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無職でも意外となんとかなる理由 【“深く考える人”が幸せになれる 仕事の辞め方ガイド 2-3】


前回、前々回と、「仕事を辞めたい」と思った時に湧いてくる「お金の不安」への対処法をお伝えしてきたのですが、

今回は、その補助的な意味で2つの可能性をお伝えしたいと思います。

それは仕事を辞めてからの「支出が減る可能性」と「収入が増える可能性」です。

これが意外に無職でもなんとかなる理由になっていたりします。


この記事はこちらの連載の一部ですが、単体でも読めるものとなっています。


ここからお伝えする「支出が減る可能性」と「収入が増える可能性」のことですが、
あくまで「可能性」としてお伝えしたいと思います。

というのも、「これをゲットしよう」と思って動くと、期待したほどの金額にならなくて気分が落ちる原因になってしまうこともあるからです。

また、無職になるための必須事項でも全くありません。

仕事を辞めて、本来の自分の人生を生きていこうとすると自然とそうなる可能性がある、という話なので、
過度な期待はせず、「安心材料」としてお読みいただけたらなと思います。



仕事を辞めると支出が減る可能性


まずは、出ていくお金が減る可能性についてみていきます。

実際に退職して、自由を手に入れた時のことを想像してみてください。


*****

今日も明日も明後日も会社に行く必要がなく、
朝から電車に乗る必要がなく、
身支度を整える必要もなく、
一日中パソコンの前に座っている必要も、
電話に出る必要も、ありません。

好きな時間に起き、ゆっくり朝食を食べることができます。
わざわざ外食をする必要もありません。

定期的な飲み会はなくなり、必要な人としか会わなくなり、
帰りに店に寄り道をすることもなくなりました。

のんびり散歩をする時間が取れて、
夕日を眺めることができるようになりました。

ストレスが軽減されて心身の調子が良くなり、本当に必要なものだけを手にするようになりました。

*****


……想像するだけでなんだかわくわくしますね。

そうなるとお金の使い方はどうなっていくでしょう。

もしかしたら自炊することが増え、食費が少なくなるかもしれません。
人と過ごすために使っていた飲み会代やお茶代、カラオケ代がなくなるかもしれません。
ストレスが減ることで、時々かかっていた医療費やマッサージ費が浮いてくるかもしれません。
そもそも外に出ないので、余計な買い物が減るかもしれません。

今までと生活習慣がガラッと変わることで、必要なものしか買わなくなり、
支出が減る可能性が高まるのではないでしょうか


また、大きな固定費が減らせる可能性もあります。
そもそも出勤をする必要がなくなるので、今いる家に住み続ける必要がなくなり、
実家暮らしに変える人や、家賃の安い場所へ住み替える人も出てくるかもしれません。
(むしろ今よりいい条件の物件に出会えるかも。ちなみに無職でも探せば引越しはできます。)

それと今まで当たり前に払ってきたものを「本当に必要か?」と考え直すことで、
月々の支払いのあるサービスをを解約したり、安いものに乗り換えたりすることもできます。

もちろん全部いっぺんにやろうとしなくて大丈夫ですし、
やりたいものだけやればいいと思います。
コツは「安くしなければ」と思ってやるのではなく、
「本当に自分に合うものだけを身の回りにおく」行動を取ること
です。
そうすれば自然と支出は減ってゆきます。


仕事を辞めると逆にお金が増える可能性


次に、逆にお金が増えてしまう可能性を見ていきましょう。

一番大きな可能性として挙げられるのは、雇用保険でもらえる失業手当です。

超ざっくりいうと、1年以上仕事した人が辞めてから2、3ヶ月後にもらえるお金です。

どれくらいもらえるかというと、それだけで数ヶ月間悠々と暮らせる!…というものでもないんですが、数ヶ月分の生活費をそれなりに補填してくれるありがたい金額かと思います。

そもそもの給付目的が「失業した人が次の職を得るまでに貯金だけでは大変だろうから一時的な補助として出す」というものだからです。

具体的な算出方法はとても複雑なので、受給資格や条件等も合わせて、気になる方は、お手数ですがご自身で調べてみてください。


その他には、生活環境が変わるという意味で、断捨離を進める人もいるかと思います。その中で、いらないものを売るということもできます。

先ほどもお伝えしたように、「本当に自分に合うものだけ身の回りにおく」というのは、仕事を辞めてから自分の人生を歩めるようになるために、とても効果的でおすすめしたい行動です。

具体的には例えば、洋服やバッグ、アクセサリー、本、ゲーム、家具、家電など。
忙しい時に衝動買いしたけれどほとんど使わずに残っている高価なものもあったりするかもしれません。

中古品を買い取ってくれるサービスや、他人に売れるサイトがたくさんあるので、そういうところで売ってお金に変えてしまいましょう。


あとは、今は夢のような話かもしれませんが…
お金を人がくれる可能性もあります。

どういうことかな、と思われてしまうのですが、
例えば…

大人なのに、新しい親戚の方がお年玉をくれたり。
noteを書いていれば、誰かがサポートをくれたり。

昔自分で描いたイラストをグッズにして販売するサイトに出して放置していたやつが、突然売れたり。
「今仕事してないならこの仕事してみない?」と自分のやりたかった仕事をくれる人が現れたり。

クレジットカードの還元キャンペーンで数万円キャッシュバックされたり。
アルバイトサイト経由でバイトを申し込んでみたら数万円もらえるキャンペーンがやっていたり

最近だと、感染症関連の国からの助成金で10万円もらえるなんてことも。

(全部、本当にありました。)

それだけではないのですが、案外これが助けになって生きられていたりするんです。
「一つ一つは別に家計のちょっと足しになるくらいだよ」
「別に定期的な収入じゃないから大したことではない」
と思うかもしれませんが、こういうことがさまざまな形で
ちょくちょく起こるので、それなりに助かったりします。

(ゆるく働いていて無職に近い時間の使い方をしている私が実際に年間の記録をつけてみたのですが、こういった収入の合計が全体収入の5分の1〜4分の1を占めていたので驚きました。)


でもこれらは、自分で掴みに行こうとすると、思ったように得られない部類の収入だとは思います。
(助成金関連に関しては、情報アンテナを張っておくのも大切です。)

大事なのは「なんかわからないけど、そういうお金が入ってくる可能性は大いにある」と心のどこかで信じていることだと思います。

それは心の余裕を持つことだとも言えます。

もしお金と一緒に自分の心までキリキリと切り詰めていたら、
何かを発信することも、作品を生み出すことも、
「新しく何か始めようかな」なんて思うことも、
「あの人に仕事を依頼しようかな」と思ってもらえることも、
全部なくなってしまうからです。

自分ができることとしては、チャンスを広げること、
そのために、「謎の安心感」でもいいから心の余裕を持つことが案外重要だったりするんですよね。

「無職なんてとんでもない」と外部から言ってくる人には、この視点が全くないのではないでしょうか。

目に見えないものを過信しろ、とまでは言いませんが、
あるはずのチャンスまで自分で奪ってしまわないように
気をつけた方がいいのかも
な、とは思います。

難しく考えなくても、定期的な収入を得ていた今までとただ同じようにしていれば大丈夫です。
むしろもっと自分の考えをほどいてもいいかもしれません。

そんな余裕のスタンスでいることが、無職でも意外となんとかなることにつながるのではないかと思っています。


ここまでが、そのなんとかなる理由としての「支出が減る可能性」と「収入が増える可能性」の話でした。

ただし中には「時間ができたからこそ、今まで使ってなかったお金を使いたい」という人もいるでしょうし、そうやって自分の心からの行動をすることによってまたチャンスを手に入れる人もいるかもしれません。

はじめにも言いましたが、積極的に取りに行くものではないですし、これは無職の必須条件としてではなく、あくまで「可能性」としての話と捉えていただければと思います。

何か少しでも参考になりましたら幸いです。


…とはいえ、「やっぱりある程度自分で収入をコントロールできないと不安だよ!」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。

大丈夫です。
次回はその方法をお伝えします。

自分が一番、自分のままで自然でいられて、かつ収入もコントロールする方法です。

あまり無責任なことは言えませんが、お金が不安で仕事をやめるのが怖い人にとっては、これがわかればもうほぼ絶対に大丈夫なんじゃないでしょうか。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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