シェア
白秋
2021年4月8日 23:37
失業したのが2020年5月。コロナ倒産というやつで会社がなくなった。膝から崩れ落ちるという表現が大袈裟ではないほど床に膝を強打した。まさか自分の会社が倒産するなどとは誰も思わないだろう。僕だって他人事だと思っていた。膝が奏でた床との共鳴は、大都会での無職生活の始まりのゴングだった。そこからは地獄だった。1年間でIT系の業種に絞って面接を受けたが、経験年数が足りないことがネックになり40社落ちた
2021年4月10日 02:45
ラブホに必ずと言っていいほどいる人種がいる。噂が大好きなおばちゃんだ。面接後に僕の年齢や前職の情報をいち早く嗅ぎつけ初日からガツガツくる。皆さんの周りにもきっといるだろう。彼女はいるかとか、なんで会社が倒産したのかとか、どこ出身なのかとか根掘り葉掘り訊いてくる。アレのサイズを訊かれた時にはやめたくなった。琵琶湖ぐらいだと答えておいた。滋賀県民に深く謝りたい。そんなおばちゃん達だが、新人に必ずす
2021年4月12日 14:14
ローションを使ったことがある方はいるだろうか。白々しく問いかけてみたが多分性別に関係なく日本人の90%ぐらいは使ったことがあるだろう。みなさん誰しもがドンキに売っているペペローションだったり海に流しても大丈夫なローションで由比ヶ浜の海でのローション相撲を楽しんだ事があると信じている。全然関係ないが、行きつけの美容院のお兄さんが男数人でローション相撲をしたと聞いてから美容院を変えようと考えている
2021年4月19日 20:56
大きな大学がある街に住んでいる。街にはZOZOTOWNで見たことのある服に身を包む若者がたくさんいて、僕はそんな若者たちが往来する街の猫カフェに向かっていた。休みは大抵猫カフェにいる、そして今日は休みだ。話は大きく変わるが、ラブホの大口顧客をご存知だろうか。まずサラリーマン、そして酒を飲んで気持ちが大きくなった大学生である。彼らは酒の勢いとセフレという都合のいい関係を表す単語を巧みに使いこなし
2021年4月23日 21:53
部屋中が濡れる。「部屋」は主語としては大きすぎるのでピンとこないかもしれないが、ラブホで働いているとこんなこともある。今日は4日目の話だ。部屋は基本2人1組の2ペアで清掃をするのだが、今日は潮と酒でとんでもなくびしょびしょに濡れた部屋に当たってしまった。テレビやソファー、洗面所、トイレに至るまで全てが排泄物と酒で汚されている。部屋中に転がった缶は安定のストロングゼロだ。それを見た僕の心情は、初
2021年4月25日 21:32
自宅のお風呂に何かを入れたり浮かべたりする人は多いだろう。入浴剤やハッカ油、かわいいアヒルちゃんや風呂桶など、ご家庭によって色々あるのではないだろうか。ちなみに僕は風呂桶に缶の酒を入れて浮かべている。入浴剤は絶対にバブのミルク色の入浴剤だ。あれはいい匂いがする。話が逸れたが、風呂に何かを浮かべることはラブホテルでも例外なくあることだ。外から持ち込んだガチャガチャのカプセルを3個浮かべて帰る客や