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#130 社会人のキャリアに対するマインドセット【3/3】24/4/4

みなさん、こんにちは。
昨日、一昨日に続き、昨日に続き、新社会人だけでなく、わたしも含めてキャリアに対するマインドセットを考えます。これで最終回です。

2回目までのラップアップです。
・まず、他人と比較することをやめる
・比較優位の思考スタイルは意識的に避ける。
・次に、学ぶことに重心を乗せる。
・そして、自分の考えを表明する。

さて、ここから今日の話です。

4つ目は、感じたことを言葉にする、です。
言語化、言語にして見える化することです。

現在は多彩なオンラインメディア、SNSコミュニケーションの世界です。
この世界のいくつかの特徴的な構成要素は、
切れ味鋭く短く省略されたわかりやすさ、
自分の見たい同質的に効率化された情報視界、
二項対立の偏狭、
他者評価「いいね」が価値基準の承認欲求、です。

会社・仕事は、自社の先輩や上長、企業やエンドユーザーとまさに有象無象の、魑魅魍魎の多様な世界です。
そこで、活躍し、自分らしいキャリアを積み上げるには、ある意味ではその世界のルールに適応するほかありません。ゼロから変えたい場合は起業などしてルールメーカーにならないと、なかなか難しいでしょう。

ですから多くの人は、既存のルールにまずは適応することになるでしょう。
そのときに、感じたことをちゃんと言葉にする、が意味を持ちます。
まず自分が問題だと感じることを増やすために、1つひとつのルールや会話のされ方、意思決定の仕方、仕事の進め方などに、「なぜそうなっているのだろう?」「ちょっと変に感じる」など、率直に感じた違和感や疑問を、ないものにしてしまわない、ことです。

そして、感じたことを「何に対して、どの点が、なぜ、何を」違和感を覚えたのか、疑問を持ったのか、主語や述語、目的語に分解して言葉にします。多少わかりづらい表現になったとしても、それ自体が今現在の理解を表すため、構いません。

この積み重ねこそが、実際の仕事を進める際に、お客様や自社の先輩、上長、同僚とのコミュニケーションをやり取りする場面で活きます。

「わかる・理解する」とは、易しい言葉で小学生にも伝わることです。

ですから、言葉を省略し続けているとその癖はつかず、わかったような気になる間柄でしか意思疎通ができなくなってしまいます。空気を読める関係性、予定調和の世界の中だけで、キャリアを積むことになりかねません。その偏狭な世界では、仕事力も限定的にしか磨かれません。
それを避けるためにも、丁寧に言葉にして可視化することです。
これはダイバーシティの進む環境、複雑多様な働き方、働き手が前提の仕事環境で、どの業界、どの職種にあっても、意味を持つスキルになると考えます。

さて、3回にわたり記事にしてみました。
年を取ると、教えてあげたい的な、お節介が出てくるのかと、若干反省もありますが、お役に立てれば幸いです。

さて、みなさんは、新入社員の方に、キャリアの先輩として、どんなメッセージを送りますか。
それでは、また。

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