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これから会社に入社する人へ|実体験を通して感じた新卒が会社に求められること7選【新卒の教科書】

こんにちは、ポテンシャライトの和佐田です。

まずは簡単に私の自己紹介と会社紹介をします。

【自己紹介】
学生時代、一年休学を挟み複数のIT系ベンチャー企業で合計3年ほどインターンを経験し、2021年4月に新卒3人目としてベンチャー/スタートアップ企業の採用支援を行う株式会社ポテンシャライトに入社。現在はHR Partnerとして常時5社程度の採用支援に携わる。
→より詳細な情報を知りたい方はこちら

【会社紹介】
会社名:株式会社ポテンシャライト
設立日:2017年4月
事業内容:
 - 人事支援(採用コンサルティング)事業
 - 採用支援ソリューション(ATS)事業
 - 人材紹介事業
特徴:
 - ベンチャー/スタートアップ企業の採用支援に特化している
 -  IT/Web業界の採用に強みを持っている
 - 採用戦略設計~組織人事系まで上流~下流まで幅広い採用支援ができる

そんな私が「新卒として会社に入社する」とはどういうことなのか、実際何を求められているのか、1年間の振り返りをしながら、実体験を交えて執筆していきます。

【こんな人に見ていただきたい】
- これから新卒として会社に入社する学生
- 新卒として会社に入社するも、もやもやして仕事をしている21卒生
- 人事担当者 (特に新卒採用を行なっている方)

これから会社に入社する人向けに、本noteは執筆していますが、人事担当者にもためになるnoteになっていると思いますので、ご覧頂ければ幸いです。(当社の新卒に求めているのは、このnoteに記載されていることです。と使用していただいても、全く問題ございません!)

まず、私がどういう環境で働いているのかを知っていただくために下記のnoteをご覧ください。当社代表の山根が執筆したnoteで当社の環境をよく表しています。(ちなみにこのnoteは当社の選考フローで必ず見ていただくものです。)

※あくまで私の個人的な見解を記載しています。全ての新卒の方に当てはまらないものもあるかと思いますので、その点はご認識をいただければと思います。

0. はじめに

新卒に求められていることをお話する前に、「新卒として会社に入社する」とはどういうことなのかについて触れようと思います。

「新卒は会社の未来への投資」

一言で言えば、上記になると感じています。以下で詳しく話していきます。

学生から社会人になるにあたり、他の社会人と比べると、できることがかなり少ないです。私自身、インターンを複数社で経験させていただきましたが、できることは少ない、というかほとんどないなと感じました。(人によるかと思いますが。)

そのため、会社に入ってまず必要なのは「教育」や「研修」です。「会社に入ったら、まず研修受けるのが当たり前だよね」というのが多くの新卒の価値観(私もそう思っている時がありました。)だと思いますが、今回は視点を変えてみてみましょう。

新卒への研修には膨大なコストがかかっています。例えば、正式に入社する前の内定者の時から数ヶ月単位で研修を取り入れている会社もあれば、数日合宿に行く会社、内定者期間は何もやらない会社もある通り、本当にさまざまです。

このように会社によってどれくらいの研修をするかによって、コストのかかり具合が変わってきますが、膨大なコストがかかるのは、どの会社に入社しても変わらないことです。

当社の例で言うと、入社前に当社代表の山根から実務をする上で必要な業界研修やエンジニア採用の研修を実施し、入社後はMVV(mission/vision/value)研修やサービスラインナップの研修など、10数時間は研修の時間を投資してくださいました。(本当にありがたい限り。。。)

では、なぜ、会社は「何も持っていない新卒」にここまで時間を投資してくださるのでしょうか。

答えはいくつかあると思いますが、「早く成長して、会社の将来を担ってほしい」というのが多くの会社の想いです。「まぁ、多くの時間を投資してくれるということはそういうことだよね」と思っている方もいるかもしれませんが、心底理解できている人は多くないと思います。

研修を受けている分、新卒として入社する側は行動で恩を返していくことが重要です。(例えば、なるべく早くに一人で業務をできるようになる等)「研修を受けられることが当たり前」という受け身の姿勢ではなく、「研修を通して、早く成長して会社の事業に貢献する」という能動的な姿勢で研修や業務に臨めると会社側も、入社する側もWin-Winではないかと思います。

会社の未来への投資を何も持っていない自分にしてくださったことに、感謝して日々業務に励むことができればベストだと個人的に感じています。大変な時こそ、最初の時の気持ちを思い出しましょう。

▼これまでの話に共感してくださった方はぜひ以下のnoteもご覧ください。

では、一体、できることが少ない新卒に対して会社が求めていることとは何なのでしょうか?次項でお伝えさせていただきます。

1. 新卒が会社に求められること7選

 1-1. 会社の文化を作ってほしい

まず一つ目。新卒を色で例えるなら、「真っ白なキャンバス」、「よく染み込んでくれるスポンジ」です。これは社会人経験がないからこそのメリット、強みだと個人的に思っています。

例えば、中途で新しく入社する方がいますが、前職の会社の体質や文化が残ったままの場合がほとんどで、完全に新しい会社の文化に慣れるまで時間がかかりますし、文化に馴染めない場合もあります。(体質は本当に恐ろしいですよね。)これはキャンバスに何かしらの色が描かれている状態ということです。

一方、新卒は会社に勤めることが初めてのため、全てのことが初めてです。何が当たり前か、普通かなのかもわかりません。その会社に入って、在籍しているメンバーの行なっていることが「普通」になり、それらの行動をみて、自分たちの行動を決めるのが新卒です。

つまり、良くも悪くも最初の会社に染まってしまいます。裏を返すと、だから会社の文化を作りやすいのは中途よりも新卒と言えるのです。特に、カルチャーの醸成は会社の成長においてとても重要な要素となっているので、「会社の文化を作ってほしい」という想いを持っている会社は多いのではと思います。

最後に当社の事例を一つ。当社では、月1回スローガン(注1)を設けており、今年6月に「Say Culture」というテーマを掲げ、カルチャーの浸透施策を推進する大使を同期4人と行いました。これは会社側としてカルチャー醸成を大事にしており、入社して数ヶ月のメンバーがカルチャー大使を行う事例だったので、紹介しました。

注1:ポテンシャライトでは、「スローガン」を毎月掲げています。
スローガンは、各部署と言うよりは会社横断で比較的「定性的」な言葉を掲げ、その取り組みを「定量的」に追いかけていこうと言う取り組みです。

スローガンについて詳しく知りたい方は下記をご覧ください。

 1-2. 会社に新しい風を入れてほしい

次に、2つ目。2つ目は中途、新卒問わず言えることかもしれませんが、より新卒向けに話すと、新卒の特徴は「若さ」と「やる気」です。自分より年下の人がモチベーション高く頑張っていたら、どう思うでしょうか?自然とやる気が出てきますよね。新卒が頑張っているなら、自分ももっと頑張ろう!と多くの人が思うのではと思います。(若手は「根性が大事だ!」というのはあまり好きではないのですが、一定必要なことだと思っています。)

また、会社に長くいればいるほど、業務の新鮮さがなくなり、マンネリ化していき、自分の成長が停滞してしまうという状況になることもあります。そういう中で、新卒は起爆剤のような役割(在籍メンバーに刺激を与える役割)を担っているのかなと個人的には感じています。

私の事例を少し紹介すると、5月にPotentialighter(「ポテンシャライトのValue/Clutureを社内で一番体現した人」に送られる賞)に選出していただきました。入社2ヶ月目でこのような賞をいただけたのは、会社に新しい風を少しでも吹かせることができたのではと思っています。(この時はチャレンジの多さが評価されて選出していただきました。)

最後に、新しい風を入れることは、一匹狼になることではありません。一匹狼になるのではなく、どれだけ周りの人を巻き込みながら業務を進め、周りにも影響を与えられているかが本当の意味での新しい風を入れることだと思っているので、この点は自分自身への自戒を込めて記載します。

新卒の特徴を活かして、会社に新しい風を入れてほしいという想いを持っている会社は多いのではと思います。ぜひ参考にしていただければと幸いです。

 1-3. とにかく早く成長してほしい

次に、3つ目です。これはそのままの意味です。前述しましたが研修をする理由は、「早く成長して、会社の将来を担ってほしい」、「早く一人立ちをして、会社の一戦力となってほしい」ためです。

別文脈でもう一つ話すと、前提として成長するためにはチャレンジする必要があり、チャレンジの数が成長に比例すると個人的に思っています。つまり、いかにチャレンジの回数を増やせるかが早く成長できるかにつながります。

新卒は経験値が少ないため、会社側は失敗することを許容している場合も多いです。いきなり仕事ができるわけではないので、早く成長するために様々フォローもされているのです。年次が上がっていくと、経験は増えていくし、新しいメンバーも増えていくため、失敗しづらい状況になっていきます。新卒の特権を使いながら、どんどんチャレンジして試行錯誤をしていくことが成長の一番の近道ではないかと思います。

私の事例を少し紹介すると、当社では休日に有志で集まり、ゼロから採用系のノウハウを作成する「合宿」を行なっています。前述の通り、有志なので参加する人と参加しない人がいて当然なのですが、新卒ならばそのような業務外の活動にも積極的に参加できると良いのではと個人的には思っており、入社1ヶ月目から参加していました。結果的にうまくいかないことも、うまくいくこともありましたが、一つ一つ学びにして改善につなげていきます。

こんなことを書いていますが、まだまだ会社から求められる成長スピードには追い付けていないな...と日々感じています。来年はさらに成長スピード上げていきます。

 1-4. 自ら主体的に機会を作り、掴んでほしい

中盤に入り、4つ目。こちらも前述しましたが、前提として日々の業務に対して「受け身」ではなく、「主体的」であることはとても重要なポイントだと感じています。

これは自分の主観ですが、新卒は周りの目を気にして「遠慮」してしまう人が多いように感じます。私もどちらかというと、遠慮するタイプなので、その気持ちはものすごくわかります。

ただ、「遠慮」したところで、自分に何かメリットはありますか?

この質問を自分に問いかけ、色々考えてみたのですが、遠慮することによるメリットはほとんどないんですよね。だからどんどん自ら主体的に成長の機会を作った方が良いのです。まずは機会を作ること、次にその機会をどうしたら自分のものにできるか、うまく活用できるかを考えることです。

私の事例を少し紹介すると、代表の山根の時間を毎週30分抑えて質問の機会をいただくというのを入社1ヶ月前後から始めました。ベンチャー企業の代表のやるべきことは、無数にあると言っても過言ではありません。そのような中で時間を毎週30分抑えるというのは、どうなのか?と思う時もありました。ただ、ここで「遠慮」して、そもそも機会すら作らなかったら、結局何も変わらないので、自ら機会を作りに行きました。

また、代表の山根がよく話しているのは「上司の時間は自分で奪いに行くもの」という言葉です。このようなカルチャーが存在していることもあり、当社では受け身のメンバーが少なく、自ら上司にロープレを頼みに行ったり、MTGの同席を頼んだりと、主体的な行動が多数見られます。

少し話が長くなりましたが、自ら主体的に機会を作り、掴んでほしいという想いを持っている会社は多いのではと思います。ぜひ参考にしていただければと幸いです。

最後に「遠慮」は不要ですが、「配慮」は必要なので、ここは間違えてはいけません。

 1-5. 経営者視点を持って、行動してほしい

次に、5つ目。当社のValueに「Top insight」という経営者視点を持って業務に取り組むことについて触れられていることもあり、新卒が会社に求められることの一つとして記載しました。

ここまで求められる会社はそこまで多くないと思いますが、経営者視点を持って行動できるかできないかでキャリアや業務の進め方が大きく変わると日々感じているので、参考にしていただければ幸いです。

新卒で入社して、いきなり「経営者視点を持って、行動して」と言われても、よくわからないですよね。中途で入社する人にとっても、難しいと感じる方も多いのではと思います。一つずつ整理しましょう。

まず、なぜ、代表や経営陣は経営者視点を持って欲しいと言うのでしょうか。

いくつか理由があると思いますが、今はVUCAと言われ、予測不可能な時代になっており、変化が激しい時代において、経営者の意見だけを待っていたら、その時々に応じてスピード感のある正しい判断をできなくなるためだと個人的には思っています。

普段から経営者視点を持って行動していれば、不測の事態が行なった際にも、スピード感のある正しい判断をメンバーが行うことができ、何事もなかったかのように、対応できる組織はとても強いです。

理屈はわかったけれども、具体的にはどのように経営者視点を持てばいいのかと思っている方もいるかもしれません。その点をここからお伝えします。(前提として、自分も現在進行形で試行錯誤しながら経営者視点を持って業務に取り組もうと思っています。)

【経営者視点を持つために実践すべき3つこと】

・代表や経営陣等の考えに触れる時間を増やす
→経営者と社員が考えていることは180°違うと言っても過言ではありません。そもそも、普段どう言うことを考えているのか、今後、どのよう事業戦略を描いているのか等、考えに触れる機会を作っても良いと思います。

・組織全体を把握する
→経営者は組織の全体感を掴んで、その時に応じた最適な判断を行います。(会社の規模間にもよりますが)ただ、いちメンバーだと、組織の全体の課題等を把握できておらず、自分が今やるべき最適な判断ができない場合があります。まず、会社の現状の課題を把握することから始めるのが良さそうと個人的には感じています。

・業務をしている時に、代表や経営陣だったらどうするかを考える
→私の好きな言葉で、鳥の目(マクロな視点)、虫の目(ミクロな視点)と言う言葉があります。業務をしていると、どうしても目の前のことに集中しすぎてしまい、虫の目になりがちです。もちろん、虫の目でうまくいく場合もありますが、代表だったらどのように行うだろうかと少し視野を広げて考えると、新しい案が出てくる場合もありますので、経営者視点で行動するための一つの訓練としては良いと思います。

経営者視点を持って、行動することは簡単ではないですが、新卒から経営者と同じ視点を持って仕事ができたら重宝されること間違いなしなので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

 1-6. 上司の仕事を取りに行き、奪ってほしい

終盤に入り、6つ目です。もう少しですので、最後までご覧いただけますと幸いです。「部下の仕事は上司の仕事を奪うことだ」と聞いたことがある方もいるかもしれません。当社ではそこまで強調している部分ではないですが、時々言われることがありますので、今回記載しました。

マクロな話になりますが、そもそもなぜ人を「採用」するのでしょうか?

事業が成長してやるべきことが増えているが、人手が足りず手をつけられていない部分があるからですよね。人手が足りていないからと言って、何もやらないわけにはいかないので、在籍メンバーの業務にプラスされる場合がほとんどかと思います。ただ、プラスオンされたまま働くと、どこかで歪みが起き事業が正常に機能しなくなってきます。

そんな背景で採用する会社が多いかと思います。何が言いたいかというと、新しく入社したメンバーに任せたい仕事は山程あるということです。アンケートを取ったわけではないのでわからないですが、目の前のやるべきことに時間を取られ、本来会社の中でやりたい仕事をできていない人の方が多いのではと思います。

当社の事例を少し紹介すると、ありがたいことに今年は従業員ベースで倍の人数(現在約50名)になりました。それくらい事業が成長しているということになりますが、上述の通りその分やるべきことも増えていきます。個人として、ゼロから新しいノウハウを作る際の調査役に手を挙げたり、自ら組織的な課題提起をし、解決策を考え実行する等を行なってきましたが、まだまだまできていないことが多いなと感じています。

自分の仕事で精一杯になる中でも、組織的な視点を持って自分が今、会社にとって何をするべきなのか、上司は本来どのような業務をしていただくべきなのかを考えて、行動できると組織的に重宝されると思いますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

 1-7. 全社MVPを狙って仕事をしてほしい

最後に、7つ目です。「え、全社MVPを狙って仕事をすることが新卒に求められるの?」と思っている方もいるかもしれません。

では、会社視点で見ていきましょう。会社はミッションやビジョンの達成のためなら、全ての正当なことを行う組織です。言い換えると会社に入社して、ミッションに向かって何ができているか、組織にどのような価値貢献をしているのかが最も重要だということです。逆に、入社年次や年齢、これまでのキャリア等は会社からするとそこまで重要ではありません。(年齢に問わず、リスペクトを持って接することは重要だと思っていますが)

もちろん、「私、全社MVP狙って仕事しているので」とサバサバ答えると、なんだこいつはと思われてしまう場合もあると思いますので、謙虚さは必要ですし、これをわざわざ口に出す必要はありません。1-4でも触れましたが、「遠慮」する必要は全くありません。

全社MVPを狙って仕事をしますと話している新卒がいたら、会社にとってはものすごく心強いと思いますし、全社MVPを狙って仕事をすることで、チャンスが舞い込んでくる機会を間違いなく増えます。新卒から活躍していきたいという方はぜひご参考いただければ幸いです。

最後に当社の事例を少し紹介します。代表の山根には、「全社MVPを狙って仕事をしよう」と言われることもあれば、「21卒×HRでトップを目指して仕事をしよう」と言われることもあります。そのため、会社→業界→日本→世界という形で視座を上げていけると尚良いんだろうなと思っています。日々努力あるのみですね。

2. 最後に

いかがでしたでしょうか。

ここまで自分の一年の振り返りも兼ねて、新卒が会社に求められることについて執筆してきました。長文をご覧いただきありがとうございます。

自分で執筆して感じたのは、まだまだ足りてないことが多いな...ということでした。具体的には、今年は特に個人の成長にフォーカスしていたあまり、組織的な貢献があまりできていなかったことです。

「新卒は周りのことは気にせず、まずは自分の成長にフォーカスしなさい」という意見はごもっともだと思います。入社半年くらいはそれでも良いかなと思っているのですが、ベンチャーやスタートアップ企業に所属していてかつ、MissionやVisionに共感しているなら、一早く組織的な観点で貢献するべきではないかというのが個人的に思っていることです。それがベンチャー/スタートアップ企業の醍醐味ではないかと思うのです。来年は組織的な貢献をどれだけできるかにチャレンジしようと思います。

最後は完全に個人的な話になりましたが、これから会社に入社する方々を中心にご覧いただき、社会人になって活躍するイメージをつけていただければ幸いです。年末年始などの時間のある時にご覧いただければと思います。SNS等での感想の発信も大歓迎です🙋‍♂️

本noteの中で当社ポテンシャライトについて、興味をお持ちいただいた方がいましたら、年中採用活動を続けていますのでお気軽にご連絡いただければ幸いです。

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これからも採用/人事/組織系のアウトプットを続けていきます。
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