見出し画像

ドラマ『レンタルなんもしない人』を見て思い出した

ドラマ『レンタルなんもしない人』の5話のワンシーン。
このシーンは、レンタルさんが会社を辞めてレンタルさんのサービスをしに行く日の朝のとこ。



これを見ると昔の僕を思い出した。
学費やクルマの維持費、サーフィンをしたいから働いていたけど、毎朝会社に行くのがイヤで行くのが憂鬱だった。
歯を磨いてて嘔吐したこともある(笑)
実家で暮らしてる時も元気なく『行ってきま~す』と自転車をノロノロ漕いで出勤してた。
『働くの辞めたいな』とか『一発当てて隠居したいな』とか酷い時は『死にたいな』と思っていた。

当時付き合ってた彼女と同棲していた時期もあり、その時はこのシーンみたいな感じだった。
(子供はいない)
彼女には『会社休みたい』とか『会社に行きたくない』とかほぼ毎日のように言っていた気もする。

そして、僕はずる休みをしたことがある(笑)
彼女がお弁当を毎日作ってくれてたのでそれが僕の楽しみだった。
ご飯をお弁当箱につめるのは僕の仕事でおかずは食べる時の楽しみにしたかったので何が入ってるか知りたくないのでお弁当箱が入った袋を渡されて出勤するのが朝の流れ。

『会社休みたいな…』って起きた瞬間から思ってた。
『でも、言ったところで休めないし、怒られるし。どうしよう…お弁当も用意してくれてるし…』っと思いながらも玄関を出た。

『会社に行きたくない…死にたい。』そう思った。僕はかなりの頻度で死にたくなるタイプだ。
『休もう。それしかない。』
一応、会社には休むことを連絡した。
今でも鮮明に覚えている。
『どうした?』って聞かれた。
『う~ん。ちょっと。』っと答えた。会社の人も僕の体調など特性は理解してくれていたのでなんとかなった。

問題は、どこで時間を潰すかだ。
すぐに帰ると出勤前の彼女と鉢合わせする。
『東京湾の見える公園に行こう!』っとなぜか雨が降りそうな曇りの日の公園に自転車を走らせた。
ボーッと東京湾を眺めてた。
『生きるのめんどくさいな……』
どんよりとした灰色の空と東京湾が余計にそう思わせる。
ところが予想もしない事が起こる。
携帯がブルブルする。しかも、尋常じゃない。

彼女だった。
僕の会社の人が彼女の職場に行く事があり『彼氏くん風邪でもひいたの?』みたいな話があり『え?あいつ休んでるんですか?』みたいな感じでバレたのだ。

まずい。これはまずい。確実に怒られる。
電話シカトしよ!メールもシカトしよ!!って思った。
当時僕はまだガラケーを使っていた気がする。
でも、鬼電はやまない。やまない雨はないが鬼電はやまない。その時にそれを知った。

『怒らないから電話に出て』ってメールが来た。
これは良くあるやつだ。怒らないから本当の事を言いなさいと同じやつ。
だからと言っていつまでもシカト出来ないし、夕方には帰るわけだから電話に出た。

どこにいるのか聞かれたので公園と答えた。
爆笑された。そして、キモいと言われた。
『なに?25歳がこんな時間に一人でお弁当箱を持って公園にいるの?キモ!』って正論を言われた。

意外に怒られずに家に帰ってお弁当を食べてろと言われたので大人しくその通りにした。
家で食べるお弁当はとても美味しかった。
ちなみに仕事から帰って来た彼女には怒られたし、頭を叩かれた。

僕はこんな感じなんです。

29歳の頃にも経営コンサルやマーケティングの会社で働いて一週間で辞めました。
普通に会社に行くふりをしてその時もやはりあの公園に行きました。
とてもよく晴れた暑い日でレッドブルのボトルタイプを買いベンチに座り東京湾を眺めてました。
『これからどうしよう』
そう思いながらもその時は不安はなく次の仕事もすぐ見つけられた。

実は、その日も朝起きた瞬間から無理だと思いました。たぶん、長続きしないから早めに辞めちゃおうって。
その会社で先が見えるとダメみたいです。
もっとワクワク出来ると思ったのにただの営業マン達のマネジメント。
これの繰り返しを死ぬまでやるのか。
そんな風に考えてしまう。

こんな僕だからこそ『普通に働く』が本当に凄いと思う。
世の中には色んな仕事がある。
優秀だとか仕事が出来る出来ないとかやる気があるとかないとか。

僕も何かサービスを受ける時に『なんだこの人は』っと思う事はちょっとある。

そんな時は『やりたくもない事をやってるんだもんな。仕方ないよね。』っと思うようにしてる。

話は変わるが今日はプロ奢ラレヤーが珍しく久しぶりにツイキャスをした。
その時に『死にたいはまだ希望があるのかも。その先に楽になりたいがあるから。』っそんな事を言っていた。

そして、『人間は絶望してしまう。でも、絶望しなければなんとかなる。』そんな風にも言っていた。

変に希望を持たず、無駄に自分に期待せず、絶望もしない。

あとは、どう生きるか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?