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シンガポールうまいもの10選〜留学中に執筆したブログ再掲〜

人生でたった一度だけ、ブログ記事を執筆したことがある。
時は2015年、大学の同期で、世界一周旅行をしながら留学中の学生にインタビューして回る、という企画をしていた子がいて。
私は当時、シンガポールに留学しながら現地のうまいもの巡りを敢行中。
縁あって私もインタビューを受け、それと合わせて彼が運営するWebメディアに記事を投稿させてもらったのでした。

あの時の掲載先リンクは現在閲覧できなくなってしまい、少ししょげていたのですが、
パソコンのマイドライブを漁っていたところ、当時の記事をめでたく発掘したのでここでシェアさせていただきます。
そのテーマは「シンガポールうまいもの10選」
本当に、当時から食い意地だけは一人前だったな(苦笑)

ーー以下、当時のブログ記事ーー

こんにちは!
皆さんがシンガポールと聞いて思い浮かべるキーワードは何でしょうか?
マーライオン、マリーナベイサンズ、多民族国家、罰金、学歴社会…などなど色々ありますが、ここで外せないのはグルメ!
そう、シンガポールは美食の国なのです。

中国、マレー、インドなど様々な地域からの移民がもたらした民族料理をミックスして、独自の進化を遂げたのがシンガポール料理です。バラエティ豊富で日本では見ないメニューが多く、何を食べようか迷ってしまう…。
しかも地元民御用達のホーカーセンター(屋台村)で食べると安上がり!一食5ドル(400円位)以内で済んでしまいます。
共働きの家庭が多く外食が当たり前となっているため、自炊する必要はありません
(ちょっとおしゃれなレストランやカフェに行くと途端にお値段跳ね上がるんですけどね…贅沢品は高いです)

そしてシンガポーリアンの食にかける情熱には感服!人気の店には常に行列ができていて、美味しい店の評判を聞けば全国どこへでも飛んでいきます。
東京23区と同じ面積しかないからこそ成せる業ですね。シンガポールの国民性”Kiasu”(キアス。人に負けたくない、得をしたい)が表れています。

そんな私も勉強の合間に(時には勉強を犠牲にして?)美味しい店を探すのが趣味と化してしまいました。
「百聞は一食に如かず」をモットーに、こちらのマカンスートラ(Makansutra)という本を参考に食べ歩いています。
”makan”はマレー語で「食べる」、”sutra”は「経典」の意味で、いわばシンガポールローカルフード版ミシュランとでもいうべき食のガイドブックです。

今回のコラムでは、10ヶ月に及ぶ留学生活であれこれ食べ歩いた中から、私的シンガポールB級グルメベスト10をご紹介します!

1. Chicken rice(チキンライス、海南鶏飯)

チキンライスといっても、オムライスの中身のケチャップご飯ではありません。
鶏ガラスープで炊いたご飯に茹で鶏が乗った料理のことです。肉の舌触り、ライスの炊き方、タレの配合など店によって様々で、人それぞれ贔屓の店が違って面白い(日本人でも人によって推しのラーメン屋が分かれるみたいなものかと)
私のイチオシは、シンガポールの銀座とも言われるショッピングエリアOrchardにある、Far East Plaza内のチキンライス屋さん。骨がきれいに取ってあるプリプリのチキンが絶品!観光客も行きやすい場所なのでシンガポール旅行の際は是非寄ってみてください。

2. ホッケンミー(Fried Hokkien Mee)

周りの日本人留学生を中毒に至らしめたこの料理、黄色い卵麺と白い米麺を混ぜ、海老の出汁と一緒に炒めます。
添えられたライムとサンバル・ブラチャン(小海老を発酵させたペースト+チリ)を和えれば口の中にエキゾチックな味わいが広がります!

3. ロティ・プラタ(Roti prata)

インド版パンケーキ。薄く伸ばした小麦生地を何層にも重ねて揚げ焼きし、カレーソースを付けて食べるという最高にジャンクなスナック。
外カリカリ、中しっとりの食感がたまりません。チーズ、卵、バナナなど具も様々。

生地を薄く広げたままパリパリに焼いたものはティッシュー・プラタと呼ばれ、見た目のインパクトが強烈。

4. カヤトースト(kaya toast)

卵、ココナッツミルク、砂糖、パンダンリーフでできたカヤジャムを、カリカリのトーストにバターとともに挟んだもの。
甘くて朝から血糖値が一気に上がる定番の朝食メニュー。トーストを温泉卵にディップし、練乳入りの甘いコーヒーと一緒に楽しむのがシンガポールスタイルです。

5. ラクサ(laksa)

東南アジアの定番ヌードルですが、国によってレシピが違います。
シンガポールバージョンは、ココナッツミルクベースの辛いスープに太い米麺が入ったもの。麺が短く切ってあり、箸を使わずレンゲのみで食べます。

6. バクテー(bak kut teh、肉骨茶)

骨付きのポークスペアリブをニンニクや胡椒で煮込んだスープ。
元は肉体労働者の朝ご飯だったそうで、スパイス効果で食べると一気に汗をかけるがっつり料理です。

7. サテー(satay)

スパイスで下味をつけた串焼きに甘辛いピーナッツソースをつけて食べます。ビールのつまみにぴったり!

8. ハッカ・レイチャ (Hakka lei cha、客家擂茶)

あまりメジャーではありませんが個人的に大好きな一品。ご飯に細かく刻んだ野菜や豆腐が乗っていて、緑茶と青汁を足して2で割ったようなスープをかけて食べます。ローカルフードにしては油っぽくなく野菜がしっかり摂れるので女性からの支持が高いです。

9. ロジャック(rojak)

きゅうり、パイナップル、青パパイヤ、ピータン、揚げパン、もやしを黒糖醤油ベースのソースで和えてピーナッツを散らしたサラダ…と聞いて味が想像できますか?rojak=マレー語でごちゃ混ぜという名前が指す通りのカオスな味でクセになります。私は好きです(笑)

10. フィッシュヘッド・ビーフン(fishhead bee hoon)

魚の頭や骨を揚げて出汁を取り、牛乳を加えて白く濁ったスープに米麺と魚の唐揚げを入れて完成!コクのあるスープは飲み干したくなる深みのある味わいです。

番外編. アイス・カチャン(ice kachang)

デザートにはこちらのシンガポール流かき氷を。山盛りの氷にシロップと練乳がかかっていて、氷の下に小豆、コーン、ゼリーが隠れています。かき氷にとうもろこし、意外に合いますよ。
大抵のお店のアイス・カチャンはシロップかけ過ぎでベタベタに甘いですが、先日行ったお店のものはピーナッツがたっぷりかかっていておいしかった!私が食べに行った時、店のおばちゃんが「来週日本のテレビ局が取材に来るのよ」と自慢げに城田優の写真を見せてくれました!笑 あんな郊外に(失礼)本当に城田くんが来たのか気になるところ…。

いかがでしたか?シンガポール料理はなかなかとっつきにくい見た目のものも多いですが、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。

最後に私が通っているNUSの紹介を。
NUSはシンガポールトップの国立大学で、世界大学ランキングでは東大に迫る順位につけています。授業は全て英語で、現地の学生は意識が高く毎日がっつり勉強しています。予習用リーディングの量が多くてついていくのがやっとでした…。
またキャンパスがとにかく広く、学内にシャトルバスが走っています。私が住んでいる学生寮もキャンパス内にあり、寮周辺の施設もパソコンルーム(24hオープン)、スタバ(こちらも24hオープン)、ジム、プール、コンビニ、フードコート(味は玉石混交)と、外大とは比べ物にならないくらい充実しています。
そして留学生の数が桁違いに多い!人口500万人のシンガポールだけでは学生数が足りないからか留学生の受け入れに積極的で、東南アジアだけでなくヨーロッパ、東アジア、アメリカなど様々な国籍の人と仲良くなる機会があります。日本人留学生も30人くらいいますが、出身大学も東北、大阪、京都、九州、ハワイ(!)と様々で、東京生まれ東京育ちの私にとっては色々なバックグラウンドの人と仲良くなれてとても良い経験でした。コテコテの関西人と話すのはシンガポール人と話すよりもカルチャーショックが大きかったかもしれません(笑)

そんなNUSにいられるのも残り2週間しかなく、後ろ髪を引かれる思いでいっぱいです。残り少ない時間であとどれだけ美味しいものにありつけるか?マカンスートラ片手の食べ歩きツアーはまだまだ続きそうです。

ーー以上、ブログ記事ーー

個々の料理の紹介も、このnote内で追ってできればいいなと思います。では。


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