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医療現場の思考実験No. 9 ~働き方監視改革~

「思考実験」とは?

頭の中で推論を重ね、自分なりの答えを導く事です。答えが出なくても、そこまでの過程がとても重要だと思っています。
頭の中がLaboとなり、たくさんの実験を重ねる。
誰でもどこでもいつでもできる、頭ひとつあればできる実験なんです。
詳しくはWikipediaをどうぞ

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%9D%E8%80%83%E5%AE%9F%E9%A8%93

医療現場に限らず、予期せぬ事態にぶち当たることがあります。
いきなりその問題を解決することは難しいかもしれません。
ただ、日々色々なことを想像し、自身の考えをまとめておくと、
急な選択を迫られた時に、自信を持って選ぶことが少しでもできれば
自分なりの正しい道を進むことができるのではないでしょうか。

というわけで、色々なお題を通して、思考実験を行うことで
自身を知り、様々な場面に対応できる力を鍛えておきましょう。

そしてもう一つ思考実験を行うことで重要なことがあります。
それは、同じお題でも様々な考え方がある事を知ることです。
様々な意見を知ることで
自分の”当たり前”が当たり前でなく、固定概念を崩すことが、
他者の理解へと繋がり、自身の考えの幅を広げるきっかけになればと思います。

私が”思考実験”が大切だと思った話は以下の記事にも書いていますので、
↓もご参照ください。

https://note.com/rabi4rtoa/n/ndbe1bbf14a05

では、前置きはさておき本日のお題に行きたいと思います。

働き方監視改革

私は特別養護老人ホームで働く介護福祉士です。日々、利用者の介護にあたっており、仕事内容にはやりがいを感じています。ただ、私はここでは若手のためか、雑用業務も周りの先輩方と比べると多く、利用者の方から呼び出されても一番に向かわないといけない空気感が流れているのです。そこには不公平を感じており、それがここでの不満です。
ただ、この不満を解消してくれる方法が最近開発され、国も推奨しており、いよいよここの施設で導入が決定したのです。それはズバリ”働いた量を明確化するシステム”です。内容は施設内随所にある監視カメラと職員個人が付けているデジタルデバイスにより、行なった業務が事細かにわかるようになっていることです。業務とはあらかじめ決められたものにはなるのですが、利用者の介護から、日々の記録、掃除、業務に必要な職員間の会話まで事細かに決められており、それぞれに業務の質的な量がポイント(例としておむつ交換10pt)で決められているのです。
今まで1日8時間労働だったのが、1ヶ月3000ptの業務となったのです。3000ptに達成すれば良いので、1日1日の業務が多い人は1ヶ月の間の休みの日数は多くなりますし、その決められたポイントを超えれば残業扱いとして給与に反映されるのです。今まではテキパキ働く人もダラダラと働く人も給与は同じでしたが、これからは働くものが得をする働き方となったのです。これで私が今まで感じていた不公平感は取り除かれ、理不尽な思いをしなくて済むと思うと、真面目に働く甲斐があるというものです。これが導入されることが今から楽しみです。
(しかし、そう上手くいくのでしょうか?)

新人の頃は色々と雑用をやらされたという方も多いでしょう。同じ職場にサボっている人を見て、ムカついたなんて人も多いのではないでしょうか。この方法はそんな理不尽な思いを解消する良い方法になるのではないかと思います。しかし、上手くいくでしょうか。これが導入された時、職員全体がどのような動き方をするようになるでしょう。もしかすると、仕事の奪い合いになるかもしれませんし、ポイントを稼ぐために、無駄な仕事が生み出されるかもしれません。会社としては効率化を図ったつもりが、あらぬ方向に向かうのかもしれません。何を行うにもメリットデメリットの両方が生まれます。この両方を考えることが重要であり、いろいろな角度でみることが大切です。ぜひ、想像してみてください。

今回は以上です。是非コメント欄でみなさまの考えを書いていただけると幸いです。
ただ、他の人のコメントを否定することはしないで、自分の考えを述べていただき、色々な考え方があるんだなと言うことを知っていただければと思います。

読んでくれてありがとうございます。今の所好きなことしか書いてません。テーマをコメントに書いてくれたら、それについて書きます。その他のコメントも頂けたら嬉しいです。SNSで紹介してくれるとさらに嬉しいです!結局書いたら誰かに読まれたいってもんですからね私。