どんな自分も許せる魔法の言葉「なるほど」

こんにちは、とうらです。

今回はどんな自分のことも許せる魔法の言葉、「なるほど」についてです。

これを見ている方々の中には、
「なるほど」という言葉はどうも偉そうで、使えないという方もいらっしゃるかもしれません。

でもそういう方こそ、自分には「なるほど」を使ってみませんか？
という話です。

…どういうことだよって感じかもしれないのですが…

例えば、1日のなかでやるべきタスクがあったけれど、寝る直前に、「あー…あのタスクもこのタスクもできなかった…」となることってありませんか？

私はよくあります。そんな時はどこかで聞いた「できたタスクについて自分を褒める」という方法も実践するのですが、無意識に「できなかった方」に焦点を当ててしまうのか、モヤモヤしたまま心に大汗をかきながら自分を褒めちぎっている…というカオスな状況になっていることがよくあります。

そんな時に使いたいのが、「なるほど」という言葉です。

何に対してこの言葉を使うかというと、「タスクをこなせなかった事実」に対してです。

一日の生活というのは、別にタスクだけがあるわけでなく、
歯磨きをしたり、着替えをしたり、食事をしたり、仕事をしたり、スマホを見たり、
嬉しい気持ちになったり、イライラしたり、考えが止まらなくなったり…
というように、実は流れが止まることなく目まぐるしく過ぎていくものです。

なのでおそらくできなかったタスク分、何かはしていると思うのです。
「何もしなかった」と思うかもしれませんが、洗濯機を回したり、こぼした飲み物を拭いたり、スマホを見たり、何か考えにとらわれて一点を見つめていたかもしれません。少なくとも、息はしていたと思います。

そういう自分を、「なるほど」と事実として一旦受け止めてしまうのです。
なぜなら責めることに意味はないからです。

「いや、無駄にスマホ見るのをやめればよかったよ」と思うかもしれないですが、
それは現状は頭の中の理想であり、事実ではないですよね。
もし自分を責めることが繰り返し起こっているのなら、それ以上責めても意味がありません。

繰り返し起こるということは、少なくとも今の自分には必要なことだと考えてもいいかもしれないからです。
それを切り詰めてしまったら、今度はまた別の箇所でつまづいて時間が取られてしまうかもしれません。

そもそも一日を振り返って反省なんてことをする人は、めちゃくちゃ頑張り屋さんだということを自覚した方がいいと思います。
そんなことをしない人も世の中にはたくさんいます。

頑張りすぎる人に対してのアドバイスとしてよく「もうあなたはそのままで十分である」というメッセージがあるように、
そもそも、タスクがこなせてもこなせなくても、自分は生きているだけで十分立派なのです。

「それを心に落とし込むのが難しいんだよ」って話ではあると思うんですが、
落とし込めていなくても、まず観察してみることならできます。

日記の習慣をつけようと思っていたのにすっぽかした…「なるほど」。
テンパって話そうと思っていたことが話せなかった…「なるほど」。
帰り道無駄に買い食いしてしまった…「なるほど」。
ちょっと笑っちゃいますが。

そうなってしまったのには、理由があるはずです。
そこに何があったのか（自分の思い、考え、体の状態、心の状態、突発的な出来事など…）を見ることは、自分を知り、これからの自分のためにうまくコントロールするためのヒントが詰まっています。
その観察の許可をおろす合図が「なるほど」という言葉なのです。

ちなみに「なるほど」の先にあるのは、「もっと頑張らなくては」「この行動は禁止にしよう」というものではなく、「それなら仕方なかったな」「気にしないでもっと他のことに焦点を当てよう」「これを活かす方法はあるかな？」であったり、「買い食いはお腹いっぱいで気持ち悪くなるからやめよう」「代わりにこれをしよう」などという自分に優しい着地点です。

はじめは「甘えだ」「迷惑になっているからそんなこと言ってられない」…と思うかもしれませんが、心の中では何を言っても自由です。
それを自分にしてあげられるのは、自分自身だけなのです。

このようにまずは自分をよく観察し、基本は何事もそれを起点にするべきだ
…というのは、全ての人に言えることです。

実はそれには根拠があります。
もしなかなかその言葉を使えないとか、「『このままで十分』なんてとても思えない」という方がいたら、これを知ることで、腑に落ちてくるものがあるかもしれません。

実際に私も、「努力しなくては」からずっと抜け出せなかったのですが、これを知ってからは随分と楽になりました。

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