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350/365 1938年『霧の波止場』 本当の"貧乏"はお金がない事じゃない。 マルセル・カルネ監督

フランス映画の代表格ジャン・ギャバン主演、フランスのエスプリの詰まったポエムのような作品でありながら人生の孤独さ、虚しさが描かれていた。

序盤からジャン・ギャバンの渋さに引き込まれたが、ヒロインのミシェール・モルガンには唖然として見てしまうほどべっぴんだった。

物語もラブロマンスであまり観ないジャンルではあるけど、観てよかったなと思う。

フランス的なエスプリとしてお金がないことを"貧乏"とは言わないらしく、お金がないのは一時的な状態でしかないという事を前提としてこの映画を観ると、登場人物が基本孤独であり虚しい人物ばかりいる中で、お金があっても心が貧乏じゃ意味がないよねって思わせてくれる作品だった。

フランスでは、日本人にありがちな、お金が稼げる事の中からやりたい事を見つける人なんか相手にされず、とにかく自分が熱くなるもの、個性を持ってる人ほど魅力に思われるらしい。


#知らんけど

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