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タッチフットボールにおける【DFの考え方】

こんばんは。
タッチフットボールチーム、関西連盟所属のRáfagaです。

 今回は、インスタグラムにて質問をいただきました、
【DFの考え方】 について書いていこうと思います。
 いやぁ、こういう質問は自分の勉強にもなるし、良いことしかない。
嬉しいです。ありがとうございます。

 質問いただいた方には個別にてDMで返させていただきましたが、せっかくなので整理用としてもNOTEさせていただきます。

●タッチフットボールのDFについて

 アメリカンフットボールをご存知の方はイメージしやすいかもしれませんが、タッチフットボールもオフェンス(以下OFF)とディフェンス(以下DF)に分かれて試合が進められます。
 OFFは相手のゴールゾーンまでボールを運んでいく、DFはそれを何とかして阻む。ざっくり過ぎますがそういうことです。その辺りの詳しいルールは動画上げさせていただいてますのでご覧ください。
 相手が10ヤード(約9.1m)をとるまでの4回の攻撃を阻む、相手が投げたボールをインターセプトする、その為に様々な戦術を駆使するのです。
 これがDFの浪漫な訳です。

●DFの考え方(目標)

 さて、先に述べたDFの浪漫。これが浪漫たる所以(ゆえん)を今から連ねます。

・まずタッチフットボールは圧倒的にOFFが有利なスポーツです。
  理由:アメフトと違い6人全員が自由に動き、全員がレシーブ出来、全員がボールを持ち運べるのです。アメフトはボールを触れないポジションが存在しますが、タッチフットは全員がボールに関与できるのです。

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    文章化すると途轍もない・・・無法地帯です。笑
 小学校でも取り入れられ、タッチフットとは正反対に(⁉️)普及しているフラッグフットボールはボディコンタクトがほとんどファールになる故に、アメフト魅力の一つブロックがありません

タッチフットボールにはブロックもあるんです・・・。
 痛そう・・・防具なしで大丈夫? →大丈夫です。アメフトみたいに人間の体に突っ込むのは反則です。そこの線引きはしっかりとしてあります。

 つまりですね、6人のOFFの中なら何人がパスルートに出ても、何人がブロックしても良いんです。QBがボールを保持するのでQB以外の5人をどう使うか・・・それがOFFの浪漫です。
 ですので、スポーツとしての難易度は上がりますが、プレーする側での大きな魅力でもあるのです。

 このようにDFからすると、相手のOFFが『誰が』『何人』『どこに』『どのように』『いつ』出てくるのか全くわからない訳です。
 点を取られることは、止めたいと思うこと同等なほどに前提としてあるのです。それを止めることが上回らなければ勝つことは難しくもなります。
 それをDF6人で止める・・・これをDFの浪漫と言わずに、なんと表現すれば良いのでしょうか。。。笑
 余計に止めた時は

            むちゃくちゃ気持ちいいんです‼️‼️

【我々が大切にしているDFの考え方】
 ・相手の攻撃を2シリーズ(2回)以上、止める。ターンオーバーする。
それを達成した上で、自チームのOFFが全てのシリーズで点を取る=勝利に繋がると考えています。
   ・敵陣と自陣では守る世界観が違うので、守り方を特定のヤードで区切る。

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●DFの考え、目標を達成するためには。

 早速筆者の経験談になりますが、少し昔、筆者が学生の頃です。
 プロフィールでも書かせていただきましたが、全国優勝を目指し日々タッチフットボール部活動に明け暮れていた学生時代。
 ようやく全国大会に出場した時に関東の名門チーム【東京リベンジャーズ】(※漫画のタイトルではありません。こちらの方が先に存在していました笑)と初対戦した時に接戦の末、敗北しました。(その時は、なんだこの人達・・・おじ様の風貌をした(失礼)ただの超人?ロボット?強すぎやん・・・と衝撃でした)
 後にそれが学生時代の凄まじいチームモチベーションに繋がることになったのですが、敗れた試合後にリベンジャーズの偉大な先輩QBとお話させていただく機会がありました。

『いいチームだねぇ。なんで今まで(全国に)出てこなかったの??』
なんて嬉しいお言葉をいただきつつ、当時の筆者は攻撃力には自信しかなかったのでOFFはともかくとして・・・
 “DFがとにかくアバウトで・・・これ以上どうしたら良いのか難しくてわからない。どうしたら強いチームを止めれますかね・・・?” と相談をさせていただいたのです。

 まさに今回のnoteのきっかけとなった質問者の方と同じような境遇でした。その方も最近まで学生タッチをされていたので、余計にこの時のエピソードを思い出しました。
 全国大会を肌で感じると地方予選とでは、世界観の違いがとても感じられます。マイナースポーツですが、やはり日本一になりうる集団は魅力的な身体能力、チームカラー、刺激的な空気が満載です。それに触れると、自分たちの向上心が何倍にも溢れるのです。

 話を戻します。
 DFを向上させるためには何が必要か。

・1に整理、2に整理、整理を100に近づける。

 例)ラッシュの作戦。バックスがマンツーなのか、ゾーンなのかなど守り方。メンバー構成。etc... 

 この作業です。本当にこれは大事です。
これを始めるだけで、徐々にかもしれませんがDFが確実に向上します。経験談ですし、今でも行き詰まった時はチームで整理するための話し合いをするくらい、それくらい大事ですし、効力があるのです。
 これは仕事でも、生活でも大事ですよね。時々、自分の気持ちや考えを整理しながら過ごせる人は時間を有効に使おうとするし、周りに対しても気づきが生まれやすいはずです。

 スポーツでも同じ事が言えると思います。


 ・フットボールにおいてDFはチームの約束事、個々の役割を明確にする事から臨機応変に対応する力がつきます。間違いなく頭じゃなく、臨機応変力の塊みたいな嗅覚で動けるタイプの選手はいます。ですが、嗅覚人間だらけだとチームバランスは間違いなく不安定です。
  offより約束事が大切なのがDFです。

 ・整理してやってみた→ 穴に気づいた→ それをどうするかチームで考える→  それがチームのフットボール理論になります。
 最初から戦術理解が高い人が理論を押し出すと、かえってチーム内の共有が難しくなります。これもこれまでの体験談です。
 とりあえず【課題がこうやから、こんなんしてみよか。】
 そこから質問するなり、考えてみるなり。明確にチームが考えを言語化して、イメージ出来るようにするとチームの雰囲気は間違いなく変わります。

 それらを経て、
『自分達のベースとなるDFシステムを作ろう』

 とりあえず強豪チームのシステムを真似てみてもいいですし、オリジナリティは後で加えればいいじゃないですか。
 何かを生み出す時は先人を参考にする事も大切です。革命的なDFシステムを何もないところから産み出すのは不可能に近いでしょう。
 メンバーの入れ替わりも多いスポーツですので、ベースを作り少しずつ改良・改造・進化を練習でしていきましょう。

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●独り言(※専門的になっちゃいます)

 DFに関しての余談。
 タッチフットボールのキーポイントというか、命題というか、我々としても課題なのですが。
【ミドルゾーンをどう止めるか】
  DFの守り方をマンツーマンにしようが、ゾーンにしようが結局1発目に出てきた人につく技術はすぐ向上出来るし、上手な選手は多いです。
 が・・・二次的・三次的に出てこれるのがタッチフットボールオフェンス。これが大変です。
 
 例えるなら、社員6人の会社で電話機6つ。3人(バックス)が隣の部屋で会議中、他2人(DL)が食事中、電話機の前に1人(LB)。そんな時に、仕事の電話が2秒ごとに3つかかって来るようなもんです。(ここにこのnote1番の時間を掛けましたイメージ必須)
 
 1発目、2発目、3発目もある程度カバー出来るのが強豪チームの共通点では無いでしょうか。
 
 裏を返せばこの部分を考えるのが非常に楽しい。。。
 誰か産み出してください。ミドルゾーンをも網羅する革命的DF。。。
 (すぐパクろ・・・) 

●全国大会などで未知の相手に対して

 タッチフットボールにおいて相手チームをスカウティングすることは勝利へ繋がる要素の一つとなります。
 決してスカウティングする事が必ず勝利に直結するとは思っておりません。あくまで勝つためへの準備、要素のひとつとして捉えています。

 ・DFを考える上で相手OFFの傾向は知りたいものです。なので、なるべく人脈を使い対戦相手の試合動画をいただきます。それで傾向・対策を練ります。
 ・動画を手に入れようが入れまいが、用意すべきは自分たちのベースDFです。約束事を整理して臨むことが何より大事な準備だと考えています。

 自分たちのベースDFがある事で、試合中の対応も変わってきますし、何より他の連盟のチームを見るのと、やるのとは大違いだからです。
 必ず不測の事態は起きます。
そこをどう修正するか。試合中にそれが出来るかは、迷いなくまず試合に臨む事が大切だと思っています。

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●まとめ

・DFからすると理不尽なタッチフットボールOFF

・それ止めるから気持ちええんやないかい

・なるべく多く相手のOFF止めるためには
自チームDFの整理やな

・こんなん思いついたからやってみようや

・この守り方がうちのチームにあっとるな

・この相手強いし、ここやられとるから、こう修正していこか

勝てた!!このシステムは革命的や!!

 これからも切磋琢磨して、楽しい試合しましょう!

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