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年賀状はあった方が嬉しい

長袖を着だすと年末はもう直ぐです。ぼちぼち年賀状の用意の事が頭をよぎります。


毎年、20枚程度の年賀状を宛名だけは手書きで割と気持ちを込めて書いています。


小学生の頃は書くのが楽しかった年賀状も、高校生にもなると面倒で出してくれる相手以外には出さなくなっていました。


20代にもなると失礼だけれど、わざわざ年賀状をくれた相手にも出さないこともしばしばでした。


私の父は年賀状を毎年300枚近く出していました。文面は印刷業者に発注して宛名は母親に書かせたりしていました。


私は父に少しは枚数を減らしたらどうだと進言した事もあります。その時の父が言った事は「年賀状のやり取りが無くなったら2度と連絡しなくなる相手が多いからやめない」でした。


私は「年賀状だけの関係なんて必要無い」と恰好つけた事を言ったりしていました。


そんな私が何故、未だに年賀状を出し続けているのか。


あの時に父の言った言葉がそのまま当てはまります。


もう10年以上前から新年の挨拶はメールで済ますが若者の当たり前の様に言われています。私も何とか若者の端っこに掴まりたくてそんな事を言ったりもしていました。


しかし、30代も後半になると友達もほとんどが結婚し子育に忙しくなり、日々連絡を取ることも無くなり気が付いたら1年以上連絡していない事に気付く事が多々ありました。


そうなると何となくメールするのも気が引けてきます。本当は近況など知りたい気持ちもあるのですが特に異性の友人となるとメールする事は気が引けます。


でも、年に一度の年賀状なら何故か出す事ができます。

日本の風習にのっとっており浮ついた気持などは無い事を相手も理解してくれている気がするからかも知れません。


相手から元旦にでは無くても返事が来ると、また来年も出して来てもいいよって言ってくれてる気がしてホッとします。


勿論、文面にはそんな事は書いて有りません。


父はもう直ぐ80歳ですが相変わらず200枚は毎年出しています。減った100枚の理由は少し切ないです。


もう、宛名を書いてくれる母は居ませんが書く枚数を減らせと私が父に言うことは無いです。父の年賀状を出す理由に今は共感しているし彼の年賀状の枚数が減らない方が嬉しいからです。

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