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314/365 2010年『カンパニー・メン』 凡人でも出来る無一文からの成り上がり方 ジョン・ウェルズ監督

ポスターから見て「会社人間」を綱渡りで表し、すでに落ちているベン・アフレックやトミー・リー・ジョーンズはロープを見上げている。

2008年のリーマン・ショックが背景。

その金融崩壊によってリストラされた3人が主人公。

ローンも払えず、近所に事実を打ち明けられず、車を売り、ゴルフクラブを売り、家を差し押さえられ、両親の家に出戻りし生活レベルが下がった。

本作からは80年代以降のアメリカ企業が商品を売って得る利益より、株価を上げることによって得られる利益を重要視していた過程が描かれていた。

要は"会社は会社人間を救わない"という事と、アメリカの原点でもある製造業"ものづくり"から再出発させようとしたオバマ政権を改めてバイデン氏が電動化に向けた投資に力を入れる方針を打ち出しているという事。

映画から政治を捉えられるのもそうだけど、僕が好きなのは"無一文からどう成り上がるか"という"トニー・モンタナ"の生き方が描かれた映画はすごくいい。

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