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日本一の名家に自由はあるか / 小室圭、翼をさずける

なにがそこまで愛を貫かせるのか。日本一の名家が結婚問題で揺れている。

日本国民なら既に事情をよく知っていると思うが、眞子さまと小室圭さんの結婚問題で皇室は難しい判断を迫られている。歴史ある名家は大変だなと思う一方、結婚で揉めることは普通なんだなと妙な親近感も覚えた。

そんな超有名カップルのお二人がついに結婚に踏み切るようだ。

秋篠宮ご夫妻の長女の眞子さまが、婚約が内定している小室圭さんと年内にも結婚される方向で調整が進められていることがわかりました。婚約や結婚に伴う儀式は行われない見通しです。
関係者によりますと、眞子さまと小室さんは、小室さんがアメリカ・ニューヨーク州の法律事務所への就職の見通しが立ったことから、年内にも婚姻届を提出して結婚される方向で調整が進められているということです。

小室圭さんへの批判はここでは述べない。私は彼を知らないし、彼を批判したところでどうにかなる話でもないのだ。ただ、一人の男としてすごいなとは思っている。

面接官)あなたの人生で最大の逆境は何でしたか?
    またそれをどうやって克服しましたか?
小室さん)はい、あれは眞子さまと結婚したときのことです。
     日本国民と皇室から総反対にあいました。しかし私は粘り強く…

私には小室圭さんほど胆力がないことを認めなくてはならない。これだけ結婚に反対され、これだけ批判されればとっくにに結婚を諦めていただろう。小室圭、やはり只者ではない。

一方で、眞子さまは批判されることが少ない。日本において皇室を批判できる人は少ないし、皇室という制度ではなく眞子さまという一個人に対して批判をする人は更に少ないだろう。

「アベ政権を許さない!」とか「菅なんてやめちまえ!」みたいなことは眞子さまに言えないのだ。

私が気になったのは眞子さまの心情だ。

これだけ反対されている結婚に対して愛(?)を貫ける理由は何だろう。私は以前の彼女と結婚に至らなかった。その理由の一つが親の存在だ。私の甲斐性の問題であり、今となっては相手の親のせいにする気はないが当時は大変悲しんだ。なぜ結婚に賛成してくれないのか、と。それゆえ一般家庭においても親の存在は大きいと実感している。それが皇室となった時、ましてや相手が皇室で親がうるさいなのではなく、自分が皇室側にいる時になぜ眞子さまは愛を貫けるのだろうか。「もう結婚はやめる」と眞子さまから言い出すのがむしろ普通だろう。

それは愛かもしれないが、私は意地だと思う。今更やめられないし、これだけ揉めた自分には次がないという恐れかもしれない。そう考えた時、小室圭さんもすごいが、眞子さまもすごいな…と純粋に感じ入ってしまう。こういう言い方はよくないが、「普通の女性」ならそこまで頑張れないだろう。小室さんの魅力がものすごいのか、眞子さまの意地がすごいのかは当人のみぞしることだが、未だに破局していない事実には驚くばかりだ。

眞子さまにとって小室さんとはどういう存在なのだろうか。

私はなのではないかと思う。不自由で束縛された生活から解き放ってくれる翼だ。もっといい翼があると言われても、翼を取り替えることは大変な作業だ。

皇室のメンバーと言えども、建前としては一個人として尊重され自由意志があると扱われるが、現実には一般人ほど選択肢は多くない。いわば鳥かごの範囲が広がっただけだ。以前の籠よりは大きく、きれいで、パッと見ただけでは檻がない用に見える。しかし、ある一定のラインの先には確かに檻、または堀が存在するのだ。

眞子さまの結婚について、秋篠宮さまは、去年11月の記者会見で「憲法にも結婚は両性の合意のみに基づいてというのがあります。本人たちが本当にそういう気持ちであれば、親としてはそれを尊重するべきものだというふうに考えています」と述べられていました。



現代は自由を享受する個人という理想像や、"思想的な正しさ"と現実の折り合いがつかなくなっているのではないかと思う。その一つの例として、新しい皇室像を示している秋篠宮さまは、自身の言葉と理念で子供をコントロール出来ない自体を想定していなかったのではないだろうか。つまり、正しく育てた子供は正しく育つ。親が広い懐で子供を受け入れれば、それより更に大きく逸脱する選択をすることはないだろうという考えだ。まさかうちの子に限って、と言ってもいいかもしれない。もちろん衝突は予想していただろう。しかし、これほどの自体になってもなお折れない子供になることを予想できただろうか。

これは理念の問題だ。

個人は尊重されるべきだが、現実のしがらみとどう折り合いをつけるのか。そこには画一的な正しい回答があるのではなく、その時の社会とどう付き合うべきかという流動的な答えがあるのだろう。

ただ、私は応援したい。

どういう結果になるかは誰にもわからないし、眞子さま、小室さんが一番わからないかもしれない。

それでも二人の決断を応援をしたい。

決断し実行したことを大切に、そして幸せになってほしい。

若い二人に幸あれ。

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