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SaaS企業のプレイドが「KARTE Talk」を無料で提供する2つの狙い

2023年4月28日追記:「KARTE Talk」の単体提供および無償提供は2023年4月28日10:00をもちまして新規受付を停止しております。

こんにちは、プレイドでKARTE Talkのプロダクトマーケティング担当しているhockyです。
この記事ではタイトルにある通り、プレイドがKARTE Talkを無料で提供することに至った背景、ビジネス的な狙いを書こうと思います。

要約

  • プレイドはKARTEのうちウェブチャットの機能を切り出して、無料で単体提供します。(ずっと無料です。使い続けられます。)

  • 有人によるチャット機能だけではなく、自動化機能やフォーム機能、顧客情報管理機能なども無料で提供されます。他社の有料ウェブチャットと比較しても見劣りしません。

  • 無料だからといって、品質が低く、今後の開発に力を入れないわけではありません。KARTEのお客様もKARTEの機能のひとつとしてKARTE Talkを使っており、KARTEビジネス全体の中でKARTE Talkの品質や機能を高めるための投資も継続していきます。

  • プレイドがKARTE Talkを無料提供するビジネス的な狙いは2つです。

    • 1番の狙いは、KARTE Talkを使う企業のサイトを訪れた方が”Powered by KARTE”表記をみて、KARTEを知っていただくきっかけにしたい

    • 加えて、まずは無料でKARTE Talkを使っていただき、さらに顧客とのコミュニケーションを良くしたい、より顧客を理解したいという企業にKARTEのお客様になっていただくきっかけにしたい

KARTE Talkのチャット画面で表示されるKARTEロゴ(画像は記事公開時点のものです)

はじめに

「なぜプレイドはKARTE Talkを無料で提供するのか?」、KARTE Talkのページをみた人の多くがこんな疑問を持ったのではないでしょうか。期間を限定した無料提供や機能がかなり絞られた無料プランはよく見かけますが、このKARTE Talkの無料提供期間は無制限です。

https://talk.karte.io/

しかも、有人チャット機能だけがKARTEから切り出されるわけではありません。チャットを使って顧客サポートの効率化やコンバージョンの改善を行うためのチャット対応の自動化機能メールアドレス等の情報を入力してもらうフォーム機能フォームで入力してもらった顧客情報を管理するための機能も切り出して、無料で順次提供します。

「無料のツールは品質が低くて、使いにくくないかな?」と利用を躊躇してしまう方もいるかと思いますが、安心してください。

プレイドはSaaSとして提供しているKARTEで売上の大半を作っています。そして、KARTE TalkはKARTEの中の一つの機能を切り出したものです。SaaSビジネスとして、継続的にユーザーに対して満足いただくためにKARTE全体の開発への投資は、今後もしっかりと続きます。KARTE TalkもKARTEの一部として、当然高い品質で提供しています。他社が有料で提供しているウェブチャットと比較しても、KARTE Talkは機能的にも品質的にも遜色ないと考えています。

ただ、繰り返しになりますが、今回無料提供するKARTE TalkはKARTEの一部を切り出したものであり、KARTEのすべての機能が無料で使えるわけではありません。

KARTE TalkとKARTEの他の機能を組み合わせることで、KARTE Talkがさらに便利になります。具体的には、例えば以下のようなことが可能になります。(この記事を公開する時点でKARTE Talkを使っていただいている多くの企業は、このような使い方をしています。)

  • KARTEのWeb接客機能とチャットを併用して、FAQとチャットを組み合わせることで自己解決を促しつつ、チャットによるサポート導線も用意しスピーディに問い合わせ解決を実現

  • KARTEの分析機能とチャットを併用して、問い合わせ前後のサイト内行動や問い合わせページ内の動きから、問い合わせ内容だけでは理解しづらい問い合わせの背景を理解したチャット対応を実現

  • KARTEのメール機能とチャットを併用して、回答に時間を要する問い合わせに対して問い合わせた人のメールアドレス取得からメールによる問い合わせ回答までをワンストップで実現

これらのWeb接客や分析の機能はチャットと併用しないユースケースもたくさんあります。詳細はKARTEのサービスサイトをみてもらったり、直接プレイドまでお問い合せください。あなたにあった使い方がきっと見つかるはずです。

無料で提供するビジネス的な狙い

無料提供するビジネス的な狙いは、「KARTEの認知拡大」「KARTEに触れていただく機会創出」です。

KARTEは2022年3月に7周年を迎え、すでに多くの企業にご利用いただいています。活用のシーンもWeb/Appのオンサイトマーケティング領域を中心にして、カスタマーサポート領域や顧客/市場調査領域、顧客獲得領域など様々な領域に広がっています。

2022年9月期 第2四半期 決算説明資料より抜粋

その広がりをさらに加速させるべく、これまでプレイドが直接メッセージできていなかった方に対してもKARTE Talkを利用する企業のウェブサイトを通じて、KARTEのことを知ってもらいたいと考えています。

これまでKARTEを使っていただいている企業のウェブサイトを訪れても、どこにKARTEを使っているか気づくことはできませんでした。(エンジニアを除く)

今回KARTE TalkにKARTEロゴを表示することで、ひとりのサイト訪問者としてKARTE Talk利用サイトに訪れた企業内担当者がサイト内のチャットに触れて「おっ!なんか良さそう」と感じ、KARTEおよびKARTE Talkのことを気になってもらい、より深く知ってもらうまでのスムーズな導線を作ることができました。(逆に、ロゴを非表示にしたい場合はこれまで通り有料となります)

知っていただいた上で、ぜひ自社のウェブサイトにKARTEやKARTE Talkを導入していただけると嬉しいです!そして、無料のKARTE Talkから導入いただいた企業には、KARTE Talkの利用価値を実感していただいた上で、ぜひKARTEの契約もご検討いただけると最高に嬉しいです!

おわりに

この記事ではKARTE Talkを無料で提供するビジネス的な狙いについて書きました。

このビジネス的な狙いが狙い通りになるためには、すでに書いた通りKARTE Talkに触れて「おっ!なんか良さそう」と感じてもらうことが大切だと思っています。

チャットにおける良い体験は、プロダクトだけが作るものではなく、チャット対応に参加する全ての人によって作られることは十分理解しています。(これはチャットに限った話ではないですね。)

その理解の上で、KARTE Talkは業務でチャット対応する人が使いやすいことはもちろんのこと、サイト訪問者としてKARTE Talkに触れた方にとって良い体験になるかどうか、という視点も大切にして開発を進めています。(これはKARTE Talkに限った話ではなく、KARTE全般の話でもあります。)

このような企業内担当者とその先の生活者、それぞれの良い体験にフォーカスを置いたプロダクト開発が、結果としてプロダクトの提供価値の最大化だけではなく、プレイドのビジネスの最大化にも繋がることを期待して、KARTE Talkの無料提供をはじめました。この記事を読んだ方も気軽にKARTE Talkを使ってみてください!

https://talk.karte.io/

余談

上述の通り、KARTE Talkのビジネス的な狙いが成功するかどうかは、KARTE Talkがプロダクトとしてしっかりと価値提供し、世の中にインパクトを与えられるかにかかっています。そして、そのためのチャレンジはいま始まったばかりです。

ユーザーやその先の生活者を深いレベルで理解し、世の中に影響を残せるようなプロダクト作りに挑戦したい方、ぜひ一度お話しましょう!

KARTE Talk以外にも、様々な新規プロダクトや新規事業がどんどん生まれています。プロダクトマネージャーやプロダクトマーケティングマネジャーに限らず、エンジニア、デザイナー、デザインエンジニアなど全面的に絶賛募集中です。詳しくは弊社採用サイト採用スライドをご覧ください!


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