”お試し編”《CSCS講座⑴》NSCA-CSCSについて

「トレーナーとして、より高度な知識を習得したい!」

そんな想いはありませんか?

またトレーナーという仕事ではないものの、身体・運動・スポーツ関連の知識をより深掘りしたい!という思いもありませんか?

そんな方にオススメしたいのが「NSCA-CSCS」という資格です。

<NSCAとは?>

「NSCA」というのは『National Strength & Conditioning Asocation』(全米エクササイズ&コンディショニング協会)の略であり、フィットネス業界における最大手の団体です(詳細:https://www.nsca-japan.or.jp)。

その中には

CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)
NSCA-CPT(認定パーソナルトレーナー)

という代表的な2つの資格があります(CPTの詳細はこちら)。

CSCSは1985年に認定試験が開始され、ストレングス&コンディショニングの認定資格として唯一、1993年より全米資格認定委員会(NCCA)の承認を受けている由緒ある資格です。

この資格では

◎傷害予防
◎スポーツパフォーマンス向上

を目的とし、安全で効果的なトレーニングプログラムを計画・実行する知識と技能を有する人材を認定しています。

指導対象は主にアスリート・スポーツチームであり、筋力トレーニングや他の体力要素の指導だけでなく、施設を運営、管理することも重要な職務となります。

つまり

◎CPT=一般向け
◎CSCS=アスリート向け

という位置付けであり、CSCSはCPTの上位資格という位置付けになります。

まずはCPTを取得し、その後ランクアップとしてCSCSを目指すというのが一般的な流れです。


<受験条件>

受験条件は以下の通りです。

(1) 学校教育法が定める4年制大学の卒業者、または大学4年生の卒業見込み者。
(2) 学校教育法が定める4年制大学、独立行政法人大学改革支援・学位授与機構、または海外の大学より学位(学士・修士・博士)を授与された者。
(3) 高度専門士*の称号を付与された者。学部不問。出願時に、4年制大学の卒業証明書もしくは卒業見込み証明書、または学位取得を証明する書類(学位授与証明書、修了証明書)、または高度専門士の称号取得を証明する書類が必要。
*出願時および受験時に、NSCAジャパンの会員(正会員、学生会員、英文会員)であること。
*出願時に有効なCPRおよびAEDの認定を保持していること。
*出願時に有効なCPRおよびAEDの認定を保持していない場合は、受験日の1年後までに、有効なCPRおよびAEDの認定証のコピーを提出すること。

要するに

4年制大学(および準ずるもの)を卒業していて
NSCAの会員になっていて(年会費1万円で誰でもなれます)
救命講習に参加している(消防署で1日で取得できます)

という条件に当てはまる人であれば、誰でも受験可能です。

当日の試験も「ピアソンセンター」と呼ばれる試験会場で(事前申し込みをしておけば)いつでも受験できます。

(*資格試験のためのパソコンルームのような会場です。日程、時間などは事前に申請できるので、準備ができたら申し込みましょう)

受験費用は「49,300円」です。

安い金額ではありませんので、きちんと準備して1発合格を目指しましょう。


<どんな問題が出る?>

試験内容は全て「選択式(選択肢は3つ)」です(実技や記述はありません)。

<基礎科学><実践/応用>の2つのセクションに分かれており、両セクションに合格することで資格取得ができます。

==

<⑴CSCS基礎科学>
スコアード問題80問とノンスコアード問題15問の計95問で構成されています(試験時間=1時間30分)。

◎エクササイズサイエンス(解剖学、運動生理学、バイオメカニクスetc)…59問
◎栄養学…21問
◎ノンスコアード問題…15問

<⑵CSCS実践/応用>
スコアード問題110問とノンスコアード問題15問の計125問で構成されています(試験時間=2時間30分)。

◎プログラムデザイン…39問
◎エクササイズテクニック…38問
◎テストと評価…20問
◎組織と運営…13問
◎ノンスコアード問題…15問

*ノンスコアード問題というのは、点数には加算されず、今後の試験問題作成の為に活用される設問です。受験者にはどれがノンスコアード問題かはわかりません。

試験時間は十分ありますが、クセのある問題が多く(選択肢のニュアンスが似ていて、どちらも正解に見えてくることがあります)、意外と時間がかかります。

ある程度、細かい部分まできちんと勉強しておいたほうが良いでしょう。


<どうやって勉強する?>

CSCSは想像以上に内容が細かく、対策勉強は結構大変です。

学生の方や自営業の方、または転職活動中でお金と時間に余裕のある方は、スクール等に通ったほうがいいかもしれません(専門的な身体の勉強を1から始めるという方は特に)。

しかしながら、学校で学ぶという形をとると、費用もそれなりにかかりますし、時間の制約も生まれてきます。

独学で学ぶ方は、それなりの覚悟をもって日々勉強していきましょう。

流れとしては

①NSCAの会員になる(これは絶対条件です:https://www.nsca-japan.or.jp
②テキストを購入して読み込む(①から購入できます:12,000円)
③受験ガイドブックを購入してやりこむ(①から購入できます:2,000円)
④問題集を購入してやりこむ(①から購入できます:9,000円)
⑤試験当日に向けて、ひたすら②→③→④を繰り返す

という形になります。


<大変なこと>

どの資格試験もそうですが、資格を取るだけでは意味がありません。

しっかりと内容を理解し、資格取得後に中身の情報を活用できるレベルにならなくては、ただの時間とお金の無駄遣いです。

CSCS試験に挑戦するにあたり、大変なことは「膨大な情報量をどうさばくか」という問題です。

テキストは全24章あり、709ページにも及びます。

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ちょっとした辞書のような厚みがあります。

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中身も見開きで4段の文章列があり、細かい文字がびっしりです。

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ちなみに私の勉強法としては、各単元ごとに何度も読み返し、理解できたら「正」の字を書くようにしてきました。

3回で終わる部分もあれば、7~8回かかる部分もありました。

そしてこれをパワポに落とし、キーワードを中心にしてまとめてきました(こんな感じ↓)。

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それぞれの単元のキーワードを抑え、どのページに何が書かれていたかを説明できるレベルまで落とし込み、その後は問題集を解いていきました。

画像5

画像6

こちらもそれぞれの問題の選択肢部分まで全て説明できるように解きこんでいきました。

*問題集は複製・転載不可となっておりますので、必ずご自身でご購入ください。

ここまでやり込むのに、ちょうど1年半かかりました。

他サイトを見ていると「2ヶ月で取得しました」「半年で合格させます」といった表記もありますが、資格取得はスピード勝負ではありません。

試験日も自分で設定できるため、少し長めの期間をとり、とにかく内容を十二分に理解したほうがいいと思います。

おそらく…独学で私ほどやり込んだ人はいない、と自信をもって言い切れます(当日はほぼ満点で合格しました)。


<「要点まとめ講座」のすすめ>

…というわけで、相当な時間をかけてキーワードを中心にまとめた資料が手元にあります。

せっかくなので、これをこれからCSCS試験にチャレンジしようとしている方々に還元しようと思い「要点まとめ講座」を作成しました。

◯独学で勉強しているけれども、全然頭に入ってこない。。
◯膨大な量に圧倒されて、何から手をつければいいかわからない。。
◯試験直前期で、キーワードを再確認したい。。

という方には特にオススメです。

なにぶん作成に労力と時間がかかっていますから、それなりの価値はあるかと思います。

みなさんの今後のトレーナー活動を少しでもサポートできたら嬉しいです。

どうぞご活用ください(詳細はこちらから)。

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