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【長野みらい環境フェス】~チャレンジ・ゼロカーボン!長野の四季を守ろう~

2022/09/17

【アントレプレナーシップ育成事業「アントレプレナーシップで環境課題を解決しよう!」】のアイデア発表をしました!

◇アントレプレナーシップ育成事業「アントレプレナーシップで環境課題を解決しよう!」とは

公益社団法人長野青年会議所の主催で2022年6月4日・11日の2日間のプログラムで開催された、アントレプレナー育成事業「アントレプレナーシップで環境課題を解決しよう!」。
企業と信州大学や長野県立大の学生が環境問題を解決するためのビジネスアイデアを出し合い、プロジェクト化を目指すイベントでした。
講師には株式会社ふろしきやの代表取締役の田村英彦さんをお招きしました。

そして、9月17日に開催された「長野みらい環境フェス~チャレンジ・ゼロカーボン!長野の四季を守ろう~」では、アントレプレナー育成事業内で結成した県内企業と学生のチームの中から3チームがアイデア発表を行いました。

◇チームE「地域で出来る環境の取り組み」

私の所属するチームEでは、地域での生活者目線で環境問題に対してどのような取り組みが出来るかを検討しました。
ここでは信州大学の共通教育科目のゼミ「現代メディア・マーケティング入門ゼミ」(リンクは昨年のものです)で学んだマーケティングのモデルに沿って概要を掲載します。

ISSUE:世の中の課題は?
世界で地球温暖化が問題となる中、長野県の1889年から2020年の年平均気温の経年変化を見ても長野市では1.3℃上昇、松本市では2℃上昇と私たちの住んでいる地域でも大きな変化が起きています。

〔出典〕長野県環境部長野県地球温暖化防止活動推進センター『信州ゼロカーボンBOOK県民編』


温暖化問題に対し、昨年COP26では世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて1.5℃に抑える努力を追及すると表明されました。
気温上昇を1.5℃に抑えると仮定すると、地球温暖化の大きな原因である温室効果ガスの許容される排出量のうち92%を既に排出してしまっているとも言われ(炭素収支)、危機的状況にあります(参考:Global Carbon Budget)。
そこで、生活者が出来る効果的な取り組みとして、挙げられる太陽光発電の導入では、2018年度の長野県の戸建て806,600軒を対象にした太陽光発電設置の有無を問う調査で、住宅での普及率は8.5%という結果でした(参考:2019年の住宅・統計調査)。このように、家庭からの取り組みは十分に進んでいるとは言えない状況です。

INSIGHT:生活者の心のツボは?
温暖化対策のために多くの取り組みが紹介されていますが、どんな情報に基づいて取り組みをしたらいいか、何から始めればいいか分からないと感じたことはありませんか。
また、自分一人の取り組みで本当に効果があるのかを知るために成果を可視化出来ると良いなと思ったことはありませんか。
さらに、気温上昇を1.5℃に抑えるという大きな目標はあるけれど、自分に向けた目標が示されれば、より自分事として取り組みたくなると思いませんか。  

IDEA:一番やりたいことは?
一人ひとりの生活に合わせた個別目標を設定して、長野県の地域で参加を広げるアプリを考案。アプリに情報を一元化して取り組みをスタートするプラットホームにするとともに、一つ一つの努力を自分の記録として残すことができます。

EXECUTION:具体的に何をする?
家族構成や使っている家電など項目別に目標をカスタマイズし、目標の達成状況をグラフで確認して見直せるようにします。
また、太陽光発電の発電量と電力消費量、CO2排出量を可視化します。
ソーラーパネルの設置や電気自動車の導入には金銭的なハードルが高いので始めにくいと感じる方のためにも、リサイクル方法、節電方法等、すぐできる工夫を紹介し、取り組みをポイント化します。
目標達成に応じて電気代の減額、市県民税の減税、買い物や公共交通機関で利用できるポイント付与など経済的な効果を得られるようにします。
さらに、アプリ内で仮想空間を設定し、SNSアカウントと紐づけたアバターを通して取り組みが評価されることで、アバターのステータスが上がるといったゲーム的要素も取り入れます。
取り組みの成果は個人に反映されるだけではなく、積極的に取り組みを進める地域をマッピングし、外からも頑張りが分かるようにします。

RESULT:どんな影響が出るだろう?
家庭を起点に出来ることから少しずつ始め、環境にプラスな効果を得ることができます。そして、積極的な取り組みをしていると地域で評価されることで地域のブランド化に繋がります。また、長野だけでなくどの地域でも取り入れることが出来るため、長野から全国に展開することも出来ます。家庭から、長野から、自分の生活に合わせて環境に優しい取り組みを始めてみませんか?

環境問題の中にも多くのトピックスがあるため、何に焦点を絞り、どうしたらやってみたいと思われるプランになるのか構想するのは難しかったですが、幅広い分野で活躍される県内企業さんや、専攻の異なる他大学の学生さんと話し合い、新たな視点を得ることが出来た貴重な機会となりました。

環境問題に対してアクションする上でここからさらにアイデアを広げたり、別のプランが生れたりするきっかけになればいいなと思っています。



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