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#129 社会人のキャリアに対するマインドセット【2/3】24/4/3

みなさん、こんにちは。
昨日に続き、新社会人だけでなく、わたしも含めてキャリアに対するマインドセットを考えます。

前回のラップアップです。
まず、他人と比較する、比較優位の思考スタイルは意識的に避けるとよいと考えます。

なぜなら現在、そしてこれからは、個としてどうありたいのか、働くことや生きることにチャレンジ・バイ・チョイスの時代が進むと考えるからです。ですから、これまでの社会通念的なノルム、今までの常識、他者との比較は良いことがないと考えます。

次に、学ぶこと、に重心を乗せると良いと考えます。

そのためには、日々のできごとを「俯瞰する・メタ認知する」習慣を持ちます。そして、良いフィードバッカーを見つけることです。

俯瞰・メタ認知の仕方の参考です。
・何があったか?/What?
・それをどう捉えるか?どんな意味があるか?/So What?
・そのことを生かして、次にどうするか?/Now What?


さて、ここからが今日の話です。
3つ目に挙げたいのは、自分の考えを表明する、ことです。

まず新入社員の入社式や配属部署でよく先輩や上長が言うことがあります。「新人の真っ新な目で、疑問・おかしいなと思ったことは忌憚なくいってほしい」。

この言葉に、わたしは相当、疑問を抱いています。

1つは、現実には、言ったところで説き伏せて御す人が圧倒的に多いことです。
もう1つは、真のメッセージは、空気を読んで発言するのが社会人だよ、と潜在的に言っていることがほとんどなことです。

わたしも含め、先輩や上長、もともとそこにいる先住民=既存の人たちは、現状維持バイアスが働き、既得権を変えることに拒絶反応を示します。

疑問を呈されたことに対して、防衛本能が働いてしまいます。これは人の本能として、ですから、しようがない側面でもあります。

この前提を踏まえた上で、それでもわたしは、「自分の考えを表明する」を勇気を出して実行してほしいと考えます。

なぜなら、組織、それが会社の単位でも、所属部署のチーム単位でも、タスクフォースやプロジェクト単位でも、チーム組織の意思決定には、多数の人の考えや意見がテーブルに乗せられるほうが、より良い選択になるからです。

それが、多様性、ダイバーシティを必要とする所以、最も大きな理由の1つである、とわたしは考えます。

それでも、いざ実践するにも、新人の私が「自分の考えを言ってもよい雰囲気があるのか」と不安に思われる声も、わたしが従業員と接していてもよく耳にします。

しかし、この点については、わたしは180度反対のアプローチを考えています。

考えを言える環境・雰囲気があるからモノが言えるではなく(それは理想なのですが)、自分たち1人ひとりが考えを表明することが当たりまえ、に組織カルチャーをしていくことで、言ってよい雰囲気のある環境をつくる、の考え方に立ちます。

考えを言える環境を、そこに関与する人たち1人ひとりの手によって自分たちで作っていく、がアプローチの仕方です。

そうは言っても初めのうちは、現実論としてなかなか自分の考えが肯定されないことも多いと想像します。

それでもなお、少し先の時間軸を見すえて、自分が所属する組織やチーム、プロジェクトチーム全体の効用や成果を高めていくことに貢献するマインドセットを持てるとよいと考えます。

これは言い換えると、リーダーシップの発揮です。

さて、ボリュームが多くなってしまいましたので、もう1回続けます。
今日は3つメッセージでした。

みなさんは、新入社員の方に、あるいは節目の自分に対して、どんなメッセージを送りますか。
それでは、また。

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