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#218 上下関係を無意識につくる敬語を使わない 24/7/18

みなさん、こんにちは。
今日は、互いの距離関係を縮める言葉について、考えます。

考えるきっかけは、わたしの所属するチーム内での一コマでした。

(実例を基に編集しています)
チームメンバーAさんと、Aさんの一回り程度先輩のメンバーBさん、わたしとで打ち合わせをしました。

Aさんの打ち合わせ冒頭の一言
「Bさん、時間をいただきありがとうございます。今日は、○○求人の採用ターゲット案をブラッシュアップしたいと思っています」

Aさんの打ち合わせ終了時の一言
「Bさんアドバイスいただき、ありがとうございました。新たな気づきがあり、参考にさせていただきたいと思いました」

Aさんのコメント、普通に考えれば特に引っ掛かりを覚えない方のほうが多いでしょう。そして、わたしも決して問題だ、と思うほど切羽詰まった考えはありません。

一方、細かいけれども、修正しておくと、少なくとも会話と対話、相手との関係性の距離を縮められると考えます。

ではどんな点があるでしょうか。
まず、冒頭の「時間をいただき」です。チームの先輩を招集しているから、敬意を払うことはもちろん大切です。しかしながら、もうそこそこの期間、チームで一緒に仕事をしている関係性です。もちろん、仲が悪いなどの不機嫌な職場ではありません。ですから、そこまでへりくだる必要はない、と考えます。また、チームの成果創出に対する打ち合わせや時間をもらうことについて、過剰に、時間をもらうことに謙遜しなくてよい、とわたしは考えています。

この意味において、過剰な謙遜したことばづかい、過剰な相手への配慮は、結局はいつまでも、ある閾値を超えた関係性を互いの間に作ることが難しいと感が増す。

さて、後者もみてみます。
「させていただきます」は前者と同じ意味合いです。加えて、ことばとしても、二重敬語な点と、文字量としても無用に多くなるため、できる限り使いたくないことば、と考えます。

もう1つは、「参考にさせていただきます」の「参考」です。参考にするの程度であると、Aさんにとってピンとくるようなアイデアや助言ではなかった可能性が示唆されます。外れてはいないけれども、ターゲティング案としてはズバッとはまった助言には至らなかったことを想起させます。先輩Bさんからすれば「参考材料として、使わせてもらいますね」と受け取る可能性も大です。

そこまで考えたら世知辛い、と思われるやもしれません。その側面もあると考えます。それでもなお、ちょっとした常套句として習慣になっている言葉遣いやことばの選択が、その人の内面・マインドセットを表すとも考えます。

そうなると、相手との、今回でいうとBさんやわたしとの、心理的距離はやや遠い空白を持って維持され、結果、なかなか互いの関係性を作ることを削がししかねないと考えます。

言葉遣いが現状の互いの信頼関係性の現状を表します。ですから適度なラフさがあることが、むしろお互いの信頼関係の物理的・心理的距離を縮めることに少なからず影響力を持つと考えます。

さて、みなさんは、相手との関係性づくりのTipsにどのようなことをされていますか。
それでは、また。

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