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【#5】FMラジオはRDS対応機をチョイスしよう!
こんにちは、ラジオと地理です。
ここでは、海外ではとても便利なRDS(Radio Data Systemの略)と対応機を考えてみます。
ところで、私はこれまで南米と南極以外の各大陸、多くの国で現地受信を体験して参りましたが、日本のFM周波数帯(76~90MHz、なおワイドFMは90 ~94.9MHz)を放送に使っている国は聞いたことがなく、もしかしたら日本だけかも知れません。
※追記 南米のブラジルが「eFM」と呼ばれるFM周波数帯の拡張を行い、76~107.9MHzまで拡大。
すなわち、大半の国では87〜108MHz前後が使われていまして、現在でも旧ソ連や東欧諸国では65.8〜74MHz(欧米ではOIRTバンドとも呼ばれます)も使われていますが、87~108MHzの方に移行する局も多いようですね。
ちなみに東京のFM局「interfm」には外国語の番組がありますが、10年前に周波数を76.1MHzから89.7MHzに変更しているのです。
あくまでも私の推測ですが、外国人が持ち込むラジオはFM帯が87MHz以上でしょうから、これでも聞けることを考慮したのでは?と思っています。
これまでの記事でも何回か書いていますが、アナログFMの文字情報として海外ではRDSが割と普及しており、局名の確認にはとても便利な機能ですから、利用しない手はありません。
RDSは元々欧州から始まったそうですが、現在では世界中に広がっているようです。
5~7月の夏期には、スポラディックE層(通称Eスポ)という異常伝搬が発生し、東京周辺でも韓国/台湾/中国/ロシア極東などのFM局が入ることがありますが、近隣諸国でも利用局があるのですね。
韓国が近い長崎県対馬に行って受信した際、KBS(日本のNHKに相当)の放送でも局名だけですが表示されました。
![画像](https://assets.st-note.com/img/1738063328-fgbILJaK3Gte6ZlBHmFs9c5q.jpg?width=1200)
ただし、RDSは数字とアルファベットだけしか表示出来ないので、当然漢字やハングル文字は無理ですけど・・・。
何かと便利なRDSにもかかわらず(言うまでもなく)日本ではサービスが提供されていませんから、日本で発売されている日本向け機種では対応していません。
よって、日本メーカーの海外向け機種をネットで買うか、海外メーカーの海外向け機種を同様にネットで買うしかないのですが、調べてみると日本のアマゾンとかでも(多少割高ですが)入手可能なようです。
そこで、主な機種をご紹介してみますが、短波やエアバンドまで幅広くカバーしており、価格もお高めで筐体も大きめ・・・つまり中上級者向け機種も多い点にご留意ください。
1.XHDATA 又は SIHUADON(中国製)D-808
1万円程度ですし高性能のようで、日本のラジオ愛好家の間でも評判が良いようです。ただし中上級者向けで機能も豊富なので、使いこなすのは少し大変かもしれません。
2.DEGEN(中国製)DE1128
これも1万円程度ですがMP3利用機能もあります。ただし、操作が多少複雑な気がしますし、ラジオ性能的にはD-808の方が良さそうな気がします。
3.SANGEAN(台湾製) DPR-64
日本のECサイトでは見当たりませんでしたが、2020年登場の小型機のようで、欧州向けとしては一般的なDAB/DAB+/アナログFM対応機です。
同社は他にも、RDS/デジタル地上波対応機が多数あって、完成度が高い機種が多いですから期待出来ると思います。
なお、D-808とDE1128はグローバル対応のようで、日本のFM周波数帯も選択可能ですし、中波のステップも9kHzと10kHzに切り替え出来ます。
(北米と中南米が10kHzステップで、それ以外が9kHz)
他記事で私が愛用している2台(ソニーXDR-P1DBPとSANGEAN HDR-14)もRDS対応ですので、ご参考となれば幸いです。
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