見出し画像

スピッツという、絵本のような音楽を作る人たち。


人生で一番初めに買ったCDがスピッツの「正夢」でした。

小学生だった当時、”めだか”というテレビドラマが大好きで、その主題歌になっていたのが正夢。兄がCDショップの中古コーナーでレンタル落ちを見つけてくれて、300円で買いました。

正直なところ、スピッツのすべてを知っています!!スピッツで呼吸ができます!!というほど詳しくはないのですけれど、

正夢を手に取ったあの日から、スピッツはことあるごとに自分の側に在り続けているバンドでした。

何といってもスピッツのすごいところは、シンプルでありがちな歌詞のようで、言い回し一つ変えるだけでこちらが悶えぶっ飛んでしまうような表現力の高さと、

優しくてメルヘンなメロディーなようでいて、至る所にロックが散りばめられているその音楽性。

誰でも分かる歌。なのに何度聞いても発見のある、鮮度を失わない歌。

この間、久しぶりに”涙がキラリ☆”を聴いてスピッツ熱が最高潮にヒートアップしているので、



何度聴いてもやみつきスピッツソング10!



を勝手にご紹介しようと思います。



まずはじめに、


・スピッツの曲の解釈に、答えはない。


それぞれが、それぞれのシチュエーションで、スピッツを聴いて何か思いを馳せてみたりするものだと思うので、今回は個人的にグッときまくった歌詞を紹介しようと思います。



1曲目はやはりこちら。


1.正夢/2005年リリース

小さな幸せ つなぎ合わせよう。浅いプールでじゃれるような。
ずっとまともじゃないって分かってる。もう一度、キラキラの方へ昇っていく。


小学生だった当時は、歌詞の意味なんて考えたこともなかったのですけれど、大人になって  ”浅いプールでじゃれるような”  を  ”小さな幸せ”  の例えに持ってくる草野さんに今は鼻血死です。



2.群青/2007年リリース

波は押し寄せる、終わることもなく。
でも逃げたりしないと笑える。


この曲に何度背中を押されたかわかりません。

自分自身や、周りの大切な人をもっともっと優しく大事にしようと思わせてくれる曲です。元気が出まくります。スピッツと一緒に踊っちゃいます。
(MVのサビのダンスが可愛くて、そこだけ何回も見てしまう呪いにかかります。)



3.君は太陽/2010年リリース

溢れだしそうなよく分かんない気持ち。背中をぐっと押す手のひら。
斜めった芝生を転がっていくのだ。止められない今の速度。
ごめんなさい、理想の世界じゃないけど、大丈夫そうなんで。


この曲に何度背中をぐっと押されたかわかりません。(2回目)

もう歌いだしから曲の最後まで、本当にグッとくる。「もう無理かもしれん」と漠然と不安になった時から、「イマ頑張りたい!」と自分を奮起させたい時まで、いつでも本当に背中をぐっと押してくれます。好きだ!!



4. 8823/2000年リリース

誰よりも早く駆け抜け、Loveと絶望の果てに届け。
君を自由にできるのは宇宙でただ一人だけ。
今は振り向かずハヤブサ。

クズと呼ばれても笑う。

そして君を自由にできるのは宇宙でただ一人だけ。
今は振り向かず君と...


スピッツの中でも名曲中の名曲と名高いこちらの一曲。何度聴いても高揚感がすんごいです。もう走り出したくなりますし、走り出したこともあります。笑

”さよならできるか 隣近所の心” ・・・クーーッ!!たまらないです。



5.ハチミツ/1995年リリース

一人空しくビスケットのしけってる日々を経て、出会った君がはじめての心さらけ出せる。素敵な恋人 ハチミツ 溶かしていく

こんな可愛い曲を歌うロックバンドがほかにいるだろうか。

草野さんの独自の表現力が遺憾なく発揮されている代表曲とも言えると思う。一人の寂しさをビスケットがしけっているなんて表現、ニクすぎます!



6.恋する凡人/2010年リリース

今 走るんだ土砂降りの中を。明日が見えなくなっても。
君のために何でもやる、意味なんてどうにでもなる力ではもう止められない。

走るんだ土砂降りの中を。ロックンロールの微熱の中を。
定まってる道などなく、雑草を踏みしめていく

これ以上は歌詞にできない。


恋する凡人という表現から
これ以上は歌詞にできない までのラストまで。ズルいぞ!!!

ずるいとしか言えない。むしろ土砂降りの中をわたしから行きます!



7.ルキンフォー/2007年リリース

ダメな事ばかりで、折れそうになるけれど、風向きはいきなり変わることもある。
一人で起き上がる。


この曲で何度背中を押されたかわかりません(3度目)

スピッツの曲に、なんだか落ち込んじゃうような曲はほとんどない。どれも平凡にひたむきで、優しくて、いい意味でくだらない。



8.スピカ/1998年リリース

やたらまじめな夜、なぜだか泣きそうになる。
幸せは途切れながらも続くのです。


幸せは途切れながらも続く、この発想。

もうそんなの、希望しかないじゃないか!ありがとう草野さん。ほんとに大好きな曲です。


9.運命の人/1998年リリース

バスの揺れ方で人生の意味が分かった日曜日。
でもさ、君は運命の人だから強く手を握るよ


これを聴くたびに、どこにいてもふふっと笑ってしまいます。

日曜日のバスの揺れ方で人生の意味が分かっちゃうなんてなぁ。

これだ!と言える解釈はない。意味が分からないような気もするし、とても共感できる気もするし、不思議な可愛い曲。ほんとにニクいぜ。



10.けもの道/2002年リリース

あきらめないで それは未来へ、かすかに残るけもの道。
すべての意味を作り始める。あまりに青い空の下

もう二度と君を離さない


通勤中の朝に、はじめてこの曲を聴いてサビにハッとして思わずホロリと泣いたことがあったのが印象的です。

かすかに残るけもの道 この1言が、すべての物事が前向きなものに変わるきっかけになります。

この曲に何度背中を押されたかわかりません(4度目)

記憶に残る、大好きな曲です。全部だけど。




以上、思いついたままの順番に挙げた、何度聴いても新しい大好きなスピッツの曲10選でした。


大好きなものについて書くのは本当に楽しい。

特にスピッツは作る曲の世界観や、草野さんの書く言葉の端々に、底なしの魅力が詰め込まれていて、汎用的なよくある歌詞も、草野さんにかかれば特別な化学反応が起きたような表現が生まれる。

だから何度聴いても新しい発見があって、過ごす日々によって解釈の視点も変わるから飽きないし、何年も受け継がれているのだな、と感じます。


日本を代表するミュージシャンでもあるので、既にご存じの方も多くおられると思いますが、この個人的な好みが丸出しのnoteからスピッツの思い出に還るきっかけに、

そして、新しい出会いのきっかけになればうれしいです。


これからも絵本のような音楽をするスピッツを読みましょう。


最後までお読みいただきありがとうございました!

今日もトップに最高の写真を選ばせていただきました。ありがとうございます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?