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#233 仕事の仕方をメタ認知してチューニングする 24/8/23

みなさん、こんにちは。
今日は、仕事のちょっとしたやりかた、を考えます。

(実例を基に編集しています)
先日、採用部門の同僚Aさんが、採用オーダー部門の部門長数名にヒアリングする場に同席しました。その様子を見ていて感じたことが考えるきっかけです。いわゆる求人要件を定義するための、各部門の情報をそれぞれアップデートするための情報収集・確認でした。Aさんは、どんな質問をするか、5~6個程度の質問を具体化して、項目整理したり形式化して、ヒアリングの準備をされていました。

実際のヒアリング場面の記憶をたどってみます。
「今日の打ち合わせは、求人を最新情報に更新するため、現在の○○さん担当部門の、現状とあるべき状態を確認したいです」
「日ごろの顧客への営業活動を通じて、最近、気づいたことはありますか」
「現場の従業員や課長層は成長をしていますか」
「入社して間もない従業員は、どのように見えていますか」
「事業の方向性に変化はありますか。どんな課題がありますか」

概ね、このような抽象度の質問を事前に準備しているようでした。実際のヒアリングの場で、この抽象度をどのように上げ下げする調整ができるか大切なので、事前準備はこの程度でもありなのかな、と考えます。

それで実際のヒアリングではどうだったか、です。
結論から言えば、割とこの事前準備質問のままに進めることが多かった、と感じました。それぞれの質問は、いったんそのままに質問して、返答によって、その質問分野の中身を掘り下げてくことで、より解像度が上がります。

なぜなら、どんどん具体的な事実や例になっていくからです。もっといえば、実際の業務課題や業務プロセス、従業員が成長している箇所や、具体的なスキル・持ち味の例、お客様の困りごとの具体です。

あるいは、時間経過の時間軸の視点を入れることで、どんな時間的経過で、これらのことが順々に変化していっているのか、変化度合いの具体が見えてきます。

ですが、Aさんは、相手の回答から、時間軸を横に広げたり、回答の中身を深く掘り下げていくようには、残念ながら至りませんでした。外から見たイメージで言うならば、木の枝葉を飛び飛びに取り上げていくように質問していました。ですから、相手や第三者から見ると、散漫な印象を持ちます。それぞれの質問が関連していない感覚を持ち、このヒアリングのあとの動きやアウトプットに、どのように活きそうなのか、印象を持ちにくいな、です。

このヒアリング自体は、2週間程度の短期間に集中して15名強に対して行ないました。ですから、1回1回のヒアリングを通して、次に修正するような動きがしやすいものです。「この質問上手く刺さらなかったな」「このシーンでは、あの回答を掘り下げたほうがもっと意味のある情報をもらえたかも」など、セルフフィードバックも回しやすい環境です。

こう考えていくと、自己修正する習慣や視点があるかどうか、が人の成長には欠かせない要素だと感じました。もちろんセルフフィードバックだけでは気づかないことがあるから、第三者おもに課長やマネージャーによるフィードバックや問いかけが必要なことは言うまでもありません。

さて、あなたはセルフフィードバックの視点としくみをどのように取り入れていらっしゃいますか。
それでは、また。

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