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#212 就職・転職のキャリア選択における投資と投機を見極める 24/7/3

みなさん、こんにちは。
今日は、就職・転職のキャリアを考えます。

今年から新NISAが始まり、投資ワードの露出が増えています。その中で、投資と投機は違う、とよく比較されるのを目にします。この「投資と投機」はキャリア選択にも当てはまるなと考え、思考を巡らせてみます。

投資と投機の違いはネット検索してみたり、メディアで専門家が言っている内容を見ると、以下の差異がざっくりと理解するには良いと感じます。

「投資はギャンブルではない。投機はギャンブルである」
不確実性の程度に焦点を当てています。

「投資は中長期的に利益獲得を目指す行動であり、冬季は短期的に利益獲得を目指す行動である」
時間軸に焦点を当てています。

わたしなりに咀嚼すると、投資は複利効果も使って「積み上げるもの」であり、投機はある一時期の価格の歪みを狙って「裁定取引するもの」である、です。

投資と投機の定義は本論ではないのでここまでにします。

本題です。
就職・転職も投資と投機のキャリア選択をされている人に分かれるな、と感じます。特にわたしは、経験社採用の担当もしているため、とりわけ転職側で感じる場面が多いですが、新卒採用面接をしていても学生に対して同じように捉えることができると考えます。

(実例を基に編集しています)
先日、カスタマーサポート職の仕事経験をしてきた転職希望者がいました。新卒入社から2年ほどオペレーター職を担い、3年目からスーパーバイザー職を任され3年が経過したところです。SV職からさらにポジションを上げて昇進したいが、しばらくはその見込みがないため、ややキャリアに焦りを抱いていました。

同時に、現在は個人のお客様向けのサポート業務であったため、法人ユーザーかつカスタマーサクセス(一種の流行りですが)職の仕事にも関心が向いていました。

面接で話を聞いてみると、どちらかといえばホンネはカスタマーサクセス職で経験を積みたい、とわたしには感じられました。役職ポジションは社会的な評価ものさしと実益の年収観点から、ステータスを早く得たいように見受けられました(あくまでもわたしの所感です)。

転職の最終フェーズで3社の内定から選択することになりました。
当社はカスタマーサクセス職のSV候補メンバー職としてのオファー、年収条件はほぼイーブンです。

併願企業からは、スタートアップ企業の個人ユーザー向けサポートでSV職を統括するポジションのオファーで年収は70~80万円アップが1つ。
もう1つの併願企業からは、中堅規模企業の法人ユーザー向けサポートでSV職、現職より数十万円下がるオファーだったそうです。

担当キャリアカウンセラーの話によると、仕事内容と長期キャリアの観点では当社が最もフィットする、ポジション・報酬の面では2つ目の個人向けサポートの企業でした。そして現実的かつちょっとストレッチもした、ある種の中庸な選択肢にあたるのが3社目の企業との整理だったようです。

結局は、2社目の仕事内容は現職と同じ個人向けだが、年収が大幅にアップするスタートアップ企業を選択されました。この選択自体はご本人のチャレンジ・バイ・チョイスですから、何ら是非を論じるものではありません。最終的にその時に、自分自身が最も重視するものを意思決定したものです。

これを俯瞰してメタ認知してみると、
現職のベース経験を生かして水平展開する(この例では個人から法人サポート)現実的かつ斜めちょっと上の適度なストレッチの選択、

長い時間軸でキャリア志向に合っていそうな積み上げ型の選択、

そして、ポジションも報酬も、企業ステージも垂直的なストレッチの選択、

とボラティリティの小さい順(投資>>>投機)に並べられると考えます。

このように考えてみると、そのリスク許容度を、自分がどのくらい変化に適応できるかの自己認識の解像度の高さがモノを言うように考えます。

ですが、わたしは、できるだけ投機的(短期的な視点)にならず、兆機で積み重ねる投資的判断を推奨します。もちろん、その企業が将来にわたって存続する確率ですら不確かですから、どこまでいってもボラティリティリスクは残ります。ですが、自分の現在地から、自分がコントロールできる要素からは、積み上げ型投資の判断軸を選択するのが良いと考えます。

さて、みなさんはキャリア選択にどのくらい投資的、投機的でしょうか。
それでは、また。

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