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「じゃあ真ん中のヤツで」ゴルディロックス効果

3年生は多くの生徒が進路を決定し、いよいよ卒業に向けてカウントダウンが始まっています。1年生の学年主任として2年後を見据えて進路指導を行っていきたいと考えながら日々を過ごしていた折、昨年担任をした教え子から連絡をもらいました。公務員になりたいと専門学校に進学したその教え子は県警から合格を頂いたと来校した上で嬉そうに報告してくれました。元々努力家で真面目な生徒でしたがさらに大人の顔つきになった姿を見て頼もしく思うことができました。その専門学校では挨拶・返事など入学時から指導してもらえたたことが本人にとってはとても良かったそうです。「人は易きに流れる」という言葉に反して高みを目指そうとした教え子を見ると進路選択で弱気になる生徒へのアドバイスのヒントをもらった気がします。人の選択行動については様々な心理学の効果があります。例えば、



ゴルディロックス効果


とは人間は上でも下でもなく、中間の選択肢を好むという効果です。高望みということはあまり選ばない人が多いということです。例えばタイトルのイラストのように3つ(大玉、中玉、小玉)のアメを勧められた際、中くらいの大きさのアメ玉を選んでしまう心理はよくわかります。あんまり大きすぎるアメ玉を選んでしまうと欲張りのように思われてしまうという気持ちになりますよね笑。このゴルディロックスというのはイギリス童話「ゴルディロックスと3匹のくま」に登場する少女の名前が由来のようです。クマの家に迷い込んだ少女がちょうど良い温かさのお粥やちょうど良い大きさの椅子やベッドを選ぶという物語です。


ちょうど良い進路とは


過去3年生を4度担任してきました。進路に向けての面談をすると、挑戦し不合格のリスクが少しでもあると受験をためらう生徒を多くみてきました。そのため学力や学びへの意欲が高くても安易に指定校推薦で合格したいと考えてしまうことが起こります。とてももったいないと感じています。将来、就職試験で「絶対内定を頂ける」という保証はどこにもありません。ぜひ挑戦する気持ちを持ってもらいたいです。そこで大切なのは



当たり前度を上げる


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ことです。上の図は狩野モデルと呼ばれ東京理科大学名誉教授の狩野紀昭氏が1980年代に開発した顧客満足モデルです。特に注目したいのはオレンジ色の矢印の「当たり前品質」を表しているものです。「不充分」つまり「足りなければ」人は不満に思い、「充足」していれば当たり前に感じるというものです。1年生の主任として結果はどうあれ挑戦すること、努力することが当たり前に感じ、そうでない状況に不満を持ってもらいたいです。7、8年前本校から国公立大学や中堅・難関私大への合格はずっとゼロでした。しかし、私が特進コース、そして進学コースを担任する中で国公立大への進学実績を重ねると生徒も教師も皆「次は私も」という高みを目指す当たり前の気持ちが育っているようです。そして今年度も国立大学の推薦入試で合格を頂けたと先日、担任と喜び合いました。

私が担任をすることはもう今後無いかも知れません。だからこそ学年全員の「担任」として、できる限り真ん中ではなく、高みを目指すように声掛けをしていきたいです。


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