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理不尽に逆らうために、普段から論理的に考える習慣を身につけよう

堀江貴文氏の書籍「理不尽に逆らえ。」を読みました。同氏の書籍は普段から繰り返し主張している意見をまとめた内容が多いので、この本も同様かと思いましたが、私にとっては違いました。おそらく私が捕捉していない意見や理解していなかった意見が多分に含まれていたのだと思います。それ故に新鮮な気持ちで読むことができました。

幾つか刺さる表現がありました。その中で最も気になったのは書籍の表題に沿った「ときには理路整然とキレることも必要」という内容です。商売や生活を営むなかでは理不尽な障壁がよく表れます。最近であれば必要以上にマスク装着を押し付けるマスク警察や、過度に活動中止を押し付ける自粛警察なる輩の登場が世間を騒がせます。彼らはほぼ感情論で騒いでいるだけであり、背景に論理的思考はありません。自身が通りたい道にそのような輩が現れたときは「理路整然とキレる」必要があるのだという話です。

とても簡単に書いてあるので納得してしまいそうな話です。しかしよく考えたら結構な難易度です。なぜなら私は多くの事柄を論理的に考えていないからです。理由なく行動したり、理由なく選択する機会は多くあります。いざ理不尽が立ちふさがった時に「理路整然とキレる」ための論理的知識や言語化能力を持ち合わせていません。それをさも当然のように主張し実行しているのが堀江氏です。堀江氏の凄味はおそらくこの理路整然とキレられる能力に有るのだという気がしました。堀江氏ほど「やりたいことをやって生きる」には、その行動や思考を論理的に説明可能なほどの知性と情熱が必要なのでしょう。

「理由なく・・」と書きましたが、どんな行動をするにせよ理由は必ずあります。その理由に気がついていないだけだと思います。例えば昼食で立ち寄った定食屋でハンバーグ定食を注文したとします。ハンバーグ定食を注文した背景を論理的に考える方はあまり居ないと思います。せいぜい「食べたいと思ったから」でしょう。なぜハンバーグ定食を食べたいと思ったのか、定食にした理由は何か、いちいち考えません。しかしその背景には「最近はハンバーグを食べてない」「他の客が美味しそうに食べていた」「過去にハンバーグを食べて美味しい思いをした」「脂肪が気になるから、脂肪の吸収を抑えるために食物繊維を摂取できるサラダを食べたい」など多くの理由が存在します。着目して言語化するだけで論理的な思考を組み立てられます。

理路整然とキレるには論理的に考える練習が必要だと感じています。そのためには科学的知識や読解力といった基礎教養は無くてはなりません。そこに加えて言語化能力です。今からでも習慣づけることで鍛えていこうと思いました。そして毎日noteを書く習慣は論理的に考える癖をつけるために役立っているのではないかと、最近になって思いはじめてきた次第です。

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