぁって思っていたのだけど、雨が降って喜ぶ次男を見ていたら、雨って非日常なんだなぁと思った。
雨が降っていつもと違って見える景色、いつもは聞こえない雨の音。
雨の日にだけ着るレインコートに長靴に傘。
全部とくべつなのだ。
そんな風に、日常の中にちょっと特別な非日常を見つけられたら、めんどくさいももうちょっと楽しめるなにかに変わるのかもしれないなぁ。
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