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アニメ映画「言の葉の庭」感想。

あらすじ

高校1年生で15歳のタカオは、靴職人を目指し日々バイトをしつつ製作活動に励んでおり、雨の日の午前は学校にいかず、公園で靴のデザインを考えるのが日課だった。そんな、ある雨の日、タカオは公園の日本庭園で謎めいた年上の女性ユキノに出会い……。

映画ナタリー

好きな所1:絵作り

セリフで全てを伝えようとしていない所が本当に良い。

映像でストーリー、登場人物の関係性を表している。
当たり前かもしれないがそれが出来ていなと感じる映画は多い。

映像の至る所にヒントが散りばめられている。

人によっては解釈が変わると思う。
だからこそ、この作品に幅が生まれると感じた。

不思議と見てしまう映画です。
何かヒントがあるのでは…勘繰って見ちゃいます。

好きな所2:不器用な登場人物

不器用すぎです。

伝えたいこと、本音を様々な言い訳で言えない人たちです。

人間誰しも言えないものがあるわけで。
それをしっかり表現しています。

人間あるある、みたいな映画かもです。
だから引かれるのではないでしょうか。


ゆき先生不倫説

この説を私は推したい。
生徒指導らしき人と付き合っていた模様。
この人と、不倫関係だったのではないかと。

理由1:ベランダでタバコを吸う生徒指導

生徒指導がベランダにて電話してシーンがありました。
実は家庭を持っていたのではと考えました。

1人暮らしなら、換気扇の下でも良いわけで。

理由2:学校へ行けないゆき先生

3年生グループのいじめが理由でいけなくなっていました。
デタラメな噂を流したり、色々されてきた模様です。

その噂の中に、生徒指導と不倫をしているが混じっていたのでは???

デタラメの中に、本当の爆弾級のお話がバレてしまうのが怖くて行けなかったのではないでしょうか。

理由3:「嘘ばっかり」という言葉

誰に嘘をついているのか。

皆に嘘をついていると捉えた。
私を信じている生徒に対しても嘘をついている罪悪感から学校へ行けなかったのではないか。

もしくは、本当のことがバレてしまい皆から嫌われるのを恐れたのではないでしょうか。

大人ってなんでしょうか

大人も意外と嘘やら大きな問題を抱えていることがほとんどで。
頑張って見えはって、生きているんだと思います。

見えばかり張っていると、高い存在に見られちゃうのかもしれません。

大人って存在はなんでしょうか。
何を持って大人って言うんでしょうかね。

大人も子供も中身は同じ人間です。歳を重ねようと中身は案外変わらないもんです。年取っただけでは偉くも何もならないよね。


ヒールについて考えた

ヒールは履くと高くなる。
高さをよく強調する、この映画にはもっていだと思います。


主人公は先生を高い存在と見ています。

子供な自分はまだ低く台頭な存在に慣れていない不安感があるのでないでしょうか。
高低差バリバリで、その差を埋めたいけれど、どうしようもないと考えている印象です。

人の中身はどんぐり背比べ程度

だけどそんな差なんてありませんでした。

身長が伸びるように、地に足がついて差がある人って中々いない。
ヒールや下駄のような、高く見えるように見栄を張っているようなものだと思います。

脱いでみると意外と皆同じ高さなんです。
差なんて案外無かったりします。

本音や素の状態なんて皆案外一緒なんです。
めんどくせぇって思いながら生きてるんじゃないんでしょうか。

誰に薦める映画なのか


他の人との高さ勝負に疲れたり、釣り合わなくて苦しんでる人にはいい薬になるかもしれません。

怖いと思ってた先輩と、風呂なんかに行くと同じ人間なんやなと思う現象と一緒です。

この人と一緒にいたい!!と思える相手には靴なんか履かず、思い切って裸足で付き合ってみてはいかがでしょうか。

土足で相手の心に踏み入ろうなんて、失礼ですからね。
靴脱いで、心の中に入ってみましょう。

最後に

あの2人の関係が今後どうなるのやら。

今の新海誠なら、出会ってくれそうです。
そう思うと少し安心。

桜の花びらが落ちる速度の映画は、私にとってはトラウマに近いです。
冷たい水を頭から被せてきました。

現実ってそんなことの連続なのにね。

おら、目を覚ませ!!!って強制的に起こされた気分に近いです。

今の監督さんは夢のまま眠らせてくれます。
そんな監督に変化していったのかな。

そんな監督さんの変化も感じられます。
気になる方はお勧めします。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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