見出し画像

RPAについて会計士協会に意見を送った(3:どうなる2019年のRPA)

前回は色々と散らかっているRPAの状況と、草案に欠けている(と思っている)統制法についてお話ししました。
次回からようやくタイトルにある「会計士協会に意見を送った」内容をご紹介します!
ただ、最後にちょっとした未来予測を。

2018年現在、効果を上げ続ける少数の会社がある一方で、最初の方で書いた通りマクロ的には幻滅期を突き進むRPA。それでは2019年はどうなるでしょう。

2019年、RPA不祥事が遂に発生?

あえて悲観的に予測してみれば、幻滅期は継続し、2019年中盤あたりに大底が来るかもしれません。
そしてその大底は、どこかの会社で「RPAロボが暴走し巨額送金ミス」・「権限設定が甘いRPAが顧客個人情報を収集して流出」のような大きな不祥事が発生するタイミングになるのではと思います。

新聞や週刊誌は「ロボットが招く重大リスク!」「あなたの会社も危ない!」「AIも大丈夫か!?」なんて記事を量産。
営業戦線を広げまくってきたのに新規引き合いが急減したベンダーは焦って使い道が良く分からない「新しい統制機能」と称する何かをアピール。
ユーザー会社の偉い人は「おい君!うちは本当に大丈夫なのか!?この前パーティーであったコンサルはあんなことこんなこと言ってたぞ!」なんて怒鳴り込んできて担当者がご説明資料の作成に追われる。
などの状況が目に浮かびます。

その時、研究報告の真価が求められる

さあ、そんな時に真価を発揮して欲しいのが今回の研究報告です。

それが本当に今のRPA業界を反映した有用なガイドになっていれば、雨降って地固まる、長期的なRPAの定着に寄与できるでしょう。

でもそうじゃなかったら・・・羹に懲りて膾を吹くように、本当に十分かつ適切な統制が何かを考えずにひたすらコントロール機能が要求され、まともに開発できなくなったRPAユーザー。

「コストばっかりかかるしRPAなんて止めましょう。手作業の方がまだマシですよ。」こうして結果的にRPAの成長を止めてしまったら・・・。
想像したくない未来です。

では次回から、そんな大事な研究報告草案への意見内容をご紹介します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?