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三年寝太郎の新しい生活

1週間くらい前、ティッシュの5箱セットが店頭に山積みされているのを久々みかけました。ああやっとティッシュ戻ってきたと思ったら、そのあと割とすぐトイレットペーパーも並び始めて。他に私が待っているのはマスクとアルコール消毒ですがこの2つはさすがに難しいだろうと思っていたところでした。

初日に例のシャープ製マスクのサイトに行きましたが、全然買えませんでした。価格は税抜で2980円なので送料や税金を入れると高くなりますね。コロナ前マスクは1箱せいぜい500円くらいでしたが、もうそんな価格に戻ることはないのでしょうか。しかしマスクを並ばずに買えたという投稿もようやくSNS上でチラホラ見るようになってきました。最近うちにもアベノマスクが届きました。いろいろ批判を浴びたマスクでしたが、市場に少しづつ戻ってきたのは、そのマスク効果もあったかもしれませんね。私がマスクを街中で買える日も近そう。

私の日常生活もようやくちょっとだけ変わっていけそうです。ずっと家にいる今までの生活は変わりませんが、勤務先の日本語学校からまもなくオンラインレッスンが始まりそうだという連絡を受け、今までのように授業準備に追われる日々がまたやってくるかもしれないー少し元気になるのを感じました。思い返せばこの数ヶ月間ほとんど家に閉じこもってぐうたら過ごしてしまいました。仕事もなかったので仕方ありませんでしたが、元気が全然なくて、軽い鬱状態だと自覚しました。なんか悲しくて力が出なくて。

参加したオンライン交流会も残念ながら私にはあまり効果がなく、むしろもっと落ち込む原因になってしまいました。これは全て自分の被害妄想によるものなのですが、

「こんなに若くて可愛いらしい日本語教師の先生たちが、一斉に仕事を探し始めるのだからやる前から勝ち目なし・・・私に新しい仕事が来るはずないわ。」ともっとネガティブ思考に陥ってしまったんです。

まだ元気がなくて、それでもなにか変わっていきたいと思って、noteのいろいろな文章をたくさん読みたいと思いました。そして案の定、力強い志を持った方々の文章からとても刺激を受けました。コロナに負けず、明るく前向きに行動をおこし始めている人たちにたくさん勇気をもらいました。いつまでもこのままでいるわけにはいかない!と、やっと気持ちを切り替えることができるようになってきました。

でもそのためには少し時間が必要だったんだとも思います。ダラダラ過ごした日々がきっと私には必要だった。とことん落ち込み何もしない日々にだって意味はあった・・・「三年寝太郎」を思い出しました。(ぐうたら3年寝て過ごした寝太郎が、ようやく起きたと思ったら、大きな行いをしたという日本の民話。)

日本語教師、悲しいですがぼちぼち明暗が分かれてきたようにも感じます。日本語学校の多くはティームティーチングと言って同じクラスを何人かの教師で担当します。月曜と水曜はA先生で火曜木曜はB先生、金曜はC先生、というふうに。ですので他の先生方とうまく関係を保ちながらクラス運営をすることが要求されますが、その割に先生同士個人主義なところもあり、仲良くしたいような、でも仲良くできないライバル的な関係のような、ちょっと不思議な距離感が存在する場合もあるようです。

私の働いている学校は良い先生が多く恵まれていますが(もちろん中には不思議な先生もいますが、)授業がほとんどできない状態になると、なかなか頻繁に連絡を取り合うことができません。それぞれの先生方がいまどんな状況かもわからず、親切心のつもりで連絡してかえってもっと傷つけてしまう原因になるかもしれず、悲しいですがとてもナイーブな時期になってきてしまいました。

私は三年寝太郎生活からようやく目覚めたところ。寝太郎のように大きなことはできませんが、やっとこの苦境を乗り切って生きていく力が出てきました。まだほんのちょっとだけですが。今後は日本語学校の仕事をあてにしすぎずに、自分が他にできることは何なのかを見つけていきたいです。いや、いかなくてはなりません。でも慎重派なので焦らずゆっくりとするしかありません。5月は10万円の一律給付が入るし、なんとか生きていけそうです。

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