<Vol.7>セラピストは手技の練習だけじゃダメ。

「かけ算思考」が流行っているようです。

終身雇用制度が崩壊しつつある今だからこそ「個人の力」を磨くことが大切であり、そのためにはスキルを掛け合わせて"レア度(希少価値)"を上げることが大事、というお話です。

…確かにおっしゃる通り。

この考え方は一芸に秀でることを目指す専門職(セラピスト)こそ知っておくべき内容だと思います。

今日はこのことについて深掘りしてみようと思います。


<専門職が陥りやすい罠>

皆さんは本業以外に語れる分野がありますか?

ビジネスマン(会社員含む)であれば転職や部署移動などで、様々な立場(職務)を経験する機会があるかもしれません。

しかしながら、セラピストや美容師、料理人、看護師などの専門職は、専門性に秀でるがゆえにそれ自体が「足かせ」となりがちです。

本業しかない状態、これは

「100×1=100」

です。

ひと昔前までは「100への追求こそが仕事の美である」と認識されていた面もあるかもしれませんが、時代は変わりつつあります。

仮に本業が90でも、プラスα分野があれば(そしてこれが仮に20レベルであっても)、

「(90×1)+(20×1)=110」

となり、総合点は大きくなります。

セラピストにとって「手技スキル」を高めることは大切です。

ただ、そこしか見えていないセラピストになってはいけません。


<学ぶべきジャンル>

では今後学ぶべきジャンルは何でしょうか。

まずパッと考えつくのは「介護・語学・プログラミング」です。

世の中にはベテラン介護士、語学堪能な通訳者、優秀なプログラマーが数多くいます。

先行して活躍している彼らに対抗心を燃やし、勝つ努力をする必要はありません。

大切なのは、

「セラピスト×介護」
「セラピスト×英語(中国語)」
「セラピスト×プログラマー」

という立ち位置です。

そしてこれらをさらにかけ合わせることができれば、より希少性は上がります。

「セラピスト×介護×英語」にて海外の老人ホームで働いてみるという選択肢が出てきたり、

「セラピスト×中国語×プログラマー」にて優秀な中国人エンジニアを指名顧客とすることもできるようになるかもしれません。

さらに言えば、この幅の広げ方にはもっと多様性があってよくて、

「コーヒーが好き」
「飛行機が好き」
「家具や建築が好き」

などの趣味の分野も突き詰めていけば、強力なかけ算になりえます。

大切なのは、とにかくやってみること、幅を広げること、そして私にはこんなことができますを発信することです。

「世界を広げる努力こそが”私”という存在を引き立たせる」

これからの時代、この言葉がますます重要なキーワードになります。

ぜひいろいろなことに興味をもって行動していきましょう^^

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セラピスト特化型の人気コラムです。普段セラピストを教育する立場にある筆者が、セラピストとして大切なことをギュギュッとまとめてお届けします。

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