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乳製品は取った方がいいのか、取らない方がいいのか。

がん研有明病院の福長先生は著書「大腸がん」で、大腸がんのリスクを下げるのが、ほぼ確実な食品の1つとして牛乳を挙げています。これは、米国がん研究機関と世界がん研究基金の報告が出典のようです。

ここで、2024年5月に発表された気になる研究結果を、外科医の佐藤先生がYoutubeで解説しています。テーマは、「がんが進行?乳製品は〇〇に注意:最新研究からわかった乳製品とがん進行・再発との関係」です。


概要は、以下です。
・低脂肪乳製品の摂取量が多いほど、大腸癌患者における再発リスクが低下する(40%↓)
・高脂肪乳製品の摂取量が多いほど結腸癌の再発リスクが高くなる(60%↑)

2013年に報告された研究では、高脂肪乳製品を日常的に摂取する乳がんの患者は、再発リスクが上昇。死亡リスクが50%UP


乳製品を取るなら、低脂肪が良さそうです!

ところで、取ってよい低脂肪乳製品や控えるべき高脂肪乳製品とは、具体的にどのようなものでしょうか。元の論文を調べました。低脂肪乳製品には、低脂肪または無脂肪の牛乳、ヨーグルト、カスタード、および軟らかいカードチーズが含まれています。高脂肪乳製品には、全脂肪の牛乳、ヨーグルト、カスタード、軟らかいカードチーズ、その他すべてのチーズ、練乳、アイスクリーム、生クリーム、バターが含まれています。

つまり、普通の牛乳やヨーグルト等も、結腸癌患者や乳がん患者にとっては良くないということですね。

ちなみに前立腺がんに関しては、乳製品、牛乳、ヨーグルトの摂取量が最も多いグループの前立腺がんリスクは、最も少ないグループのそれぞれ約1.6倍、1.5倍、1.5倍で、摂取量が増えるほど前立腺がんのリスクが高くなるという結果を、国立がん研究センターが調査して出しています。


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