52ヘルツの僕の歌声が聴こえる誰かに届くまで、僕は歌い続ける
52ヘルツの鯨。仲間に声が届かない、世界で一番孤独な存在。
貴方は、52ヘルツの声を聴くことはできますか。
夢で、友達からハブかれる夢をみた。
でも、夢じゃなくてもそんなことには慣れている。
もう僕は、ひとりで何処へでも行ける。
ハブられたって、もういいんだ。
友達がいなくても、いいんだ。
でも何処か、僕に手を伸ばしてくれる人が居るんじゃないかと期待している。
小学生の頃から仲間はずれはされてたし、
中学生の頃は一番信用してた人に捨てられたし、毎日暴言を吐かれた。
辛い時僕の話を聞いてくれる人はひとりもいなかった。
ただひたすら、妹と一緒の部屋で声を殺して泣いていた。
誰にも届かないSOSを、毎晩誰かに届きますようにと鳴いた。
まるで52ヘルツの鯨のように。
その声は誰にも届かないのに、ずっと仲間を探すために鳴く。
儚くて、孤独な存在。
僕はまだ、52ヘルツの声を部屋で響かせている。
歌に乗せて響かせている。
夜、部屋には僕の誰にも届かない歌声が響いている。
誰にも聴こえない、届かない。
それでも僕は歌い続ける。
この52ヘルツの歌声が聴こえる誰かに届くまで。
それは5年後かもしれないし10年後かもしれない。
それでも歌い続ける。
歌い続けるしかないんだ。
僕のこの想いを全部受け止めてくれる人と出会いたいんだ。
きっといつか出会える、そう信じてる。
だから、歌うんだ。
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