見出し画像

#128 社会人のキャリアに対するマインドセット【1/3】24/4/2

みなさん、こんにちは。
今日は、新年度、入社式の企業も多いと思います。新社会人だけでなく、わたしも含めてキャリアに対するマインドセットを考えます。

まず、他人と比較する、比較優位の思考スタイルは意識的に避けるとよいと考えます。

キャリアデザインにしても、給料にしても、評価にしても、人が何かを不満に感じるときは、誰かと、あるいは世間的なものさしと比較して、自分は不遇だ、と誰しも少なからず持ちえるものです。いわゆる、妬み、やっかみ、です。
なお、健全な、切磋琢磨するような競争心であれば、わたしは肯定します。

現在、そしてこれからの将来は、ポジティブには個としてどうありたいのか、やや厳しく言えば自己責任のもとに、働くことや生きることの自己決定、チャレンジ・バイ・チョイスの時代になっていくと考えます。

ですから、これまでの社会通念的なノルム、今までの常識、他者との比較は良いことがないと考えます。
自分を肯定できるキャリアの選択、生き方の選択をしていきたいと、わたし自身も考えています。

次に、学ぶこと、に重心を乗せると良いと考えます。

キャリア的に言えば学べる環境を求め、自分でも学べる環境にしていくことです。
学ぶには、日々のできごとを「俯瞰する・メタ認知する」習慣を持つとよいと考えます。よく振り返る、と言いますが、振り返りは「反省」のニュアンスが出てしまいがちなので、あえて小難しい言い方ですが「俯瞰する、メタ認知する」と表現しました。

では、俯瞰・メタ認知の仕方の参考です。
・何があったか?/What?
・それをどう捉えるか?どんな意味があるか?/So What?
・そのことを生かして、次にどうするか?/Now What?

これを毎日10分でも、ベッドに入って5分でもよいので(注;あまりやると寝つきが悪くなります)、やってみるとよいと考えます。

その積み重ねは、複利のごとく効いてきます。実践しない場合と比較はできませんから、1つ目と逆行しますが、やらない人との比較で雲泥の差をもたらします。

そして、一区切りの仕事が終わったときや、大きな失敗経験をしてしまったときは、上記のWhatサイクルに加えて、先輩や上長にフィードバックを求めることをおすすめします。

自分でメタ認知することは、それだけでも十分な効果がありますが、他者からのフィードバックを取り入れると、その学び効果はさらに加速します。

キャリアを重ねると、あるいは役職についていくと、フィードバックは益々少なくなります。ですから、新人から30歳手前までは、積極的にフィードバックをもらいに行くと、自分にとって、よりよい学びを得られることにつながると考えます。

ただし、そのときは1つだけ注意があります。
それは、よいフィードバッカーを見つけることです。これは言うは易く、なすは難しです。

たとえば、1つ目の話で提示したように、社会通念的なものさしや、そのフィードバッカーが20代のころに良いとされてきた常識を基準に、いまのあなたにフィードバックやアドバイスがされるとします。すると、言わずもがなですね。

では、良いフィードバッカーはどのように探せばよいか、です。

正直、わたしもわからないことが多いです。
以下に、完全な私見ですが、良いフィードバッカーの特徴を挙げてみます。
なお、できるだけ一般的に言われる特長を除いて挙げてみます。順番は重要度と関係ありません。

・その人を、支持する人(味方)と支持しない人(敵)が、5:5程度に存在する。
・ズバッと一言で表現した上で、ローコンテクストな易しい言葉で絵解き解説する。
・ものごとを二分法や二項対立にしていない。
・ときどき、当事者意識のない第三者、他人ごとな言動をする。
・アナロジー(類推)やメタファー(比喩)を多く用いる。
・時間軸(短期と長期、現在過去未来、歴史と展望など)で捉える。
・空間軸(経営と現場、日本と外国、サプライチェーンなど)で捉える。

さて、ボリュームが多くなってしまいましたので、次回に続けます。
まずは2つメッセージでした。

みなさんは、新入社員の方に、キャリアの先輩として、どんなメッセージを送りますか。
それでは、また。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?