まぬけなタヌキ

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最近の記事

gitについて

研究を進める上で大事なバージョン管理。これまではテスト結果をプログラム上にコメントアウトして残したり、マイナーチェンジしたコピーファイルを作成したりしていた。しかし、それらをしているとディレクトリは汚くなるわ、コードは可読性が下がるわ、で大変。 そもそも、プログラム開発の歴史はいちいち人が覚えておくのではなく、コンピュータに管理させておけば良い。そこで、バージョン管理ソフトの出番。 以下は、私が使っている git という完全分散型のvcsのコマンドメモ。 gitの使い方

    • 創作(2)「サギの池」

      サギの池草木の眠る丑三つ時、雲一つない闇の中、そこには大きな月の花。 街灯一つ無い畦道に迷い込むは、齢十九の女子なり。 衣無ければ食も無し。宿も無ければ身寄りも無し。何処へ向かうその足取りは、朧気ながら確志あり。 そこへ現る悪党二人。一人は腰に刀掛け、顔を覆いて眉は無し。もう一方はスラリと高く、月夜に照らされ何とも華麗。闇夜に紛れて狼藉働く、愚物の極みの男を前に、かの姫君は薄笑み浮かべて、なおもフラフラ進み行く。 男の一人が女子の肩に、片手をかけたその途端、辺りを白い羽

      • 七坂神社物語(1)

        プロローグ「ねぇ、早く行こうよ。もしかしたら今日は来るかもしれないよ」 「大丈夫だろう。どうせ今日も、道に迷った俺たちに特に用もない人間以外、誰も来やしないよ。俺たちの有無は関係ないのさ」  二匹の犬が、まだ太陽に照らされていないコンクリートの道を歩いていた。彼らは子犬と呼ぶには少し大きいくらいで、犬種は、これがよく分からない。一見柴犬のようにも見えるが、顎髭のような毛を携え、四本の足には、それぞれ不必要なほど毛が生えている部分があった。  二匹の歩く道の先には、小さな神社

        • 創作(1)「丸薬」

          丸薬  「和」という国にオヒシバという商人がいた。彼は2つの飴のようなものを手に、今日も市場で意気揚々と商いをしていた。 「さぁ、よってらっしゃい、見てらっしゃい。今朝の土産は一味違 う。唐の薬を特別な技で調合したこの丸薬。聞いて驚くな、こちらの赤い丸薬を食べれば、なんと言った事が全て嘘になる。真っ赤な嘘とはよく言ったもんだ。」 オヒシバの舌は止まらない。 「一方こちらの青い丸薬。食べればなんと、言った事が真実となるのだ。とにかくすごいこの丸薬。今なら安く売って. .