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『あえてレールから外れよ。』

『リトル・ミス・サンシャイン』(2006)


☆監督
ヴァレリー・ファリス
ジョナサン・デイトン
(2人は夫婦であり、共に監督を務めで作品を制作
『ルビー・スパークス』『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』)

☆出演
スティーヴ・カレル
トニ・コレット
グレッグ・キニア
アビゲイル・ブレスリン
ポール・ダノ
など…


☆あらずじ

小太りの眼鏡っ子、オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)の夢は美少女コンテストで優勝すること。地方予選で繰り上げ優勝した彼女は、独自の成功論に取りつかれる父リチャード(グレッグ・キニア)や母のシェリル(トニ・コレット)、自殺を図ったゲイの伯父フランク(スティーヴ・カレル)らと、黄色いワゴン車に乗って決勝大会の会場を目指す。


☆解説
多くの国際映画祭で、スタンディング・オベーションの絶賛を受けたロードムービー。
第19回東京国際映画祭で最優秀監督賞、最優秀主演女優賞、観客賞など最多3部門を受賞。


☆感想

言わずもがな、旅を通して家族が再生していくハートウォーミングな展開。

冒頭から、この家族はダメだみたいな見方で観てるけど、SNSなどのあらゆる情報によって、人を年収や所有物で優劣をつけてしまっていた事に気づかされる。


そんなことない?


「借金」って聞いてどういうイメージを持つ?


大体はネガティヴなイメージの方が強い。


けど、おそらく正当なレールを走っている大人でも、住宅ローンやカーローンなど、夢のマイホームやマイカーは、結局負債を背負う事の方が一般的とされているけど、あれも借金なわけで。


そもそも、お金の本質は「信用」。


国家が、社会において物を交換するための信用を保証した、手形でしかない。

お金をありがたがるのは、新興宗教の内輪だけで特別視されているお札を崇(あが)めるのと同じ。「お金教」の信仰に冒されている。
怪しげなお札に、平気で何百万円も払ったりするのも、御利益という信用の代価ですよね。

この映画を観て感じて欲しいのは
一般的な常識や、世間体など、浸透し切った当たり前を疑えって事。

テレビや周りの人、はたまた親とか。


美しいもので、民主を動かすのはヒトラーがやってた事だし、逆に裕福でなくて生活保護受けてたりら事情があって働いてない人とか、身体的マイノリティや性的マイノリティの人に対して、他の生き方を知らないステレオタイプだとそういう人たちを蔑んだりする。


結局そういう無知なままでいるが故に、それが差別に繋がってるわけだし、多様性って言葉が広まっては来てるけど、根本的に生き方の幅を知らないと多様性って言葉を理解出来ない。


そんな人を1人でも減らすべく、こんな記事を書いたりもしてるわけなんですが、さて、ここから本題です。


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