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『魔法にかけられて2』

『魔法にかけられて』の続編。
アダム・シャンクマン監督2022年公開『魔法にかけられて2』。

「ハッピーエンド」のその先に待ち受けているものとは何か。

★メチャクチャおもろい★

 前作を超える面白さとワクワク感だと思う。これまた、過去のディズニープリンセスをセルフオマージュしたようなストーリーなのだが、展開がなんとも心躍る。音楽、キャスト、映像、ストーリーどれをとっても素敵だった。
 特にジゼル役のエイミー・アダムスの演じ分けが素晴らしく、役に魅入られた。前作から演技にさらに磨きがかかっている。

 おとぎ話の世界から来たジゼルは前作で「永遠の幸せ」を探し求めていた。ニューヨークに住むことに決めた彼女に「永遠の幸せ」と現実のギャップが襲い掛かる。こういうストーリーすこ。

★なんでそんな邦題にしたん、、、★

 原題がとってもいいんだ、、、
 前作は「Enchanted」と邦題も「魔法にかけられて」とマッチしていてセンスあるやんとなってた、、、
 今作の邦題「魔法にかけられて2」、、、うー--ん。日本人向けにしたときに「魔法にかけられて」の続編かって一目でわかるから良いっていうのもわかってるんだ!!
 でも原題は「Disenchanted」と前作とは真逆の意味になっているのだ。なぜこんなタイトルに変化しているかは本作品を観てもらえるととっても納得がいく。原題を含めて「なるほどぉ!!」と楽しめるものだ。サブタイトル的でもいいから上手いタイトルを欲していた。

★セルフパロディによる魅力★

 今作もディズニープリンセスをセルフパロディしたようなシーンがいくつか見受けられた。
 セルフパロディがこの作品の魅力をさらに倍増させていると感じる。
これがあることによってファンタジーでありつつも、どこか現実感が作品に出てくるのだ。視聴者側に対してアプローチをしている感がそう感じさせているのかもしれない。

 美女と野獣、シンデレラが強くパロディされているなと個人的に感じた。
他にもアリスや白雪姫、101、オーロラ姫(?)だったり、、、

 そしてナンシーが歌う「Love Power」にて、「Let it grow」という歌詞が登場する。ナンシー役演じるイディナ・メンゼルは『アナと雪の女王』のエルサの声を演じている。ここまで来たら皆分かるだろう、、、
まんまやん!!というか歌い方がそれにしか聞こえない。

★「幸せに暮らしましたとさ」★

 プリンセスが登場するおとぎ話のほとんどが「… and they lived happily ever after(そして二人はいつまでも幸せに暮らしましたとさ)」といった幸せなラストを迎える。プリンセスは王子様と出会い、”真実の愛のキス”をして永遠の幸せを迎えるのだ。
 ただ、現実はそうはいかないことが多い。そこからが本番なのである。
現実では様々なことが待ち受けているだろう。ジゼルはまさにそんな現実に直面をしているのだ。
 なぜ結婚をするのか。これにはそれぞれの理由が存在するだろう。
私はそれぞれの在り方や幸せ、辛いことも哀しいことも全部含めて大事なのではないか、そしてその人と大事にしていきたいからこそ「結婚」したいのだとそう思うのだ。


↓↓↓※ネタバレが含まれるような音楽シーンのため未視聴の方は注意※↓↓↓

今作で一番好きな曲。メロディやリズムが超絶好み。

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