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建築における「機能」というワードを分解して自由な移動について考える

唐突ではあるが、コロナ禍により制限を受けた暮らしぶりを一旦振り返ってみようと思った。 未知のウイルスであった時期を終えて、また、大きな社会変容も常に生じており、私のコロナ禍に対する関心が薄れてきたからだ。 一過性の出来事は出来事の収束とともに忘れられる傾向にあるので、そうしないために普遍的なテーマと結びつけて考えてみようと思う。 この話の着地点:コロナ禍による半ば強制的な個々人レベルのDXにより、翻って「自由な移動というものを味わう端緒」となったと考えました。 途中、情報通

    • 湯浅良介〈FLASH〉|プロセスと「ドメスティック・ランドスケープ」

      湯浅良介の〈FLASH〉について、統一性のある全体像を永続的に形作る可能性を、設計プロセスに見出した話です。 西沢大良の「ドメスティック・ランドスケープ」的なモノとの取り合いに関する一つの解だと思いました。 建築設計においてはある全体像(≒目標地点)に向けて逆算するかのように細部の検討を先行し、全体像との整合性を調整することで目標を達成するプロセスがしばしば取られる。統一性のある全体像を獲得しやすいからだ。 その逆算的なプロセスを言い換えるならば、建物の組み立ての時間的順序

      • noteの感想、『建築情報学へ』に少しだけ関連して

        記事タイトルと書き出しの調子の整合がとれておらず恐縮なところがある。 noteは読むのも書くのも結構面倒だ。なのでnoteのアカウントを作成するも使う事なく2021年が終わろうとしている。2020年の投稿が1件。2021年の投稿は0件。このまま2022年を迎えた場合、投稿したい内容があっても2021年の欠番が気になってどうしようもなくなる気がする。僕はアカウントを作り直すことや過去の投稿を削除することが腑に落ちない性格なのだ。削除したことを覚えているのがなんとなく気持ちの良

        • 『DEATH STRANDING』レビュー 「なわ」と「棒」と「網」と

          ゲームデザイナー小島秀夫がつくる『DEATH STRANDING』は、安部公房の小説『なわ』の一節を引用しプロローグを迎える。 “「なわ」は、「棒」とならんで、もっとも古い人間の「道具」の一つだった。「棒」は、悪い空間を遠ざけるために、「なわ」は、善い空間を引きよせるために、人類が発明した、最初の友達だった。” 「ソーシャル・ストランド・システム」は何を伝えるデザインなのか この作品、この遊びを通し小島秀夫が伝えるものは、ネットワークがもたらす繋がる危うさ、そして、ネット

        建築における「機能」というワードを分解して自由な移動について考える

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