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対立を乗り越える5つの会話スキル - より理性的になるための実践ガイド


こんにちは、皆さん。Ryoです。

今日は少し重いけれど、とても大切なテーマについてお話ししたいと思います。それは、「どうすれば対立する意見を持つ人々と建設的に対話できるか」というテーマです。

最近、SNSやニュースを見ていると、意見の対立が激しくなっているように感じませんか?「あの人とは話が通じない」「この考え方の人は悪だ」なんて思ってしまうこと、ありますよね。でも、本当にそうなのでしょうか?

今回は、教育者イルシャド・マンジさんというエキスパートが語る、対立を乗り越えるための5つのスキルについてご紹介します。彼女の話を聞いて、私自身もハッとさせられる部分がたくさんありました。皆さんにもきっと役立つヒントがあると思いますよ。

なぜ私たちは対立してしまうの?

まず、人間の脳の仕組みについて、面白い話がありました。

私たちの脳は、生まれた時から「脅威探知モード」がオンになっているそうです。具体的には、1秒間に5回も周りの危険をスキャンしているんだとか。これって、原始時代を生き抜くためには必要だったんでしょうね。

でも、現代社会ではこの機能が仇になることも。自分と違う意見を聞くと、無意識のうちに「脅威」と感じてしまい、ストレスや防衛反応が起きてしまうんです。その結果、相手を攻撃したくなったり、話を聞く前から拒絶してしまったり...。

「あの人は◯◯党支持者だから話す価値がない」
「△△教徒は皆同じ考えに違いない」

こんな風に決めつけてしまうのも、実はこの脳の仕組みが関係しているんですね。

でも、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。人間って本当に一つのレッテルで片付けられるほど単純でしょうか?実際は、私たちは常に変化し、成長し、時には後退もする複雑な存在です。だからこそ、お互いの人間性を認め合うことが大切なんです。

対立を解消する5つのスキル

では、どうすれば建設的な会話ができるのでしょうか?イルシャドさんが提案する5つのスキルを、詳しく見ていきましょう。

1. 深呼吸する

まず最初に...深呼吸。「えっ、そんな簡単なこと?」と思われるかもしれません。でも、これが意外と効果的なんです。

ストレスを感じると、私たちは無意識のうちに浅い呼吸になってしまいます。すると、脳に十分な酸素が行かなくなる。その結果、感情的になりやすく、理性的な判断が難しくなってしまうんです。

深呼吸をすることで、脳に十分な酸素を送り、より冷静に考えられるようになります。難しい会話を始める前に、まずは深呼吸。簡単だけど、効果は絶大ですよ。

2. 共通点を積極的に作る

次は、共通点を見つけることです。でも、ただ待っているだけじゃダメ。積極的に共通点を作り出すんです。

例えば、こんな風に言ってみてはどうでしょうか。 「この問題では意見が違うかもしれないけど、お互いこの問題以上の人間だよね。それを忘れないようにしよう」

こうすることで、「意見は違っても、お互い理解し合える人間なんだ」という土台ができます。これ、結構大事なポイントですよ。

3. 自分の意見を言う前に、相手に質問する

ここがちょっと難しいかもしれません。でも、効果は抜群です。

多くの人は、自分の意見をまず言いたがります。でも、それを一旦グッとこらえて、こう聞いてみてください。 「私が見落としていることはある?教えてほしい」

これには2つの効果があります。

  1. 相手の話をよく聞こうとする姿勢を示せる

  2. 後で自分の意見も聞いてもらいやすくなる

つまり、「お互いに教え合おう」という雰囲気を作り出せるんです。

4. 勝つために聞くのではなく、学ぶために聞く

これ、めちゃくちゃ大切です。

人間、ついつい議論で「勝ちたい」と思ってしまいますよね。でも、そうすると相手の話を聞いている最中も、「あ、ここが間違ってる」「ここを突けば勝てる」なんて考えてしまう。

それじゃあ、本当の意味で相手の話は聞けていません。

代わりに、こんな姿勢で聞いてみてください。 「自分が何か学べるかも。もしかしたら、自分の考えが変わるかもしれない」

これ、最初は難しいかもしれません。でも、慣れてくると新しい発見がたくさんあって楽しいですよ。

5. 「もっと教えて」と言う

最後は、たった3つの言葉です。「もっと教えて」

これが意外と効果的。相手の話をもっと聞きたいという姿勢を示すことで、対話が進むんです。

相手は自分の話をちゃんと聞いてもらえていると感じ、あなたのことも聞こうという気持ちになります。会話が双方向になるきっかけになるんですね。

実際の効果は?本当に役立つの?

「へー、面白い話だけど、本当に効果あるの?」って思われるかもしれませんね。実は、イルシャドさんが実際にあった話を紹介してくれました。

ある町でホームレス問題について荒れた町民集会があったそうです。活動家たちが市議会議員に怒鳴り、議員たちも聞く耳を持たない。そんな中、一人の警察官が活動家に近づいて「何か解決策を見つけられると思う。これが私の連絡先だから、電話してくれ」と言ったんです。

ところが、その活動家は警察官を見て、「あなたは単なる飾りにすぎない」と言ったそうです。

普通ならここで喧嘩になりそうですよね。でも、この警察官は違いました。「もっと教えて」と返したんです。

活動家は戸惑ったそうです。攻撃的な反応を予想していたのに、そうじゃなかったから。

結果、どうなったと思いますか?

1週間後、その活動家から警察官に電話がありました。「あなたの制服を見て、勝手な思い込みをしてごめんなさい」と謝罪があったそうです。そして、二人は一緒にホームレス問題の解決に向けて取り組むことができたんです。

すごいですよね。たった一言で、対立が協力に変わったんです。

さいごに:本当の目的は何?

これらのスキルを使えば、すぐに意見の相違が解消されるわけではありません。魔法のように全てが解決する、なんてことはないんです。

でも、健全な対話の可能性は格段に上がります。少しずつでも、お互いを理解し合える可能性が高まるんです。

最後に、イルシャドさんが投げかけた大切な質問を皆さんにもお伝えしたいと思います。

「あなたは本当は何がしたいんですか?本当に問題を解決したいんですか?それとも、自分が道徳的に優れていると感じたいだけなんですか?」

ちょっと厳しい質問かもしれません。でも、自分の本当の目的を明確にすることが、より良い対話の第一歩になるんです。

おわりに

いかがでしたか?これらのスキル、明日からすぐに完璧にできるようになる、なんてことはないと思います。でも、少しずつ試してみる価値は絶対にありますよ。

家族との会話、職場での議論、SNSでのやり取り...日常のいろんな場面で、これらのスキルを意識してみてください。きっと、新しい発見があるはずです。

Ryo


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