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常念岳-蝶が岳周回、チャオから継子岳-御嶽山

夏の恒例行事、と自分で勝手に決めている登山(今年1回目)に行ってきた。トライアスロン、トレイルランニング、マラソンと、かなり風呂敷を広げてしまったので、一つ一つにさける時間は少なくなっている。
そもそも子育て真っ最中の身では、月一回のイベントに参加できれば十分満足だ。
さて、そんな中、7月、8月は登山と決めているから、7月分の登山。

こう日数が限られていると、もったいないとは思いつつもどうしてもファストハイクになってしまう。体力維持する理由はそういう意味もあるのかもしれない。時間をかけられるようになれば、変わるのだろうか。
普通は1泊、もしくは2泊で回るコースを日帰り、しかも上り始めは11時という常識外れの登山について記載したい。

最寄り駅は始発で出発するが、あずさ運行前の時刻であり、ほぼ鈍行で松本まで。「まつもと~、まつもと~」という郷愁を誘う到着音とともに駅に降り立つ。東京よりは若干温度は低いものの、十分に暑い。駅近くでレンタカーを借り、コンビニで食料、飲み物を調達して、いざ三股へ。
駐車場がいっぱいとの案内があったので第二駐車場に駐車(第一も十分止められた)。身支度を整えて、11時過ぎに出発。

暑く、苦しく、風が通らない樹林帯。川の横を通るとその時だけ一瞬涼しい。水が足りるか心配になるが、2リットル積んできたので、山頂まで1リットルの消費であれば十分なはずだ。
サクサク進み、2時間ほどで前常念岳へ。そこから30分ほどで常念岳へ。ここの縦走路は、蝶槍まではなかなか骨が折れる。上って下りてを繰り返し、時折樹林帯に入る。常念岳が2850くらい、蝶槍が2500ちょいだから、基本は下り基調だが、大きな岩の上を渡っていくようなところがけっこうあり、スピードは出ない。

蝶槍につくと、そこから先はなだらかな散歩道。あっという間に蝶が岳山荘、そして、蝶が岳山頂。山荘で水を2L補給し、下りに備える。

蝶が岳側の登山道は、かなり良く整備されており、非常に歩きやすい。下りでこれだけの歩きやすさを感じるのだから、登りでは全く足場の悪さは感じないだろう。
サクサクっと下って、登り始めてから6時間でぐるっと周回できた。時刻は17時半くらいだったので、暗くなる前だし、下山時刻としても少し遅いが悪くはない。

そこから移動。移動途中にファミレスでしっかりと栄養補給をして、沢渡駐車場の近くの宿に逗留。

翌日は時間って気に余裕があると思って6時起床、7時出発としたが、これが大間違い。沢渡から御岳山登山口は遠い。2時間半、という表示にビビる。しかも途中、脱輪したりなどのアクシデントもありタイムロス。
予定していた登山口より少し手前に、御岳山登山口の文字を見つけ、早く登りたい気持ちからそちらへ。これが成功だったのか失敗だったのかは分からない。
濁川高地トレーニング施設の横を通って、尚子ロードと呼ばれる道を通り、標高1800mの駐車場へ。そこからスキー場の中や横の道を通って登っていく。そしてリフトの終着点、チャオに到着。ここから本格的な登山が始まる。

登り口を見つけるのに苦労するが、無事に見つけ、継子岳登山道まで1キロと少しという表示に元気をもらって前に進む。渡渉などをしつつ、特に苦も無く合流点=継子岳登山道へ。ここからがきつかった。1kmしかないということだが、ここで500mの高度を稼ぐ。ぐいぐい上って、森林限界を超えてもまだまだ登り、ふきっさらしのところに出ると爆風。慌ててレインを羽織る。飛ばされたら命にかかわると思ったので、絶対に手を離さないように注意をして羽織った。相方を待とうと思ったが動かないと寒いので、先に少し進む。すると、あっという間に継子岳山頂。

ここからは空中散歩という感じで、まずは摩利支天へ。危険度でいうと、この登山の中ではここが一番危なかった。ざれた道なので、滑りやすく、滑ると止まらなさそうな斜度のがけもあったので要注意。なお、終始ガスっていたので眺望は一切なし。眺望がいいという話の御岳山なので残念ではあるが仕方なし。登山としては、日差しがさえぎられて暑さが抑えられていたので上りやすかったので、どちらがいいのかは分からない。

摩利支天を後にして、御岳山剣ヶ峰へ。噴火の慰霊登山か、取材が入っていたので山頂はかなり賑わっていた。多くはロープウェイ駅からなのだろう。おそらく、我々が登ってきた登山道よりはよほど整備されて登りやすく下りやすいはず。
山頂周辺のあらゆる道を歩いて、2の池、3の池、4の池を経由し、継子岳Ⅱ峰を通って、継子岳に帰還。4の池経由の道はなかなかのアップダウンだった。

ここからが実は今回の山行のポイントだったのだと後から振り返ると思う。
まずは爆風ゾーンへ。ここはきっと、ずっと風が強かったのだろう。このゾーンを過ぎて、レインを脱ぐ。ここから激下りの始まり。途中、左足が滑り、出そうとした右足が根っこに引っ掛かり、頭が下になった状態で転んだ。頭をぶつけた瞬間に「ぷちっ」というような音が聞こえたから、なんなんだろうと不安になったが、サングラスの柄が折れた音だった。これだけで済んでよかった(実際は左手の薬指を突き指し、けっこう長引く)。
そのあとは慎重に下るが、合流点を過ぎて少し言ったところで少しロスト。復帰を試みて少し苦戦するが無事に登山道に復帰。
さらに慎重になって、下っていき、チャオに到着。そこからは気を抜き切るわけではないが、スキー場を下っていく。こんなところでも相方は上向きに転んだりしたので、気を抜いてはいけない。

単調に下っていく中で、前モモが張ってくるが、最後まで無事に下りきって、今回の登山終了。

しかしさらにイベントがあり、帰りの車で熊を目撃。人生初の熊との遭遇となり、これが一番の思い出となったのは、意外であった。

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