段図抄日記 2022年9月18日~9月25日
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9月19日(月・祝)「空中を歩いて」
■朝から先日のスペースラジオポトフの録音を聴いた。生放送なのにうまく行くのは、トリコロールケーキ代表にして税理士にクラスチェンジ間近の鳥原弓里江さんの功績。雨の降るときだけ外を歩いてずぶ濡れ。夜は『ハイキュー!!』第3期を一気に。
9月20日(火)「両端が便利グッズ」
■残響スタジオでラジオポトフ収録。だらだら『ハイキュー!!』だの《何笑ってんだかビーナスは二色刷り》だのと口走る。先週に続いておたよりゼロの衝撃。auの通信障害を疑い続けるのもメンタルの限界なので、ぜひおたよりをいただきたいです。
9月21日(水)「白ヘビに聞いた話」
■昨日の収録で《何笑ってんだかビーナスは二色刷り》をじっくり読んで、改めて「読み」のおもしろさに気づく。二度目となる『バックストローク』通読を決意。前回は通読と言いつつ小池正博さんの批評を拾い読みした程度。今回は石田柊馬さんの読みに食い下がってみたい。
▲上が「じっくり読んだ」回。あきらかに雑談なのだが、アップ後に海馬さんから小池さんについての情報をいただき興奮。雑談とはいえ、読んでみないとはじまらない。
9月22日(木)「手作りの古墳」
■何事も余裕を持って行動を。ラジオポトフ編集は懸案の『ハイキュー!!』回へ。声のボリュームに気をつけて喋ったので編集はしやすかったが、熱量に欠けたきらいも。何事もバランスを考えた行動を。
▼『バックストローク』第3号まで。石田柊馬さんの読みと連載エッセイを熟読。用語に不慣れですぐには読み下せないけれど、樋口由紀子さんの句についての箇所になんとなく共感も。この頃(2003年ごろ)の川柳界には、小池正博さんの句を「難解」とする意見もあったらしい。むろんいまも平易とはされていないだろうが、たぶん時代は進んでいる。
▼樋口さんのほかに気になったのは、金築雨学さんや白藤海さん。いずれも共通したものが。自分なりの言い方だと「句の景色を動かさず、風通しをよくする」みたいな。
以下、バックストローク創刊号より。
《殴る棒握り具合いを確かめる/金築雨学》
《純白で無謀な雲があるばかり/白藤海》
特に白藤さんのほうだが、もしかして俳句っぽいのかもしれない。ともかくこの作り方がいい。景色を動かさず、風通しをよくしている。
9月23日(金・祝)「横幅を」
■タリーズでバックストローク、という一文。もういちいち書かないが、『ハイキュー!!』は第4期からOVAだのODAだのへと順調に進んでいる。さっぱりしていておもしろい。初めての感覚。
▼バックストローク第2号から。
《真似をしてみろと鴉が啼いている/白藤海》
《鳥たちはいつも未来をめざし飛ぶ/白藤海》
おそらくなにも起きていない景色だ。しかしその景色の風通しがよくなっている。それがさらにわかりやすく出ているのが次の句。
《わたくしの作った雲を差しあげる/白藤海》
9月24日(土)「歯の本数」
■海馬さんのイベント『即席川柳合わせ』第二回の句に対する自分なりの「読み」を書こうと思ったが書き出せず。こういうのは勢いが必要だと『小林さんちのメイドラゴン』でファフニールだったか滝谷だったかが言っていた。コミケに出す作品を作る話だ。そういえば文学フリマ大阪に行きたい。
▼バックストローク第3号。石田柊馬さんが「この句を待っていたような気がする」と言う以下の句。
《うつくしい皿だ私が落とすまで/白藤海》
ん。これこそ「景色を動かさず、風通しをよくした句」だ。石田さんは過去2号での同じ作者の《純白で無謀な雲があるばかり》《わたくしの作った雲を差しあげる》を引きあいにして続ける。
▼なにか言い切っていない感もある。変化を書き留めただけなのかもしれない。次も楽しみ。
9月25日(日)「あそこから見える」
■昨晩テレビで『容疑者Xの献身』が放送されていたが、この作品に「石神が好きなのはじつは娘のほう」という読みをしたのはもう10年以上前だ。むろん陰謀論的な物言いではなく、「そうも読めるように作ってあるよね」程度のことで。
来週はもう書きません
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