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2023年のミニマリズム

またこの季節がやってまいりました。Advent Calenderでミニマリズムのエントリーを書いて3年目になります。自称、冒険家のミニマリスト。冒険といえばアドベンチャー。このアドベンチャーと言う言葉にはAdventから成り立っています。冒険ってワクワクしますよね。
アドベントと言う期間はクリスマス(救い主の降誕)までの準備をワクワクしながら待ち望む期間なのです。このエントリーもワクワクしながら読んでもらえると幸いです。
それでは、2023年のミニマリズムのふりかえりを私見たっぷりに話していこうと思います。

ミニマリズムの美学ってなんだったっけ?

実を言うと、2023年はそんなにミニマルしていた気がしないです。
ミニマリズムとは「モノを捨てて、モノではない人生の大切なもののためのスペースを確保すること」とtheminimalists.comでは言われています。私の場合は「何はともあれ自分のもとに辿り着いたモノはじっくり向き合って大切にしよう」と言った気持ちでミニマリズム、ミニマリストと言う表現をしています。3年の間に私のミニマリズムの美学も変わってきています。

旅をするのは、捨てること

やはりこう「冒険家のミニマリスト」っぽいことがしたいので、どこかへ行きたい気持ちによくなります。移動中に読むのにぴったりで、ちょうど忘れた頃に読み直す本があります。

私は何でも『捨てる』のが好きである。(中略)旅するのは、いわば風景を『捨てる』ことだと思うことがある

寺山修司「書を捨てよ、町へ出よう」

ここで表現される「捨てる」対象はモノではないし、「旅」というのも旅行ではなく、人生や生活そのもの。
そして捨てるというのは、その前に所有している状態があってこそ。旅行ではなく、少しその土地で生活をするかのような滞在がしたいと思う背景には、風景を捨てるために、所有したいと言う感情になるのかもしれません。

別の地で生活をする方法

2023年は何回か少し生活するような旅を何回かしました仕事もあるので、長期は難しいのですが連休とリモートワークを重ね合わせたら一週間ちょっとくらい滞在できます。
自然豊かな場所に滞在すると、生活のリズムが自然に寄り添うかのように早起きできたり、ご飯も美味しく感じられます。

生活するかのような滞在は、期間も長めのが良いですが、他にできる例をいくつか挙げます。

  • キッチン付きのゲストハウスに泊まって、市場で買ったお魚やお惣菜、パックごはんとインスタント味噌汁みたいなミニマル自炊もちょっとする。

  • 昼間はいつも通り通常業務をリモートワークで行う。ネット環境を準備しておく。

  • 洗濯する前提の数だけ服を持っていく。ボールタイプの洗濯用洗剤が持ち運びやすくて良い。

  • その土地でタイミーなどでアルバイトする。地元の人と話す機会になる。

日常的に書籍を購入してしまいました。

ミニマリストなら電子書籍や図書館でしょ!と言われそうですし、自分もそう思っていました。しかし2023年の私には、土曜の朝に本屋へ出向いて、日曜の夜までに読み切ると言う方法が性に合っていたようでした。買った方が愛着が湧いて読んでしまいます。結局のところ電子書籍だと結局全然読まないんですよね。
そして仕事に役に立つような本や知識が増えるような本よりも、どうも今年は、なんの役にも立たないような小説、エッセイ、詩などの方が好きみたいで。なんの役にも立たないかもしれないけど、想像の世界を広げてくれる素晴らしいモノです。自分の想像を超えてゆく著者の苦しみや欲望や幸福の絶頂のようなものを感じることで、自分の無知さ愚かさを感じて、まだ知られる世界がこんなにもあるんだと言うことに安心します。

向いていることや好きなことを仕事にする

「ストレスを仕事で溜めるな。仕事でストレス発散できるようにならなきゃね。」と言う話をどこかで聞きました。仕事でストレスを溜めない方が、大切なもののための気持ちのスペースが広がると思います。
デザインの仕事と言うよりモノづくり全般に言えることかもしれませんが、この仕事は、思考する時間と作業する時間を何回も往復する仕事です。
幸運なことに、私は作業的な文脈でもデザインの仕事が好きです。パソコンをカタカタする。ドラッグ&ドロップする。線を引く。面を塗る。オブジェクトを整列整頓する。これらの作業はストレス発散になっています。
デザインの仕事における思考する時間は、向き合う度合いが強ければ強いほど、ストレスがかかります。ストレス発散である作業の仕事と往復することで、バランスよく仕事ができていると思います。

おわり

今回は時間に余裕がなかったので少し文章が長くなりました。また来年も、小さく楽しく豊かな暮らしができますように!

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