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102/365 2017年『イングリッド-ネットストーカーの女-』 事実そのものを示すモノなんてないんだなと。 マット・スパイサー監督

主人公はSNS依存に部類され、憧れの女性と友達になるために手段を選ばない人である。

だがその行動が徐々にエスカレートしていくって流れなんだけど、本作で思った事は3つ。

いかに"give&take"が浸透しているか。

何かをもらう代わりに何かを与えるといった相互関係の事というが、正確には"take&give"と言うべきか、世の中には見返りを求め誰かに与える人が多いなと。

2つ目は本当の自分なんていないし、自分を変える事なんて出来ない。

すでに変われていたら変わりたいと思わないだろうし本当の自分とかって完全にマーケティング用語だから情弱に対して心地よい言葉でしかないなと。

最後に3つ目、人間のほとんどが偽善者だと。

嘘の世界でしか生きていないと言われていてなぜかって事実そのものを指す言葉なんて存在しないから。そしてSNSやメディアの発達によって情報操作されている。

まずそこに気づかないと、『マトリックス』のように誰かによって作られた妄想の世界から抜け出せないなと。

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