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心の知能指数 Emotional Intelligence について。

幸せの授業を娘に対してやっていこう、という取り組みをやっておりますが、そのために今絶賛取り組んでいるのが

ポジティブサイコロジーとEmotional Intelligence(心の知能指数)に関する資料の整理です。

Emotional Intelligenceに関してはあまり言葉としては知られていないかもしれませんが、一言で言うと、

自分や他人の情動を正しく認知し、理解し、自分の感情や行動を管理する

と言う能力です。EI、またはEQ(Emotional Intelligence Quotient)と略されます。

IQは知能指数ですが、「これからの世界は知識(IQ)ではなく感情的知性(EQ)の時代だ」と言う風に、実は何年も前から言われてきています。

どんなに頭が良く勉強ができる人だったり、どれだけ力がある人であっても、この心の知能指数が低いとその場の感情に流されやすくなり、人に対して心にもないことを言ってしまったり、またある出来事に必要以上に囚われてしまって抜け出せないと言うことが起こりがちになります。

反対に、このEQが高い人は以下のような能力があるとされています。

・自身の感情を認識する
・他人の感情に共感する
・他人に積極的に耳を傾ける
・対人関係に積極的に関わり、振る舞いから非言語情報を引き出す
・考えや感情をコントロールする
・感情を管理し、それを社会的に受容される形で表現できる
・批判をポジティブに受け止め、そこから学びを受け取る
・(嫌なことなどを)許し、忘れ、合理的に進むパワーがある

そんなわけで、この能力はリーダーになる立場の人には必須だと言われていますし、逆に言いますとこのEQが高い人は結果的にリーダーのような立場になることが多いんだそうです。


とは言っても別にリーダーではなくてもEQは全ての人にとって重要な要素だと思いますし、人間が幸せな人生を送っていくために欠かせないことだと思います。私自身はこの概念にポジティブサイコロジーを勉強している中で出会いました。

そもそも私自身EQがあまり高くないなと思っていたところからのスタートだったのですが、いくつかの改善方法やトレーニングがあり、それを学び、実践することで私自身の人生の充実度もかなり変わってきたと実感しています。

いくつか関連書籍などはありますし、ネット上で調べれば主要なことはわかりますが、情報としては圧倒的に日本語になっていないものが多く、一歩踏み込んだところまで知ろうと思うとやはり英語で発信されている情報や本を見なければわからないことも、結構あります。


今回以前勉強したプリントや本などを引っ張り出してきて、まとめなおしています。

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大人には言葉通り伝えればいいのですが、子供(娘9歳)に教えるにはもうちょっと実例を出したりしてわかりやすく噛み砕いて伝えないといけないですよね。ワークをしたり、なにか道具を使ったりした方がいいのかもしれません。


ちなみに、HSP(Hyper Sensitive person)とEQは深い関連があります。

HSPとはその名の通り、人よりも繊細で傷つきやすい人のことを言います。日本人の5人に一人は当てはまる、と言われています。

映画やドラマを見るのが苦手だったり、音や光に敏感。人の怒鳴り声を聞くだけで気が滅入る(自分が怒られているわけではないのに)。他人の気持ちに敏感で人の悲しみや怒りをすぐ察知する。共感能力が高い。

↑私も完全にこれに当てはまっておりまして、個人差があるかとは思いますが、そう言う特徴があることから、HSPの人はEQの数値が低くなる傾向にあります。

また、幼少期の体験からEQの能力を十分に育てられなかった場合も多くあると思います。精神的な問題を抱える人の多くが親との関係を拗らせていることもあり(多くの場合は母親)どんな環境や両親のもとで育ったか、などもEQの能力に関係しています。

もちろんHSPは生まれ持った資質であることも多く、うちの娘もちょっとHSC(Hyper Sensitive Child)の気があります。HSPとHSC親子・・

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が、EQはトレーニングによって高めることができるんですね。


EQには以下の5つの要素があります。

自己認識 -  私たちが何を感じ、なぜそう感じるのかを認識すること
自己統制 -  適切な方法で感情を表現する能力
モチベーション -  感じ方や表現方法を変えようとする内発的な欲求
共感力 -  相手の感情を汲み取り、相手の視点で世界を見る能力
ソーシャルスキル -  家庭や職場で効果的にコミュニケーションをとり、強い人脈を築く力。

これらのスキルを高めていくことになるのですが、人によって得意分野、不得意分野があります。

(HSPは共感力が高いので、この中の一つはクリアしてそう)


その中でも自己認識がまず第一段階となるもので、意外とできていない人も多い印象。なぜなら人は毎日無意識にいろんなことを考えていますが、それはほとんど意識されることなく流れていってしまうからです。

私も気をつけるようになったとは思いますが、これを書いている今日も自分が無意識に持っていた感情にハッとしたところです。

これについては英語ではself- awareness(セルフアウェアネス)と言われてますが、こちらの本が詳しいです

「よりよい仕事、よりよい人生は自己認識から始まる・・・!」


大人にとってもそうですが、子供にもいろんな感情があり、それを表現したり、うまく伝えたりすることに難しさを感じることが多いと思います。子供の場合はそもそもその感情の名前を知らなかったりしますしね。

なので最初はこの自己認識の部分から始めてみようかなと思っているところです。うまく体系化してワークショップなどできたらいいなと思っているのですが、どうだろう・・・


とにかく、この先行きが見えない社会の中で、どんな能力があれば安心かというのはもう数年前から色々言われて来たと思います。

AIに仕事が奪われるとかそういった議論以前に今、世界的な危機によってこれまで積み上げてきモノや価値観がガラガラと崩れているようにも見えますが、こういった時に必要なのは学校の成績がいいとか、お勉強ができるとか、そう言うことではないと思うんですね。

どうなっても、どこに行っても生きていける。自分の内側から確固たる幸せと確信を導き出せる、そんな人がきっと強いと思う。

そう信じて『幸せの授業』進めていきたいと思います。

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